監督:リチャード・プレス
出演:ビル・カニンガム / アナ・ウィンター / トム・ウルフ / エディッタ・シャーマン / カルメン・デロリフィチェ
80歳を越えるニューヨークの老フォトグラファー、ビル
幅広い層にとって彼は有名であったが、そのプライベートは意外と知られていなかった
ファッション、という点についてはホントに人それぞれの価値観であろうから、ここで個人的にどうこう語ってもしかたなし
それでも写し出されたものの中には「いいなあ」と個人的に思うものも多分にあり、見てるだけでもじゅうぶんに楽しいですね
一方で理解できない面や拒絶感をおぼえる面もあるのも確かで、ファッション映画という点では評価は難しいかも
しかし、メインとなるのはファッションを追い求める人間としてのビル・カニンガムの描写で、彼がどう生きて感じて動いて撮っているかがこの映画の主だった部分ですね
とにかくどんな場所でも誰に対しても自然体で、ファッション業界にいる人物として個人的に想像するような偏った変人じゃなかった印象
どこにいっても楽しそうにカメラを構える姿は魅力的といわざるえなくて、ゆえに周りから愛されるのもうなずけます
破れを補修したポンチョ姿でカメラを構え、街をうろつきながらゲリラ的に写真を撮る
そんな姿は明らかに「普通」からははみ出してるんだけど、嫌な気分にさせられない・・・どころか積極的にコンタクトをとりたいような雰囲気をもってますね
もちろん仕事の部分ではいろいろとこだわりがあり、追い求めるものに妥協をしない姿勢は職人気質で見てて心地よい
そんな感じで個人的には老いてなお、って感じな人物にスポットをあてた作品が好きなんで楽しめましたね
だけどファッションものとして観るなら肩すかしをくらうだろうし、ビルというキャラ以上のドキュメンタリー作品としてプラスアルファな部分があんまりないかな、とも
ファッション界の老兵、そのドキュメンタリーというものに興味があれば、まあ、観て損はないかと思います
個人的評価:75点
オススメ度:目の付けどころが
ビル・カニンガム&ニューヨーク 予告
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