出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット / マイケル・シャノン / ダニア・ラミレス / ジェイミー・チャン / ローレン・アシュリー・カーター / ショーン・ケネディ / キンバリー・パーフェット / アシュリー・オースティン・モリス / アーシフ・マンドヴィ / チャールズ・ボーランド
自転車メッセンジャーのワイリー
ある日、あずかった一通の封筒を狙う怪しい男に執拗に追いかけられ…
ハイスピード自転車アクションで、走行中の車のすき間をぬって疾走するスリルとじょじょに謎が明らかになっていくサスペンスが売り
自転車乗りの人にとってはめちゃくちゃ楽しめる作品…ではないのが困りもの
走る車の間を罵声をあげつつすりぬけるのはデフォで、逆送、歩道走行、乗り入れ禁止場所への侵入、車に煽られたらミラーをぶっ壊す…暴走行為上等どころか「カッコイイだろ?」と本気で描いてるから残念でならない
のっぴきならない状況におちいっての暴走行為なら「まあ、しかたないかなあ」と思えなくもないけど、主人公をはじめ皆おなじ感じで暴走天国
せっかくの自転車アクションなのに純粋な自転車乗りの人にとっては「うーん…」と素直に楽しめないかもしれません
話的にはメッセンジャーの主人公があずかった荷物が発端になって、そのブツをめぐるいざこざに巻き込まれていく、というもの
その中で各キャラの関わりを描くために時に時間を巻き戻して話を展開する演出で、時間軸的にちょっといったりきたりしつつ全体像が見えてくるタイプの作品ですね
ブツを狙う謎の男にからまれ、自転車警官に目を付けられ、ライバルメッセンジャーにちょっかいを出され、 追われて追ってのハイスピードアクションが見どころ
なによりテンポと疾走感が心地よくて、飽きる間もあたえないくらいに走り抜けるがごとく場面が展開していくのが楽しい
そこに運んでる荷物とそれに関わる人物たちの背景がちょっとずつ見えてくる要素が良いアクセントになってて良いですね
だからといって、すっごいおもしろい内容でもない
主人公のバックボーンとかサスペンス部分の描き方が中途半端で、「なんか複雑に入り組んだ話がちょっとずつ見えてくる」という部分がイマイチ練り込み不足かな、と
そんなマイナス部分をとりあえずハイテンポで誤魔化してる感がしました
あとは序盤から封筒をつけねらう謎の男の顛末とか「いや、さすがにやりすぎじゃねえの」と軽く引くシーンがけっこうあるんですよね
作品としてはかなりライトな雰囲気ですが、冷静に考えると「いや、ヤバイって」という違和感をおぼえるシーンがちょこちょこと
総じて期待せずに観ればまあ楽しめるかな、という感じの佳作な一本でした
個人的評価:75点
オススメ度:自転車警官が不憫でならない
プレミアム・ラッシュ 予告
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