2013年6月30日日曜日

真夏の方程式 (2013/日)

監督:西谷弘
出演:福山雅治 / 吉高由里子 / 北村一輝 / 杏 / 山崎光 / 風吹ジュン / 前田吟 / 田中哲司 / 塩見三省 / 白竜 / 西田尚美

海底資源開発のアドバイザーとしてある海辺の町へやってきた科学者の湯川学
そこで同じ宿に泊まっていた男が死亡、これが他殺ではないかという疑いが浮かび上がり事件に巻き込まれていく

なんで夏にこうじっとりとスッキリしない映画を作ってくれたのか
ホントに「これでよかったのか」という何ともいえない後味の悪さを作中の登場人物をふくめ、観てる側にも与えてくれたもんだ
あくまで「解」ではなく「方程式」を描いた作品、ということでこの後味が狙ったものだっていうならよく出来てるとは思いましたね
いや、でも夏が舞台だけど内容的にはもっとしっとりできる秋とか冬に観たかったかな、と

明らかになんらかの闇を抱える海辺の町で宿を営む家族、そこに訳知りな感じの男がおとずれ、しかも次の日には死体となって発見される
当初は事故死とみられていたが、どうも他殺の疑いが浮上
同じ宿に泊まっていた主人公は知り合った男の子と、ひょんなことから夏休みの科学実験を行うことになる中、事件のトリックに気づき・・・
みたいな話ですが、まあ、しょうじき事件としてのミステリ部分は安っぽい
完全に二時間サスペンスレベルといってもいいかもしれませんね

この作品の肝としては、そんな安っぽいミステリ部分じゃなく人と人の行動と思惑が組合わさるドラマ部分を楽しんでほしいんだと思えます
過去から現在、主人公を巻き込んで未来へと次々に要素を組み込んで築き上げられる方程式ってのを作りたかった・・・のかな
確かにそういう作りとしてはおもしろいし、実際に最後まで観れば楽しめる
だけどその見せ方がどうにもイマイチかな

大事なこととして過去の出来事、ミステリとしての解決編に重きをおいて描くのはわかるけど、ちょっと時間をかけすぎな気がしますね
ぶっちゃけ安っぽい解決編はどれだけ回想をじっくり描いて丁寧にシーンを重ねてもどうにもならんでしょう
それよりももっとコンパクトにまとめて作品自体をシェイプした方がよかったんじゃなかろうか
あと「あそこでこのことに気づいたのか」というのは理解できるけど、もうちょいそこらを分かりやすく描いてくれた方が、ね

そんな感じで言わんとする部分はおもしろいんだけど、その作りがじゃっかん不親切な気がした一本でした

個人的評価:70点
オススメ度:ED曲が空気読めてない




真夏の方程式 予告

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