2014年1月19日日曜日

マイヤーリング (1957/米)

監督:アナトール・リトバク
出演:オードリー・ヘプバーン / メル・ファーラー / レイモンド・マッセイ

1888年のハンガリー、皇太子のルドルフは窮屈な皇室暮らしに嫌気がさしていた
そんな折り、珍しくもピュアな印象を受ける女性マリーと出会い・・・

今でも色あせない古き良きヘプバーン出演作品、という内容ならよかったんですが、しょうじき「オードロー・ヘプバーン出てまっせ」というだけの作品でしたね
故人になっても日本で人気の女優を客寄せパンダに一本上映しとくか、というビジネス的な嫌な臭いしかしてこない
それこそ劇中でルドルフが嫌悪してる人たちのような欲望まみれの思惑で上映、みたいなね

あくま個人ではなく皇太子としての振る舞いを強要され、たまに反抗して勝手な行動をとっても国を動かす父の手によってねじふせられてしまう生活に嫌気がさしていたルドルフ
そんなやさぐれた彼はある日、偶然にも純粋にルドルフのことを見つめる女性マリーと出会うのだった
後日、再会を果たしたふたりは自分たちの立場を知りつつも、ただ純粋に男と女としてひかれあっていく
という身分違いの恋にキャッキャウフフな超王道ロマンス

ただ王道はいいんだけど、どうにも「こういうの流行ってるから、この路線でどんどん撮ってこうか」みたいな二番煎じどころか出涸らし状態な感じの内容の薄さがアレすぎる
ストーリーにいっさいの深みや重厚さが感じられず、どっかで観たような内容をどっかで観たようなキャストで、とりあえずやっつけで作ってみましたというインスタント映画、とか言ったら言い過ぎなのかな
でも個人的なしょうじきな感想としてはそんな感じ

それゆえにオードリー・ヘプバーンのファンなら観るだろ、という安易な思惑で今、上映したとしか思えないだけに元々のインスタントさをさらに薄めたような印象が強いですね
うーん、この内容なら劇場で上映とかしないでビデオ作品として「こんなのもあったよ」くらいにしといてもよかったんじゃなかろうか
たぶんヘプバーンファンも映画館に足を運んで観たところで喜ばないんじゃないかなあ

と、「おまえにこの時代の映画のなにがわかる」「おまえにオードリー・ヘプバーンのなにがわかる」と聞かれた反論はできないけど、あくまで個人的には退屈だった一本でした

個人的評価:40点
オススメ度:自分から逝きなさいよ




マイヤーリング 予告

0 件のコメント: