2014年1月20日月曜日

バイロケーション (2013/日)

監督:安里麻里
出演:水川あさみ / 千賀健永 / 高田翔 / 滝藤賢一 / 浅利陽介 / 酒井若菜 / 豊原功補

画家を目指しコンクールのために絵を描いている忍
夫とともに生活を続ける中、もうひとりの自分と遭遇し・・・

途中までは「いつもの穴だらけのJホラーか」と観てたけど、オチが分かれば「ああ、うん・・・そういうこと、なの?」となりますね
劇中で説明された通りのことは分かる、だけど、なんか意図された伏線に細かいツッコミどころが混ぜ込んであるような感じがしないでもない
伏線だったって言えばそうかもしれんけど、みたいなスッキリしない感が残ります

画家を目指して作品を描く忍は、同じマンションの下の階に引っ越してきた高村と出会い、それを機に結婚に至る
新婚生活を続ける中、スーパーでニセ札を使った疑いで警察に通報された忍は、防犯カメラに映るもうひとりの自分に困惑する
かけつけた刑事はそんな忍の状況を理解している様子で、彼女をある館へ連れていくのだった
という展開の中、バイロケーションと呼ばれるもうひとりの自分の存在が現れていることを知り、同じ問題を抱える仲間たちと~みたいな内容

もうひとりの自分、どっちが本物でどっちがバイロケかってのが見所なんですが・・・
鏡が鍵になって見分けるって点が重要なファクターになってるものの、逆に大きな足かせにもなってる感じ
所々で「いや、鏡つかえばいいじゃん」と思える展開があるし、実際にそうするのが自然な流れなんだろうけどそうしない登場人物たちに観ていてイライラする
そうなんだけど、話としては鏡を使った方が自然だと分かってるんだけど、作品としてはあえて鏡を使用しないことでこれ以上に映像的に複雑になるのを防いでもいる、ということも最後まで観れば理解できる

そういうストーリーとしてのほころびの部分があえてなのか、作ってる方もわけわかんなくなったゆえなのか、ってのが判別しづらい
普通に観てても混乱しがちな作品の中、明らかに伏線でしたと分かる違和感は受け入れられるんだけど、どうにもそれだけじゃないツッコミどころがある気がするんですよね
って感じで最後まで観てもけっきょくスッキリしない感情が残る、と

話としては大まかには理解できるんで、あまり深く考えずに「差違はない」と言葉で単純化してしまえばいいんですかね
とりあえず裏でもういちど観直せば、このモヤモヤも解決するのかなあ、って思わざるえない一本でした

個人的評価:75点
オススメ度:着てるものも副産物に入るだろ、とエロい方面を期待しちゃダメなんですね




バイロケーション 予告

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