2014年1月6日月曜日

ゾンビ大陸 アフリカン (2012/英)

監督:ハワード・J・フォード / ジョン・フォード
出演:ロブ・フリーマン / プリンス・デビッド・オセイア / デビッド・ドント

西アフリカで死んだ人間がよみがえる事態になり、侵攻していた米軍は撤退をはじめていた
その中で墜落した機体から生き延びた米軍技師のブライアンは、土地勘のないゾンビだらけの地に取り残され・・・

広大なアフリカ大陸、ゾンビがうろつく土地勘のない場所でのサバイバル
けっしてゾンビが大挙して襲ってくるでも、走って襲ってくるでもない
緩慢な動きで、しかも広大な大陸ゆえにゾンビ密度も低い
だけど、そんな「生き残るのとか楽勝じゃね?」みたいな状況を逆に不利な感じでうまく描いてますね

中途半端に余裕があるゆえに気持ちが緩みやすくなっており、フィールドが広いゆえに拠点から拠点までの距離が離れている
そんな中で水も食料も銃弾も限られていて、しかもそれほどの脅威ではないものの油断してゾンビに襲われて噛まれれば一発アウト・・・
そんな状況が精神的にも肉体的にも主人公をじわじわと追い込んでいく様がよく描かれていておもしろい

ストーリーうんぬんというものは無いようなもので、主人公が途中で現地アフリカ兵とコンビを組みながら、その息子にあいに遠い基地を目指す、というもの
ゾンビ相手に仲間を次々に失いつつ戦って生き残る、というありがちな作品ではない点がいい
あくまで水や食料、乗り物と燃料、銃弾を探しつつ厳しい自然環境&どこで出会うか分からないゾンビ・・・という中で疲弊していく主人公のサバイバルものですね
まあ、ぶっちゃけ凶暴な野生動物をゾンビに置き換えてみましたって感じは否めないですがね

ちょっとした希望、しかしながらそれを上塗りしていく絶望の染みがじわじわ広がっていく感じがよく描けていて、けっしてすっきりする内容じゃないものの、B級ゾンビ映画の中ではじゅうぶんに鑑賞に耐えうる一本でした
なにより低予算な中で作り手が「自分にできること」をきちんと理解して、無理せず堅実に作ってる感じが好印象でした

個人的評価:75点
オススメ度:ゾンビものなのに、ゾンビに襲われる以外の死の恐怖の絶望感




ゾンビ大陸 アフリカン 予告


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