監督:ジャン=マルク・バレ
出演:マシュー・マコノヒー / ジャレッド・レト / ジェニファー・ガーナー / ダラス・ロバーツ / グリフィン・ダン
ロンは仕事中の事故で病院に運ばれ、そこで行われた検査の結果HIV陽性反応がでる
余命30日と告知された彼はなんとか未認可の新薬を手に入れようとする
法の下に患者の方を見てない人たちと、違法ながら真に病にとっての最善の未認可の薬に手を出す主人公という「真の正義とは」みたいな映画
と、ちょっと観た感じではそう思えますが、個人的にはそんなことより主人公の心境の変化の課程がおもしろかったですね
自分勝手で酒と女とドラッグにおぼれる自堕落な主人公なのは確かですが、その根底がありつつの変容がよく描けていると思いました
余命30日な主人公が医師や製薬会社、新薬を認可する組織の癒着っぷりに怒りをおぼえる
裏ルートを駆使しして未認可の薬を入手し、自分の体で試験しつつ効き目を見極めて同じ病に苦しむ人たちに売りはじめる
最初は病院関係の人たちへの復讐をかねて、裏で本当に病のためになる薬をバラまく形だったけど、それがビジネスとして成功していき・・・
という中で話は主人公を取り巻く状況とともに心境の変容を描いていきます
最初こそ立場的に弱い者と強い者のぶつかり合いで、弱い側の目線から力を付けていく様を描く普通のドラマなんですが、どんどん主人公の抱える部分に興味がシフトしていきます
個人的に「なんでロンはこんなことをしているのか」という思いが観ていて強くなっていき、単純に一貫していないところに気がついた途端にすごくおもしろく感じました
観ている最中より鑑賞後にどんどんジワジワとくるものがある、いろんな意味で映画として味のある一本でした
個人的評価:95点
オススメ度:今、この時代に同じことをしたら、権力みたいなものにあっさり潰されるんだろうな
ダラス・バイヤーズクラブ 予告
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