2015年1月18日日曜日

ジミー、野を駆ける伝説 (2014/英)

監督:ケン・ローチ
出演:バリー・ウォード / シモーヌ・カービー / ジム・ノートン / フランシス・マギー / アシュリン・フランシオーシ / アンドリュー・スコット / ブライアン・F・オバーン

1932年アイルランド、活動家のジミーは10年ぶりに故郷へ帰ってきた
彼は地元で畑仕事をして静かに暮らすつもりだったのだが・・・

主義とか主張とか、宗教や社会なんてどうでもよくって、けっきょくのところ人生ってやつはままならねえなあ、って印象が強い作品でした
それぞれに歩んできた人生ゆえに堅く結びつきもすつし、強烈に反発もする、分かってはいるけど分かり合えないというおもしろさがありました
じゃっかん警察や教会側が悪く描かれてはいるけど、それは作品を彩る要素として必要なだけで、争いの方向にばかり目をとられちゃいけないな、と思わざるえない

話としては集会所で民衆に自由に娯楽や教育を提供するジミーに、伝統やらを重んじる教会側が反発して圧力をかけてくる中で問題がおきたり、ジミーたちがより強く結束したりする感じ
ジミーたちが善で神父が悪だ、という人々の自由をうたう単純な話にも思えるけど、やはり人と人の対立のドラマが見所かもしれん
嫌な奴としか思えない神父さんも、最後にはただの敵役なキャラじゃないってのが分かるしね

だけど、個人的にはもっと、抑圧されながらも熱く絆を作り上げる人情とかそっち系のヒューマンドラマなのかと思ってたんで、意外に頭を使わされて疲れた
もちろん、そういった要素もあるんだけど、ただそれだけの作品として観ると物足りないかもしれん
ジミーとヒロイン、神父らの生きてきた道うんぬんをちょっと意識しないと楽しめない、と断言するのは言い過ぎかな

しょうじき地味だし眠気を誘うシーンも多いんで、ちょっと人を選ぶ作品かもしれません

個人的評価:75点
オススメ度:自由に楽しんでるだけなのに、色々とレッテルをはられるのはたまらんね




ジミー、野を駆ける伝説 予告

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