2010年2月21日日曜日

アルマズ・プロジェクト (2007/米)

監督:クリスチャン・ジョンストン
出演:イワン・シュヴェドフ / イナ・ゴメス / ジェームズ・バブソン / ギデオン・エメリー / イゴール・ショイフォト / アレクサンドル・セルゲイエフ


ロシアの宇宙ステーション、アルマズ
その買い手が現れ、実際の状態を見るために視察団がステーションを訪れるが、原因不明のアクシデントが続くのだった

ノイズばりばりな手持ちカメラに船内&船外映像で構成された疑似ドキュメンタリーもの
ようするにこれってフィクション?ノンフィクション?とあれこれ議論させるのが目的、ってのがみえみえすぎて「そんな姑息な手にひっかかるか、あほうめ」と言いたい
なんとなく「4th kind」に似てるけど、こっちのがかなり乱暴なデキ

視察にきた面々が到着するや機器のトラブル、船員の謎の体調不良、外宇宙から送られてきた謎の信号、それらがどんどん悪化していって、やがて人間関係にも亀裂が入りはじめる、と
そんな中でアルマズの乗組員は視察団にはぜったいに言えない軍事的な秘密も抱えており、それが枷となって状況を安易に解決する方向にもっていけず泥沼状態におちいっていく
こう書くと閉鎖された空間での謎めいたパニックものみたいな感じもしまずが、固定カメラとハンディカメラでノイジーな映像をドキュメンタリー風な機械的な視点で見せられるので、しょうじき飽きてくる…というか同じような画面ばかりで眠くなってくる

それでもやっぱり「なにが起こってるんだ」という部分が気になって観ていくと、見たこともない病状や、ありえない船内トラブル、見えないなにかの存在によって死人がではじめて、ますますオチが気になってきます
そうこうしてるうちにアルマズ側の秘密と視察団側のぶっちゃけどうでもいいかなって感じな秘密が明かされます
どうでもいい、と思えるのもこの船内で起きていることの真相とはあんまり関係ないからですね
どんどんとカオスってくる状況、よく分からない映像の断片が出ては消えて…で、結局は、その、なんというか…思わせぶりな感じのまま真相については一切わからずじまいってのはどうよ?

トロイの木馬っていう発想はおもしろいし、それを受けてデビルマン的に観てる側に「他人事だとおもっちゃだめよ」というような展開もよかったと思うですが、マジでもうちょっとはっきりとした何かを説明しようよ
って、わけでこういうあざといほど「踊らせる気まんまん」な作品を観ると、逆に「ぜったいにブラックボックスについて考えてやるもんか。バーカ!バーカ!」と思わざるえない性分です

個人的評価:30点
オススメ度:2012年ネタはけっこうです




アルマズ・プロジェクト 予告

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