2010年2月26日金曜日

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 (2010/米・カナダ)

監督:クリス・コロンバス
出演:ローガン・ラーマン / ピアース・ブロスナン / ユマ・サーマン / アレクサンドラ・ダダリオ / ブランドン・T・ジャクソン / キャサリン・キーナー / ショーン・ビーン / ケヴィン・マクキッド / スティーヴ・クーガン / ジェイク・アベル / ロザリオ・ドーソン / ジョー・パントリアーノ / メリーナ・カナカレデス / ディラン・ニール / コンラッド・コーツ / ステファニー・フォン・フェッテン / オナ・グローアー / ジュリアン・リッチングズ / ボニータ・フリーデリシー


全能の神ゼウスの稲妻の力が盗まれた
その嫌疑をかけられ刺客を送られるポセイドンの息子パーシーだが、彼は稲妻のことを含め自身の立場や父のことを知らされずに普通の人間として暮らしているのだった


しょうじきスルーしようかと思ってたんですが、とりあえず観ずに作品についてうんぬん言うことはできないってんで鑑賞
というのもどう考えても子供向けなファンタジーって雰囲気だし、「ハリー・ポッター」シリーズを観たことない・・・というか興味がないんですね
そんな私が楽しめるのか、おっさんが子供向けなファンタジーに耐えうるのか、という感じで
結論から言えばイエス。けっこう満足して楽しめました

モーニングの割引サービスが吹き替え版だけだったのと、個人的に「吹き替え、字幕どっちが映画を楽しめるのか?そんなの観たい方で観ればいいじゃん」ってスタンスなので、この作品に関しては特にこだわりはないということで吹き替え版を
まったく関係ないですが、ほら、たびたび映画館に通ってると割引とかそういうのひじょうに助かるんですよ
世の中、金やで

ということでパーシーさん
冒頭からゼウスの中の人の声が、某オリンポス系アクションゲーのハゲの中の人の声だったのが個人的にはおもしろかった
いや、そこまで狙ってるとは思えないけど、皮肉をこめてキャスティングしたならグッジョブと言わざるえない
で、こういった子供向けファンタジーみたいな映画だと、導入パートをくどくどと丁寧すぎるほどに描いて、なかなか本題に入っていかないのにイライラする・・・という印象だったんですが、この作品は違いましたね
日常風景の描写はありますが、すぐにクリーチャーがパーシーを襲い、本題である稲妻を盗んだうんぬんの事件に巻き込まれていきます

かなりアクション性が高く、ドラマ性が薄いライトで乱暴なノリで突っ走るファンタジーなんですが、これが個人的には良い感じでおもしろかったですね
幻想的で美しい世界&まがまがしくも神秘的なクリーチャーがいる「世界を楽しむ」系じゃないです
テンポもかなり早く、次から次へと場面が変わってファミコン世代のファンタジーRPGをさんざんやってきた身としてはおなじみのクリーチャーが続々出てくるだけでもおもしろかった
わざわざ「これは○○だ!」と名前を出されなくても、「お、○○か」とクリーチャーの名前が出てくるから困らない

中盤のドラゴンボール探しとか、これはけっこうダレる展開かと思いきや、最初から最後までノリと勢いで押してくれるので飽きることなく楽しめましたね
それでも子供向けは子供向け、おっさん的にはちょっと受け入れるのがためらわれるシーンがあるのも確か
パーシーのお母さんがムニャムニャっとなった数分後のシーンでは、お母さんのことなんかなかったような態度でパーシーが気になる女の子を鼻を伸ばしてチェックする所とか、ね
あとは地獄の描写があまりにアレで、もっとハデス系の話は観たかった
さらにすべての真相を知ったパーシーが己の無実を証明するために言葉で説明するんですが、偉い神様たちは「なぁんだ、そうなんだあ」と疑うことなくあっさり納得するのもどうなんですかね
もっとイチャモンつけてなんかもうひと展開あっても、な気がしますが・・・まあ、そういうもんだと大人な心持ちを抑えて観てあげる優しさが必要です

ノリと勢いにまかせ、深いことをいっさい考えずにいられるならけっこうな良作
逆に子供だましはぜったい許せないという人は「ふーん」ていどの作品
ただ言えるのはCMでやってるような「父親が息子のために書いた…」とかそんな感じの感動作品じゃねえから、これ
どっちかというと劇中の神やデミゴッドとか以外の普通の人間は、見方によってはゴミのような扱われっぷりでしたね(石像をためらわずに壊す、ベガスから自分たちだけ脱出、最後の冷蔵庫のさすがに洒落にならない仕返しなど)
そんな感じで、ほら、たまには頭をからっぽにしてゆるい気分で観るのもいいじゃない
内容うんぬんとかどうでもいい、娯楽映画としてはよくできてると思うんで

個人的評価:85点
オススメ度:パーシーは意外とワイルドボーイ




パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 予告

0 件のコメント: