監督:梶研吾
出演:希志あいの / 水野大 / 片岡明日香 / しいなまお / 平瀬美紀 / 白善哲 / 綾部武 / 唐橋充 / 武富男夢 / 梶間広之 / 島津健太郎 / みひろ
あらくれものたちのふきだまりとなった無法地帯の森の中
11人の少女たちは暴漢に襲われ、体を切り裂かれ無惨な姿になりつつも命をとりとめたひとりの少女が人体改造され復讐のためよみがえる
これですよ、これ
エログロでバカでとってつけたようなアクションシーン、まさに好みのど真ん中を貫いてくれるクソB級作品ですね
やっぱりこういうのを観ると心が落ち着くわー
なんか久しぶりに帰ってきた我が家って感じ
戦国の世のようで着てる着物の生地は今風で、しかも携帯やらなんやら現代の小道具もあり、という時代劇ものと現代もののミックスされたカオスワールドが舞台
幕府の将軍によって人体改造をおこなう「からくり」が禁止された世情の中、暴漢に殺された11人の魂をこめた「からくり」の体になって復讐を誓う外道姫と、その「からくり」を施した博士を追う男の物語
なんとなく「片腕マシンガール」と同じ臭いがするこの作品ですが、ヒロインがよくある見た目は美人できれいだけどエグイことをするというのではなく、体中が傷とつぎはぎだらけの11人の死体をくっつけて再生されたボディってだけで異質かもしれません
なんかグラビアの世界から出てきたモデルあがりのねえちゃんが、しかたなくB級と分かりつつ出演しながらも「汚れ役はやーよ」みたいな中途半端な上品さがないのがいいですね
かかとがジェット噴射して加速つけて蹴りつけたり、左右のおっぱいを取り外してくっつけて砲丸投げしたり、胴体の回転カッターで抱きついて切り刻んだり、首からコードを出して相手の脳につないで記憶を見たり…とりあえずこの役を受けたヒロインの人は勇気あるなあ
他に出てくるキャラも少ないながら個性的で、クソ映画はクソなりにこだわりが見て取れるZ級には落ちることない観るに耐えうるクソ映画ですね
いや、褒めてるんですよ、マジで
話の展開も楽しめるようにうまく作ってあって、けっこう早い段階でラスボスと思ってた復讐の相手をあっさり外道姫が倒しちゃうのにはちょっと驚いた
さらにクライマックスではハイパーモードになった外道姫が千手観音みたいな姿になるんですが、それを打ち破る敵の技が触手チンコというセンスに脱帽せざるえない
というかあっさり打ち破られる千手観音モードの方がどうなんだよ、と
そしてすべてが終わったラスト
こういう作品には珍しいちゃんとした幕切れが用意してあって意外だったですね
まあ、ここで書いても観る人はいないだろうからネタバレしますが、「からくり」を禁止してる幕府の討伐隊によって外道姫は撃ち殺されて終わります
一度、外道に堕ちた者は地獄が相応しいって感じで悟った外道姫は潔く死を受け入れる、という感じで
たいがいこういう作品では「俺たちの戦いは~」で終わるだけに、ちゃんと最期を描いてくれて個人的には満足ですね
というわけで、たまにはあえてこういう映画を観て「こんな世界もあるのか」と違う意味で見聞を広めてみるのもいいんじゃないでしょうか
どっちかというと、個人的にはこういう作品の方を今までアホみたいに喜んで観てきたわけですが
B級クソ映画はいいものだ
個人的評価:60点
オススメ度:プリンセスでもなんでもないがな
サムライプリンセス 外道姫 予告
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