監督:レジス・ロワンサル
出演:ロマン・デュリス / デボラ・フランソワ / ベレニス・ブジョ / ショーン・ベンソン / ミウ・ミウ / メラニー・ベルニエ / ニコラ・ブドス / エディ・ミッチェル / フレデリック・ピエロ / フェオドール・アトキーヌ / マリウス・コルッチ
50年代フランス、ローズはある保険会社で秘書として働くために面接することに
経営者のルイにそのタイプの腕を買われて試験採用されるが、タイプ以外のことが不器用なローズは本採用に際してタイピングの大会で勝ことを条件とだされ・・・
あるひとつの才能だけはある主人公が、周囲の人たちとあれこれしつつ逆境を乗り越えて成長していく・・・と、そんな「ある才能」のタイピング版
というとよくある感じですが、タイピングうんぬんというより、ローズとルイのロマンスの方がメインかもしれません
そこにシャレオツなエッセンス、古典映画のような演出が加わって単純ながら古くて新しい素敵なデキになってましたね
実家の雑貨屋を飛び出し、保険会社で秘書になろうと面接を受ける主人公のローズ
保険会社を営むルイはローズのタイピングの腕前をかって秘書として雇い入れるが、肝心の秘書として彼女はまったくむいてない
しかしながらタイピングの腕は磨けばまだまだ光ると考え、大会に出場させることに・・・
という序盤の展開ですが、しょうじき大会に出場させる流れが「え?なんで?」と思ってしまうくらい説明が不足している気がしてならない
そこだけが個人的にこの映画で唯一つまずいた点ですね
終盤まで観ていけばルイがローズにタイピストへの道を開こうと尽力する理由も分かるけど、もうちょっと序盤のうちに自然な流れで大会に出す感じに描いてほしかったかなあ、と
そんなちょっと強引とも感じるところをすぎれば、あとはもうおもしろおかしく、ちょっとジーンときて恋愛模様にときめく、素敵な映画が楽しめます
なによりどことなく昔の映画を観ているような作りが作品にマッチしていて、それでいて古くさくなりすぎないように現代風なところもあるからホントに古くて新しい感じ
個人的にあまりロマンス映画とは相性が良くないんですが、これはけっこうコミカルな要素が多かったこともあってすごく楽しめました
通ぶってこの映画を他の人にすすめれば、たぶん「へえ、けっこう良いセンスしてんじゃん」という印象をもたれる・・・かもしれない一本でした
個人的評価:95点
オススメ度:フランス人の恋愛はじゃっかんめんどくせえな
タイピスト! 予告
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