2013年10月13日日曜日

トランス (2013/米・英)

監督:ダニー・ボイル
出演:ジェームズ・マカボイ / ロザリオ・ドーソン / バンサン・カッセル

ある競売の最中に盗まれた絵画
しかしサイモンの裏切りにより絵は紛失、しかも計画中のアクシデントによりサイモンは記憶を失ってしまい・・・

最初こそ記憶をなくした主人公と絵画の行方、そして催眠カウンセラーやボスたちの思惑とか良い感じで茶番劇が楽しかったんだけど・・・
なんていうか話が進むにつれて無駄にぐっちゃぐちゃに展開を引っかき回しすぎて、悪い意味でよく分からない内容になっちゃってるかな、と
よく分からない系の作品でも後々で「あの時のあれは・・・」とか考察するのが楽しいタイプはあるし、これもそんな映画に属する要素はあったけど、個人的にはもう鑑賞後にあれこれ考えるのがめんどくさくなっちゃいましたね

競売中に絵画を強奪せんと乱入した謎の男たち
主人公のサイモンは絵を守るためにタイマー式の金庫にこれをおさめようとするが、その途中で犯行グループのボスであるフランクに見つかってしまう
サイモンはフランクに襲いかかるものの返り討ちにあって頭を強打、そのまま絵は奪われてしまう
しかし絵がおさめられていると思われたバッグは空で、実は犯行グループの一味であったサイモンは責められるものの彼は頭を打ったショックで記憶喪失になっていた
で、そこで苦肉の策として催眠術をもちいたカウンセラーのエリザベスに看てもらうことになる・・・というお話

なんでサイモンは絵を隠そうとしたのか、そしてそれはどこにあるのか、という部分を軸にしてサイモン、フランク、エリザベスの人間関係も微妙に裏でなにかありそう、という謎を楽しむ内容ですね
見所はやっぱり、今描かれているシーンは催眠状態にあるキャラの心象風景なのか、それとも現実なのかという点
あきらかにイメージとして描かれてる部分もあれば、かなり曖昧に描かれているところもあり、後半になるにつれてどんどんカオスになっていきます

それはそれで現実か否か境界線を楽しめるんだけど、この作品はちょっとやりすぎじゃないのかな、と
あんまりにごちゃごちゃしすぎて、結局のところストーリーで勝負したいのか、ビジュアル的なイメージものとして勝負したいのかよく分からなくなってる感じ
感覚的に楽しむ系に特化するならもっとぶっとんだ表現をしてもいいと思うし、逆にストーリーをみせたいならもっと洗練して分かりやすくした方がいいんじゃないか、と個人的には思わざるえない

まあ、私の読解力が足りないから楽しめきれてない、っていう部分は否定しないけど
もうちょい、もうちょい序盤のノリみたいにシンプルに描いてくれた方がよかったんじゃないのかな・・・と言いたくなる一本でした

個人的評価:75点
オススメ度:つまり同一人物だった?ってこと、なのか?




トランス 予告

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