出演:ブライス・オーファース / ダニエル・マンチ / ブランチ・ベイカー / グラント・ショウ / グレアム・パトリック・マーティン / ベンジャミン・ロス・カプラン / オースティン・ウィリアムズ / ウィリアム・アサートン / マデリン・テイラー / キャサリン・メアリー・スチュワート
1958年、ある田舎町で暮らす少年デイヴィッドの隣の家に両親を亡くした姉妹がもらわれてきた
姉のメグと親しくなったデイヴィッドだったが、隣の家のルース婦人は姉妹にきつくあたっている様子が見え隠れして…
久しぶりに観た後で胸くそ悪くなる鬼畜映画に出会いました
突拍子もないありえない設定の作り物ホラーと違い、この時代この場所ならありえたと思わせるリアル系の鬼畜さがキツイですね
実話をベースにしてるから当たり前って言えばそうなんですが
デイヴィッドくんの隣には男勝りのルースさんが女手ひとつで男ばかりの兄弟を育てていた
そこに両親を亡くした姉妹を引き取ってきていっしょに育てているわけですが、最初は実の子じゃないことからいじわるばあさんレベルの嫌がらせを姉妹にたまにしていると思いきや…
メグと親しくなったことで隣の家の「しつけ」にデイヴィッドが深く関わっていくにつれて、自分の中に痛みが蓄積されていく
隣の家、ルースの実子とは友だち同士、メグとの関係、いろんな要素がぐちゃぐちゃになって心を乱されるデイヴィッドくん
いやあ、自分も子供の頃は「大人は絶対の存在」という時代に育ったんで、デイヴィッドくんの「どうしようもできない絶望感」が分かるわあ
そういう意味ではもっと若い人たちが観ると、なんとも歯がゆいような印象を受けるのかなあ
最初はそうでもないんですが鬼畜ババアのルースさんの徐々にキチっぷりを発揮していくさまと、子供の残酷さと大人からの感化されていく家庭がおぞましい
いけないことだって分かってても、誰かの後ろの安全圏でそれを実行できるなら…という人間のダークサイドの描き方も気分が悪い
それでも単なる悪趣味映画と違って、展開的に工夫がされていて「助かる?」「逃げられる?」という状況をちょこちょこはさんでくるから飽きない
こんなに胸くそ悪いのに作品としてはおもしろいからある意味で困る
とりあえず、この内容でブラックユーモア系のコメディチックな路線に走らずに雰囲気を貫いた勇気に乾杯
個人的評価:80点
オススメ度:監禁は文化
隣の家の少女 予告
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