2011年7月26日火曜日

コクリコ坂から (2011/日)

監督:宮崎吾朗
出演:長澤まさみ / 岡田准一 / 竹下景子 / 石田ゆり子 / 風吹ジュン / 内藤剛志 / 風間俊介 / 大森南朋 / 香川照之








母のいない間、妹と弟の世話、そして下宿をきりもりする中学生の海
ある日、学校の文化部の部室が集まる館「カルチェラタン」の取り壊しが決定したことで、それに抗議する少年・俊と出会い…

イメージ的にしんみりと雰囲気を味わうゆったり系ドラマかと思いきや、かなりライトでテンポの早い学園ドラマでしたね
いや、ホントに予備知識なしで観に行ったら童謡のような世界観を期待する、よね?
だけどフタを開けてみたらけっこうにぎやかな歌謡曲のノリだった、という感じで
個人的にはこういう現在風(?)な観やすい作りもいいとは思いますけど

ストーリーはもう王道というかなんというか、ガール・ミーツ・ボーイなプチ学園騒乱もの
劇中で「安っぽいメロドラマ」とありますが、ほぼその通りな安っぽいコミカルメロドラマって感じでしたね
それでもけっこうテンポよくさくさく話が進むので観てて飽きることはないし、コミカルさが良いスパイスになっていて「単なるノスタルジックなロマンスじゃない」雰囲気は個人的によかった
メロドラマ部分もねっちょりしすぎず、全体的にあっさりテイストでさわやかに走り抜けます

話の展開はスピーディですが、きちんと要所要所でキャラの心情を表情やしぐさで丁寧に描いているのはよかった
だけどその展開の早さが仇になってるな、と思えるところもあって、しょうじきこの作品については事前に公式等であらすじを読んで予習しておかないとついていきづらいかもしれません
私も観終わって家に戻り公式を開いてストーリーを読んで「ああ、そういうことね」と把握できたところも多いので
とりあえずいきなりメルとか海とか自然に作中で呼ばれても分からんだろ、普通

そして、問題はこのラストですね
うーん、なんとも中途半端感がします
しんみり狙いでじっくりくるでもなく、すっきり狙いで最後まで走り抜けるでもなく、なんか「え?ああ、これで終わりか、うん、まあおもしろかったな」という感想しかない
劇中の「上を向いて歩こう」の曲の使いどころが「?」だったけど、エンディング曲と本編ラストのミスマッチっぷりがひどいと思ったのは私だけではない、と思いたい

とりあえず良くも悪くも「普通におもしろい」し、最後まで観れる作品にはなってました

個人的評価:80点
オススメ度:父ちゃん、詳しく説明しとけよ




コクリコ坂から 予告

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