2011年7月19日火曜日

ハリー・ポッターと謎のプリンス (2009/英・米)

監督:デヴィッド・イェーツ
出演:ダニエル・ラドクリフ / ルパート・グリント / エマ・ワトソン / ジム・ブロードベント / マイケル・ガンボン / トム・フェルトン / ヘレナ・ボナム・カーター / ワーウィック・デイヴィス / ロビー・コルトレーン / アラン・リックマン / マギー・スミス / ティモシー・スポール / デヴィッド・シューリス / デヴィッド・ブラッドレー / ジュリー・ウォルターズ / ジェシー・ケイヴ / イヴァナ・リンチ / マシュー・ルイス / ナタリア・テナ / ヘレン・マックロリー / ボニー・ライト / ケイティ・リョン / マーク・ウィリアムズ / リチャード・グリフィス / レイフ・ファインズ



いよいよヴォルデモートの復活が皆の知るところになった
一方、ホグワーツではヴォルデモートが学生時代に教えていた教師を復職させ、校長はハリーにこの教師に近づいて情報をえるように頼む

この映画シリーズを観てきて、ここまで内容に統一感がないものは初めてですね
個人的にどうしようもなかった「アズカバン~」も内容はどうあれ統一感はまあ、なくはなかった
このシリーズじたいが原作のダイジェストっぽい作風になってるのは否めないかもしれませんが、今作はホントにひどい
なんせ原作を知らない自分ですら「明らかに原作からの切り貼りのバランスがおかしいんじゃねえの」と思ってしまうほど

話的にはいよいよラスボスとの最終決戦がはじまるのか?と思わせる前作のラストから一転、いきなり日常生活…特に恋愛要素がメインになります
そんな中で仇敵ヴォルデモートのトム・リドル時代を知ることにより戦い方を模索しようとしつつ、さらに半純血のプリンスとかいう謎の存在がなんたらかんたらって感じ
個人的な感覚として恋愛4、トム3、プリンス3という構成の印象で、一見、バランスよくシナリオが配置されてるけどどれもこれも中途半端な上に混ざった結果として作品としてちぐはぐ
今までの映画シリーズでの恋愛要素はおまけ程度のものだったんで、かなり中途半端でも気にならないようにできるレベルだったけど、さすがにここまでウエイトをしめてくると気にならざるえない
もちろん、邪魔な要素だなあという方向で気にならざるえない

クライマックス前に急にヒートダウンしつつ、色々と設定を語ってくるってのは物語として王道な展開なので「おいおい、前作のラストの盛り上がりのまま続くんじゃないの?」という不満はそう感じません
クライマックス前の最終助走ってのが必要なのは理解できるんで
でも、この内容のちぐはぐさは素人目にも「やばいだろ」と分かるレベル
話があっちに飛びこっちに飛び、それでもなんとかついていってはみたものの、結果的にすべて中途半端でどうしようもない

それでも最後は力技で盛り上げてきて、いやがるおっちゃんに変な水のませるあたりからおもしろくなってきて、そこからやっと本来のクライマックスに向けての助走が始まる
とりあえず恋愛要素をもっとばっさり削って他を広げた方がまだ観れる気がする一本でした

個人的評価:50点
オススメ度:だっさい色ボケハリーくん、という印象しかない





ハリー・ポッターと謎のプリンス 予告



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