出演:カタ・ドボー / イヴァン・フェニェー / シャーンドル・チャーニ / カーロイ・ゲステシ / バーンシャーギ・イルディコー / タマシュ・ヨルダーン / ヴィクトリア・サヴァイ / ツォルト・フサール / タマーシュ・ケレステシュ / ペテル・ハウマン / ダニエル・ガボリ
ソ連占領下のハンガリーで共産主義者の庇護の元に水球でオリンピックを目指すカルチ
そんな中で民主化運動の波が高まり、カルチは魅力的な活動家ヴィキと出会う
今から4年前、私は当時オリンピックにちなんだ映画がないものか探しました
そして出会ったのがこの作品
しかしなんとなく鑑賞する機会を逸して、また4年経ち観るなら今しかないということでDVDを引っ張り出してきたんですね
ハンガリー、ソ連、民主化運動、そこに水球の要素とかどんな内容だよ、と楽しみにしてたんですが…
うーん、思ったよりかなり微妙なデキでした
反体制な活動家のヒロインと、仕方ないものの立ち位置的に体制側のオリンピック選手の愛と悲劇みたいのを、過激化する民主化運動のあれこれをバックに描く…ようするにふたりの歩む道の明と暗をあらわしたかったんでしょう
けど、なんとも心が動かされないんですよね
小さなデモが国と国との戦争(と呼べるかアレですが)まで発展していく様子は迫力もあっていいんですが…
なんか画面の中ではすごい出来事がおこってる、ってのは分かるけど妙に上っ面だけな印象が終始してるんですよね
加えて水球選手の主人公(なのか?)カルチの行動があまりに軽い
女のケツをおっかけて、水球を捨てあっさり活動家の道を選ぶし、革命が一段落したと思ったら超速手のひらがえしでチームに戻る…
そんなだから水球とチームメンバーに対する思いの強さがまったく伝わってこない
それなのに水球の試合でなんか盛り上がってちょうだい、なシーンを見せられても困るわ
ヴィキは活動家一本、カルチは水球一本でかたくなに己の道を進みつつ惹かれ合うコントラストみたいのを素直に描けばよかったんじゃないッスかね
クライマックスの試合もホームでインチキしてたから強かっただけのソ連チームが相手じゃ、どう考えても実力的にはハンガリーの方が上だし緊張感もなにもない
で、しょうもない決着のつきかただし
パーツパーツはなんとなく重厚そうな作品な感じがしつつも、実際にはけっこう軽い上辺だけの内容な一本でした
個人的評価:50点
オススメ度:ソ連のコーチも公式戦で通用すると思ってたのが無能すぎるわ
君の涙ドナウに流れ ハンガリー1956 予告
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