監督:大友啓史
出演:佐藤健 / 武井咲 / 吉川晃司 / 蒼井優 / 青木崇高 / 綾野剛 / 須藤元気 / 田中偉登 / 奥田瑛二 / 江口洋介 / 香川照之
明治十一年、東京、旅のるろうに緋村剣心は巷を騒がせる人斬り抜刀斉と間違われる
不殺を信条とする剣心は抜刀斉とは別人と思われたのだが…
映画化発表当時はよくあるマンガ原作のキャラもの作品、という印象でしたが予告を観るとこれがけっこうガチでちゃんと作ってる雰囲気が伝わってわりと期待して本編を鑑賞
冒頭から雰囲気、殺陣、アクション、つかみはバッチリで「おお、これはやっぱりただのキャラものじゃねえな」という感じでテンションがあがります
しかし徐々にご都合主義すぎる展開が目につき始めて、さらにキャラの描写の浅さっぷりもあいまって最後には結局「微妙だったなあ」という評価にならざるえない
殺陣はホントに見応えあっていいんだけど、その他の部分があまりにあんまりだったかなあ
剣心はひょんなことから知り合った剣術道場の師範代娘である薫のもとで居候として暮らすことになり、そこへ因縁浅からぬ男の斉藤が絡んでくる
そして新型阿片をめぐっての騒動に巻き込まれ戦ううちに不殺の道をいく険しさが身に染みてくる、みたいなお話ですね
意外にコミカルな描写が控えめで、けっこう全体的にシリアスな展開
世界観も時代劇風アクションエンターテインメントな描き方をしていて、画的に軽すぎず重すぎずでバランスがよい感じ
まあ、コスプレパーティみたいな匂いが多少するのは否めないかな
刀を振るう、殴る、蹴る、走る、飛ぶ、ホントにアクションシーンがはじまると「おお、いいねえ」とテンションも上がるんですが、ドラマ部分の描き方がちょっと雑な気がしますね
いちど薫のもとを去った剣心が道場の危機には”特に戻る理由はないはずなのに”ひょっこりタイミングよく現れたり、近所の人たちが原因不明の病気にかかったけど医者がいなくてと言い訳しながら”道場”でる薫のところに続々病人がかつぎこまれたり…さすがに都合よすぎるだろ、と
キャラ的にも斉藤は冒頭から剣心に絡んできてどんだけ重要なポジションなんだと思ってたら、完全に後半は空気になってるし…
左之助も”とりあえず出しました”感が半端ないし
ここら辺のキャラは続編を作る時に一作目で出しておかないとならないとか、映画化するにつれて出番を外せない存在ってのは分かるけど、描き方があまりに中途半端
人気のある原作で限られた尺の中でひとつの作品として完成させる、その中での取捨の難しさは理解できるけど、もうちょっとがんばってもらいたかった
アクション部分だけを観てる分にはじゅうぶんにおもしろい作品でした
個人的評価:75点
オススメ度:おろ?ノルマは序盤で消化しました、という見え見え感
るろうに剣心 予告
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