2012年8月2日木曜日

復讐捜査線 (2010/英・米)

監督:マーティン・キャンベル
出演:メル・ギブソン / レイ・ウィンストン / ダニー・ヒューストン / ボヤナ・ノヴァコヴィッチ / ショーン・ロバーツ / デヴィッド・アーロン・ベイカー / ジェイ・O・サンダース / デニス・オヘア / ダミアン・ヤング / カテリーナ・スコーソン







刑事のトムは久々に愛する娘と再会した夜、何者かの銃撃をうけて娘が殺されてしまう
トムは自分を狙った犯行かと思ったのだが、娘の所持品を調べるうちに事件の真相が見え隠れしはじめ…

あの人は今、ハリウッドスター編
そんな感じであの頃かがやいてたハリウッドスターが、今、どんだけ老いたのかを確認する系の作品・・・かと思いきやけっこう作り込まれてておもしろかった
確かに最初は「うっわ、老いたなあ」と感慨深く観てるだけでしたが、それも娘が殺されるシーンで一気に映画の中に引きずり込まれましたね
ほどよく謎を残しつつ唐突に物語がはじまる、そういう演出はけっこう好きです

冒頭から娘のちょっとした異変を描いているので、物語がはじまっても「こりゃ、そう単純なもんじゃねえな」ってのがうっすら脳裏に残っていて好奇心をくすぐられます
基本は淡々と主人公が捜査を進め、それでいて飽きさせることを避けるために時折アクションをはさんでくるナイスバランス
本格サスペンスか、と言われればけっこうご都合主義フィルターがキツいところもあってそう本格派ではない
で、痛快復讐アクションか、と言われればそこまで派手なものはない
あくまでサスペンスとアクション、その両方のバランスを重視した平均的におもしろい感じですかね

見所はやっぱり主人公に助言を与える、敵か味方か分からない怪しいおっさんとのからみ
このおっさん、大尉だそうですがこいつがまた良いキャラなんだわ
かなりストーリーの核にいる人物なのは確かで、その立ち位置を頭に入れつつ観ていくとまたおもしろい
何かを隠蔽したければことを複雑にすればいい・・・確かにその通りだわな

軽いネタバレになるかもしれないんで、以下は読み飛ばしてもらってもいいです
個人的な見解として、大尉にすべてをまかせておけばもっと穏便に最小限の騒ぎでことは収束してたんじゃないかな、と
相手を追いつめすぎず、あるていどの逃げ道をあえて作っておいて誘導した方がいい、そんな意味合いがあったんじゃないかな
主人公に捜査を多少すすめるだけのガス抜きとしての情報を与え、失うもののない相手を押さえつけすぎないってのが良策だと大尉は分かっていたと思う
ちょっとは同情めいた感情の動きはあったろうけど、主人公は大尉にうまくコントロールされてた、と
だけどバカな黒幕連中が追いつめすぎるから・・・っていう展開
まあ、これはあくまで個人的な見解ですが

そんな感じで久しぶりのメルっちの活躍を描いた作品として個人的にはけっこう楽しめた一本でした

個人的評価:80点
おすすめ度:ピンポイントひき逃げはさすがに、ね




復讐捜査線 予告


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