2012年8月19日日曜日

トータル・リコール (2012/米)

監督:レン・ワイズマン
出演: コリン・ファレル / ケイト・ベッキンセイル / ジェシカ・ビール / ボキーム・ウッドバイン / ブライアン・クランストン / ジョン・チョウ / ビル・ナイ / ウィル・ユン・リー / ジェームズ・マッゴーワン







近未来、地球はわずかふたつの区域でしか人が生活できなくなっていた
貧民層である区域で生活するダグは、偶然に目にした記憶植え付け処置をおこなうリコール社が気になり、迷ったあげくその処置を受けることにしたのだが・・・

シュワちゃん版は遙か昔に観たんですが、なんか火星がからんでた気がするけど、今作は地球オンリーでした
とにかくハイテンポ、ハイスピードのアクションに次ぐアクションって感じでまくしたてるようにシーンが展開していきます
それでいて「これは夢なのか?現実なのか?」みたいなスパイスをきかせることでSF作品としても楽しめる
だけど、やっぱりちょっと展開が早すぎる感じは否めなくて、シーンを単品で切り出してみると「おお、すっげ」となるんですが、見せ場の前のタメがないために意外とそこまで感情がたかぶらない

記憶植え付けで諜報員になりきろうとした主人公だけど、実は記憶を失ってるだけでホントに諜報員でうっかり条件反射で暴れ回っちゃっておたずねものに、みたいな流れ
そうこうしているうちに諜報員としての主人公を知る人物やら、身体に染み込んだ記憶が自然に出てきてじょじょに主人公が何者か判明してくる、と
とにかく「ブレードランナー」というか「フィフス・エレメント」というか、そんな感じの近未来のごちゃごちゃした街で飛んだり跳ねたり、撃ったり撃たれたり、リニアカーで爆走したりと常時クライマックス状態なアクションが続きます

昔よくあった系のハリウッド的なSFアクションを現代の技術で作るとこうなる、みたいな作風
そこそこなSF描写、お腹いっぱいなアクションを楽しめる良作であることは間違いない
間違いないんだけど、すっごい観てて眠くなる
早口の一本調子でワーっとずっと画面が流れているのを観させられてる感じで、あまりの抑揚やメリハリのなさに睡魔が襲ってくるレベル
ホントにグッとためて「ここを観てくれ!」という演出がもっとあってもよかったかも
「ここ観て。あ、はい次はここ。はいはい、もたもたしないで次はこれ観てこれ」みたいに作品に振り回されてる感がしないでもない

最後の最後まで倍速で展開して「はい、終わり」みたいなエンドなのでなんか味気ない
キャスト、世界観、ストーリー、アクション、ひとつひとつのパーツは本当におもしろいのになんか微妙にもったいない作品だなあ、と思った一本でした

個人的評価:80点
おすすめ度:分かつまでビッチさん素敵です




トータル・リコール 予告


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