2013年4月7日日曜日

ヒッチコック (2012/米)

監督:サーシャ・ガヴァシ
出演:アンソニー・ホプキンス / ヘレン・ミレン / スカーレット・ヨハンソン / トニ・コレット / ダニー・ヒューストン / ジェシカ・ビール / マイケル・スタールバーグ / ジェームズ・ダーシー / マイケル・ウィンコット / リチャード・ポートナウ / カートウッド・スミス / ラルフ・マッチオ / ウォーレス・ランガム / ポール・シャックマン / スペンサー・ギャレット / フランク・コリソン / ジュディス・ホーグ / カリー・グレアム / タラ・サマーズ / カイ・レノックス

60をこえてなお現役の超有名映画監督ヒッチコック
そんな彼が次回作に選んだのは、あまりの醜悪さゆえに周りから理解されることのない題材を扱った作品「サイコ」であった

映画マニアじゃなくても「あー、知ってる」と言うだろうヒッチコックの作品冒頭でのトーク&曲
ヒッチコックを扱う作品なら外せないそんなシーンから入るわけですが、定番すぎ作りな気もするけどやっぱりこう始まらなくちゃって感じですね
数々の作品を手がけたゆえに名作も駄作も抱えるヒッチだからこそ、周りからは引退を気にされたり、キツイ記事を書かれたり、若い映画監督の追い上げに悩まされる
そんな描写でいくのかと思ってたんですが、うーん、どうも途中から展開する夫婦間のアレコレが退屈すぎて眠かった

話的にはこれまでに作ってきた作品のようなものを期待する映画会社だけど、ヒッチが選んだのはあまりに挑戦的すぎる内容のもので、制作開始もままならないけど映画に対する情熱で乗り越えていく、みたいな感じ
しょうじき展開的に目新しさはない
でも後の名作と呼ばれるものの制作秘話みたいなもののテーマとして、ヒッチコックの「サイコ」をチョイスするなら映画作り映画として魅力を感じずにいられないでしょ
独特の存在感があるヒッチコック監督のキャラも相まって、スクリーン的な観てる側をひきつける力はある

だから素直に周りの雑音と情熱をふりしぼって戦うヒッチの姿を描いてくれてるだけでよかった
しょうもない夫婦間、しかも老齢な夫婦間での性的な問題は観てておもしろくもなんともないんだわ
コメディタッチで描いてくれればまだいいけど、なんか物語の中核めいたものにおかれてるからどうにも、ね

そんな夫婦間の問題が片づいてからのクライマックスとラストの展開はまた息を吹き返したようにおもしろくなるからまだ救われたかな
クライマックスのヒッチコック踊りに「そうそう、こういうのが観たかったんだよ」と思わざるえない
最後のヒッチコックのトークシーンも誰もが理解できる笑える作りになってるし、ホントに途中の退屈さがもったいなさすぎる印象の一本でした

個人的評価:70点
オススメ度:それで節約してるつもりか、このブルジョワジーめと言いたい



ヒッチコック 予告

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