2013年4月7日日曜日

東ベルリンから来た女 (2012/独)

監督:クリスティアン・ペッツォルト
出演:ニーナ・ホス / ロナルト・ツェアフェルト / ライナー・ボック / ヤスナ・フリッツィー・バウアー / マルク・ヴァシュケ / クリスティーナ・ヘッケ / ヤニク・シューマン / アリツィア・フォン・リットベルク / ローザ・エンスカート / ズザンネ・ボーアマン

ベルリンから地方の小児科医院にとばされてきた女医師バルバラ
院内で孤立する彼女には理由があり・・・

しょうじき観おわった直後は「うーん、まあ、こんなもんか」という印象でしたが、時がたつにつれてじょじょにきますね
まさにスルメ的な作品
アレだ、「レイチェルの結婚」と似た個人的な後味がある
他人に勧められるか、と言われるとなんともな感じだけど個人的にはめちゃくちゃ好きなタイプの映画です

どこか裏がありそうなクールな女医師バルバラ、あえて孤立してる風な彼女が患者や同僚と接するうちに・・・という内容
そんな中で彼女のおかれた立場やら過去が分かってくる、と
主人公の心の変化を描いてる作品なんですが、とにかくよぶんな演出がない
淡々と描写される場面の中、音楽やカメラワークに頼らずシンプルに演技だけで物語を形作っている
素材の持ち味をいかしたシンプルな一品料理みたいな感じ

壁に隔てられていたドイツ、女性の扱われよう、東側の状況、医師として女として、いろんな要素が凝縮されている
ただあんまりに淡々と描いているので、じゃっかん眠たくなるのともの足らなさは否めない
観おわったあとにいっさい振り返らず、スルメをちょっとかじって丸飲みしちゃうタイプの人にはあっさりしすぎな「こんなもんか」映画にしか映らないと思う

かなり限定的ではあるけど、これけっこう口コミで評判が広がってもいい作品じゃないかな、と思える一本でした

個人的評価:85点
オススメ度:まさか劇場スクリーンでアルバトロスのロゴを見るとは



東ベルリンから来た女 予告

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