出演:ジュディ・デンチ / ケイト・ウィンスレット / ジム・ブロードベント / ヒュー・ボーンビル / エレノア・ブロン / アンジェラ・モラント / ペネロープ・ウィルトン / シオバン・ヘイズ / ジュリエット・オーブリー / サミュエル・ウェスト / ティモシー・ウェスト / ジョーン・ベイクウェル / クリス・マーシャル
作家のアイリスは愛する夫と暮らし、年老いてなお執筆を続けていた
しかしある日、彼女にアルツハイマーの症状があらわれ…
個人的になんか好きな老人もの
そのすじのエキスパートが必要なスキルを失う事態におちいる、という設定に新しいものはないけど主人公であるふたりの老夫婦をみてるだけで楽しめる作品ですね
闘病ものと単純にくくれるような作品でもなく、状況はかなり深刻だけどけっこうコミカルに描かれてるところもあります
現在の老夫婦パートの物語と同時に過去のふたりの物語が平行して描かれていく作り
知的でユーモアもあって魅力的なアイリス
そんな彼女のことがいつになっても大好きな夫が幸せに暮らしている中、突如としてアイリスにアルツハイマーの症状があらわれ…というお話
序盤の活発的なアイリスの描写があるのが後々の展開に重くきいてきますね
そして現在の物語のシーンにシンクロするように描かれる過去の描写、これもまたうまい
日本の同じような老人の闘病ものはじとじとなしめって冷たい展開が多いけど、ホントに海外の作品では温かみが感じられるのが多い気がします
この作品では温かさにプラスして作風が重くなりすぎない作りになってますね
状況だけみればどんどんひどくなってるんだけど、あんまりそう感じさせないようにあえて作ってる感じ
そして過去のふたりのロマンスもところどころに挿入され、アイリスという人物が分かってきたところで…っていうふうな流れですね
そんな重すぎない物語はそれはそれでいいんですが、もうちょっと「泣かせ」にはしってもよかったんじゃないかな、と
大泣きはしないけどほろっとジーンとくる話っていうのが個人的に好きなんですが、この作品はじゃっかんほろっとくるよりニュートラルによってるポジションかな
もうちょっとで感情的にゆさぶられるんだけど、そこまでいかない
かといって特になにも感じないってわけでもない
うまく言えないけどそんな感じ
しょうじき記憶には残りづらいけど「普通に面白い」一本でした
個人的評価:70点
オススメ度:楽しいだけでもない。辛いだけでもない
アイリス 予告
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