2012年3月18日日曜日

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 (2011/英)

監督:フィリダ・ロイド
出演:メリル・ストリープ / ジム・ブロードベント / オリヴィア・コールマン / ロジャー・アラム / スーザン・ブラウン / ニック・ダニング / ニコラス・ファレル / イアン・グレン / リチャード・E・グラント / アンソニー・ヘッド / ハリー・ロイド / アレクサンドラ・ローチ / マイケル・マロニー / ピップ・トレンス / ジュリアン・ワダム / アンガス・ライト





思ったより地味~作品でしたね
うん、感動するというか心動かされるところも特になく、地味な内容にうとうとしているとたまに爆発音で目が覚める…みたいな感じ
サッチャーさんの政治家時代をかいつまんで描く本編の伝記パートが本気で壊滅的に退屈すぎる
一方で若かりし頃とか年老いた現在、プライベートな部分の描写はおもしろい
というかマーガレットよりデニスの方が良キャラなんじゃねえの、という気がしないでもないですね

夫の幻影と老後を生きるマーガレットさん
その中でふいに過去の鉄の女時代がフラッシュバックしてきて…という感じなんですが、序盤の細かく刻んでくる過去の描写とおちゃめな旦那さんとの苦しくもやりがいのある日々っていう作りは楽しめました
それとは対称的にどこか枯れつつも思い残したものがある感じのもやもやした老マーガレットの姿がいい
個人的にはおちゃめな老人の描写が大好きなので、これは当たりかと思ってたんですが…

本格的に政治家としての活動が描かれ始めると急に眠たくなってきます
オーソドックスに女性ゆえに苦労した点とそれを乗り越えていく様、そして素敵な旦那との行き違いや楽しい日々、家族とのあれこれ、という政治活動の裏の面をもっともっと観たかったかな
マフラーをしないで出かける旦那さんとか、プロポーズのシーンとか、ドライブ中に実は党首に立候補するか考えてたんだよってシーンとか、そういったプライベートな部分の方がおもしろい
政治的な描写でも女性ゆえにバカにされるシーンの方が後々の成功ゆえに楽しめる
ラストの靴の描写とか、ホントにその路線で作ってくれればよかったのに

マーガレットさんの演技分けは見応えあるけど、それだけって感じな一本でした

個人的評価:60点
オススメ度:伝記ものとしても人間ドラマとしても中途半端




マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 予告

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