2012年3月27日火曜日

長ぐつをはいたネコ (2011/米)

監督:クリス・ミラー
出演:アントニオ・バンデラス / サルマ・ハエック / ザック・ガリフィナーキス / ビリー・ボブ・ソーントン / エイミー・セダリス / コンスタンス・マリー / ギレルモ・デル・トロ







ある理由から逃亡生活を続けるお尋ね者の長ぐつをはいたネコ、プス
酒場で魔法の豆の情報を知ったプスは、持ち主の悪党ジャック&ジルから奪うために行動を開始する

まいった
あるていど覚悟はしてたけど、春休みの劇場内はママさん&子供で埋め尽くされてる完全アウェー状態
いつもなら数人はいるぼっち鑑賞派な人もいっさいいないしまつで、かなりきつかったわあ
まあ、そんな環境的なことはおいといて、予告を観たときに「お、ちょっとおもしろそうじゃね?」と思ってた作品ですね
しょうじきスルーしようかとも思ったていどの気になり具合だったんですが、特にやることがなくて暇だったんで観てきました

お尋ね者のネコのプスが狙った獲物、それはかつて探し求めていた魔法の豆
そんなものはないと諦めていたが、実際に手に入れた者がいてそいつが悪党だってんなら容赦なく奪ってもいいだろ、というわけで盗みに入ろうとすると同じ目的で盗みにきていた謎の黒猫と衝突して…
という感じの冒頭の流れなんですが、とりあえずこの黒猫さんとのバトルまではもんくなく画面に釘付けになるくらいおもしろい
だけどそこから…というかハンプティが登場してからおかしくなります
プスの回想からはじまり、魔法の豆の奪取からのアドベンチャーパートがなんか退屈なんですよね

なにがどうアドベンチャーパートが退屈なのか説明しづらいんですが、プスと黒猫の街中での追いかけっこのあたりは画面的にも疾走感と躍動感があって飽きない一方で、冒険シーンはなんか画面が停滞してる印象が強い
物語的には進んでるし、ところどころギャグもおもしろいんだけど…なんともはっちゃけない
ちょうどここら辺の中盤で劇場内の子供たちもいきなり体をもぞもぞしたり、意味もなく奇声をあげたりしてたんで「ああ、やっぱり退屈なのね」と思わざるえなかったですね

それでも終盤の展開はおもしろかった
ジャックと豆の木をベースにってことだったんで、ずっと単調な冒険劇が続くのかと思ったらハンプティのウザキャラが頂点をマックスで楽しかった
それでもクライマックスシーンは分かりやすくて王道なシンプルさなので、期待以上の奇をてらったラストはありませんでしたが
というか続編を意識してるんだろうけど、プスの冒頭とラストの境遇がほぼ変わらないってのはちょっと物足りないかなあ
一話完結「長ぐつをはいたネコ」シリーズの一編みたいな作りでしたね

そんな感じで完全に子供向けか、と言われればそうでもない
おっさんでもじゅうぶん楽しめる…っていうか、まあ、家族で観ろよって映画なんでしょうね

個人的評価:70点
オススメ度:金の卵のタトゥーがみたいです




長ぐつをはいたネコ 予告

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