監督:マーティン・スコセッシ
出演: ベン・キングズレー / ジュード・ロウ / エイサ・バターフィールド / クロエ・グレース・モレッツ / レイ・ウィンストン / エミリー・モーティマー / ヘレン・マックロリー / クリストファー・リー / マイケル・スタールバーグ / フランシス・デ・ラ・トゥーア / リチャード・グリフィス / サシャ・バロン・コーエン
1930年代、フランスのある駅で食べ物などを密かに拝借しながら暮らす孤児のヒューゴ
亡き父の遺した機械人形を修理するために駅構内のおもちゃ屋で盗みをはたらくが…
観る前から映画愛がなんたらってふれこみがある作品だけに期待して鑑賞しました
だけど駅で暮らす機械いじりが好きで死んだ父親の遺した機械人形を修理する主人公の少年と、駅で機械仕掛けのおもちゃを売る老人のあれこれという話の流れからどう映画愛につながるのか不思議でした
まあ、そこら辺は観てるうちにうまくまとまってくるので鑑賞後の違和感はありません
というか機械と手品と映画がこうもうまく溶け合う内容になってることに驚きですね
盗みをはたらいた先のおもちゃ屋に見つかってしまい、なおかつ駅の公安官にまで目を付けられてしまった主人公のヒューゴ
だいじなノートをおもちゃ屋の老店主ジョルジュに取り上げられてしまい、盗みの代償とノートを返す前提として機械いじりの腕をかわれて店の手伝いをさせられる
そんな中でジョルジュと共に暮らす少女イザベルと出会い、また機械人形の修理も順調に進み…という流れ
とりあえずまず感じるのがなめらかなカメラワーク
まるでワンカットのアニメーションを観てるように自然な感じで撮られてます
そして作品じたいが持つ雰囲気
これが最高に良い感じで、おっさん的に懐古的なものを感じずにいられない「昔ビデオで観てた映画作品」みたいなどこか懐かしい雰囲気に包まれてます
懐かしい、んだけどそれでいて新しい…なんとも陳腐な表現ですが個人的にそうとしか書き表せない
また映画のはじまりをリスペクトしてる部分が強い話なんですが、特に映画に関して蘊蓄がなくてもじゅうぶんに楽しめる
「映画愛が~」とか言いつつも小難しいところはいっさいありません
全体的にコミカルな作りではあるんですが、そのなんとなく子供向けっぽい邦題に似合わずどっちかといえば中年以上の年齢層向けな印象が強いですね
総じてかなり楽しい作品なんですが、もうちょっとヒューゴとジョルジュの絆っぽい部分を深く描いてくれてもよかったかもしれません
「信じていたのに」とか言われても「え?そんなに絆深まってたんだ」とちょっとひっかかりを感じました
駅で行き交う人々を優しく丁寧に描いている作りはいいんですが、メインであるジョルジュまでもじゃっかんその他おおぜいに埋もれてしまってる感がしないでもない
と、そんな感じでちょっとクリスマス映画っぽい感もあるけど、まったりと観るには最適な一本でした
個人的評価:90点
オススメ度:ある意味で犬映画でもある
ヒューゴの不思議な発明 予告
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