2012年9月29日土曜日

セルビアン・フィルム (2010/セルビア)

監督:スルジャン・スパソイェヴィッチ
出演:スルジャン・トドロヴィッチ / セルゲイ・トリフノヴィッチ / イェレナ・ガヴリロヴィッチ

引退して家族と暮らすポルノ男優のもとにかつての共演者から仕事の話がくる
あまりに契約金が巨額であることから怪しむが、金に困っている現状もあって依頼の映画に出演することになり…

なにやらヤバイ感じの映画がある、というわけで本作を鑑賞
思ったようなヤバさを前面にだした作品じゃなく、「ただのエログロじゃねえし。これが俺の映画だぜ」みたいな作り手オナニーっぽい感じかな
良く言えば作品テーマはおいといて、あくまで作りたいものをマジメに撮ってる…みたいなね

金のために舞い込んできたポルノ映画で男優として復帰する主人公ミロシュ
芸術的なポルノ映画を撮るためと、なにやら怪しげなシチュエーションでばかり撮影をするヴィクミル
ミロシュは自身の家族を大事にしたいこともあり、そんな仕事に徐々に嫌気がさしてくる
そんな流れで前半はちょっと怪しいちょいエロな作風ですね
重圧的な音楽や暗い画で怪しさ演出はいきてますが、しょうじき何かすごいことが起こることもなく前半は終わります
で、ミロシュとヴィクミルと犠牲者うんぬんの話をはじめて一本のフィルムを観る場面、ここからいよいよ本編の始まり、といった感じ

そうはいってもけっきょくのところ、そんなにすごいゴア描写があるわけでなく、陰鬱で胸くそ悪いシーンのみ印象に残る
狂気に堕ちた時の表情の豹変っぷりも、今ではそう珍しい描写じゃない
なにより「うわ、本物か?こいつ」みたいな鬼気迫る狂気演技を感じられないかなあ

伏線の回収、劇中での台詞に含むもの、ホントにマジメに丁寧に作ってる姿勢は伝わってきます
だからといって、出来上がったものが個人的におもしろいとは限らない、そんな一本でした

個人的評価:60点
オススメ度:みんな犠牲者だった




セルビアン・フィルム 予告


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