監督:山口雅俊
出演:山田孝之 / 大島優子 / 林遣都 / 崎本大海 / やべきょうすけ / 片瀬那奈 / 岡田義徳 / ムロツヨシ / 鈴之助 / 金田明夫 / 希崎ジェシカ / 内田春菊 / 市原隼人 / 黒沢あすか / 新井浩文
イベントサークルの代表をやる純は金と人脈を集めてのし上がることを夢見ていた
アクシデントも重なり次のイベントのための資金繰りに万策尽きた純は、闇金業者である丑嶋のもとを訪れ・・・
いやあ、もっとなんというかヌルイ展開の作品かと思ってたら、けっこうダークで楽しめましたね
結局はウシジマくんとかダークヒーロー的ポジションで、借金背負ってる連中も色々と危険な展開はあっても、最終的には高い授業料程度の痛い目にあってちゃんちゃん・・・みたいなノリだろってイメージだったんですが
個人的に原作もドラマ版も知らないで観たけど、これは声を大きくして「面白い!」というと人として変な目で見られるかもしれないけど、最後まで退屈することなく楽しめましたわ
がむしゃらに金を集める純、丑嶋をも一杯食わせてやったと思いきや、金が集まるところには悪い虫も集まる
その金額が大きくなればなるほど極悪な虫たちに目を付けられるのは必定で・・・というお話
一方で同じく母親の借金に苦しむ少女ミコのエピソードも進行させることで純との対比がよく描けてますね
完全に自分を見失って暴走状態の純、ギリギリのラインで皮一枚のところで自分を貫くミコ、ふたりのエピソードのコントラストがいい感じ
しょうじきラストのあたりまでミコの話とかいらないんじゃねえの?と感じてたんですが、最後まで観終わってみるとバランスよくできていて必要な話だったとわかりました
ただちょっとラストバトルの決着の付き方は、なんともあっけなさすぎかなあ
純の周りに極悪人どもが集結してきて「おお!これからでっかい花火が打ち上がるかあ!?」とテンション上がってたのに、「へ?これで決着?」みたいな
丑嶋は常に冷徹であって、そういうキャラだって分かっちゃいるけど、そこはクライマックスの空気をよんでもうちょいはっちゃけ演出があってもよかったかなあ、と
闇金業者、警察、闇金から金を借りるクズ、弱者から搾取するクズ、それぞれがそれぞれを一貫していてブレない描き方は良い
ユルくない、ヌルくない、だけど後味の悪さと嫌悪感しか残らないわけじゃない、なかなかに手堅くバランスよく作られてる感じがした一本でした
個人的評価:90点
おすすめ度:劇場に小さい子供連れで観にきてた人いたけど、大丈夫か?いろんな意味で
闇金ウシジマくん 予告
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