2012年9月23日日曜日

鍵泥棒のメソッド (2012/日)

監督:内田けんじ
出演:堺雅人 / 香川照之 / 広末涼子 / 荒川良々 / 森口瑤子 / 小野武彦 / 小山田サユリ / 木野花 / 内田慈 / 大谷亮介 / 三上市朗 / 林和義 / ウダタカキ







貧乏暮らしの桜井は銭湯で派手に転倒した男のロッカーの鍵を拾う
その男は桜井の隣のロッカーを使っていた分厚い財布の持ち主であり、思わず出来心で自分の鍵と交換してしまい・・・

内田けんじさんの待望の最新作ですね
今作はこれまでのトリッキーなものと違い、分かりやすいという点を重視して作られた、というだけあって本当に分かりやすい
老若男女、だいたいの人が鑑賞後に気持ちいい笑顔で「おもしろかった」と言えるコメディでした

お金に目がくらんで思わずロッカーの鍵を交換し、しかも相手は都合良く記憶喪失に
悪いと思いながら逆転人生を送る桜井だけど人生を交換した相手のコンドウはカタギの人間じゃないとわかり、きな臭い人物が近づいてくる
一方で記憶を失ったコンドウは記憶を取り戻そうと前向きに桜井の人生を歩みはじめ、そんな姿に好感を抱く結婚願望のある女性まで現れ・・・
みたいないわゆる人生交換ものですね

どことなく演劇っぽい作りはわざとやってるんだろうし、とにかく間とシーンの置き方が絶妙にうまい
併せて脚本もおもしろくって、コメディとして死角がほとんどないんじゃないかと
じゃっかん香苗の存在が作品から浮いてる気がしないでもないけど、主演のふたりの安定感っぷりがハンパないんでそこら辺は許容範囲
基本、分かりやすくてシンプルなんだけど、見せ方が本当にうまい
ちゃんと「ああ、そうだったのか」という描写もあるし、完全にトリッキーさを消し去ってるわけじゃない作りで満足感も十分

香苗の結婚を急ぐ理由がちょっとシンプルすぎる感じもしましたが、そこはあんまり深くつっこまずに分かりやすさ重視にしたのかな?
そのあたりが「もうひとひねりあるだろ」と期待してただけにちょっとひっかかったけど、ほかが十分におもしろかったのですごい気になるってほどじゃない
とにもかくにも素直に笑いがこぼれる、そんな一本でした

個人的評価:100点
オススメ度:そらキュインキュイン鳴るわ



鍵泥棒のメソッド 予告

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