2012年8月31日金曜日

8月のこれ一本

夏期休暇、夏休み、お盆休み、休みといっさい縁のなかった今年の8月
むしろ例年より休みの少なかった今年の8月
なにげに課金して毎日1~2時間プレイしてるドラクエ10
いちお夏祭りにはいくつか顔を出してるのにめんどくさくて更新してないもういっこのブログ
スポンジケーキをブランデーにちょいひたして食うのにハマった近況
意外に水ようかんにブランデーも合う事実
「明日、君がいない」は別格として、今月は「打ち上げ花火~」を推す
結局、東京おかしランドの不二家コーナーにいけそうもない残念感

2012年8月30日木曜日

バイオハザード (2002/英・独・米)

監督:ポール・W・S・アンダーソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ / ミシェル・ロドリゲス / エリック・メビウス / ジェームズ・ピュアフォイ / マーティン・クルーズ / コリン・サーモン / パスクエール・アリアルディ / ハイケ・マカチュ







アメリカの巨大企業アンブレラ社は表の顔と別にバイオテクノロジーを用いた兵器開発も行っていた
そんなアンブレラ社の研究施設がバイオハザードをおこす一方、記憶を失ったひとりの女性が謎の洋館で目を覚まし…

けっこう続編が作られてる作品なのに実は観たことがないんだよねシリーズ
というわけで5も公開されるし、どうせなら最新作は劇場で観てみようかと思い立って鑑賞
しょうじきしょうもないスタイリッシュさだけがウリなアクションメインな内容かと思ってたら、これまたけっこうおもしろかったですね
続編ありきで作られてる感はありありしてるけど、それでもところどころ小粋な演出もあって最後まで楽しめました

アンブレラでおこった人為的なバイオハザードの謎、というかどんな研究をしてたのかって謎、それを記憶喪失の主人公が徐々に記憶を取り戻しながらストーリーの全容が見えてくる、という感じの展開
ゲーム版は正規ナンバリング作品は全てプレイ済みなので、まあ、話の展開的にはそう驚くポイントはないんだけど、それでも洋館とかゾンビ犬とか列車とかバイオっぽさにニヤリとせざるえない
あとはカプランさんの最後の一発の銃弾のとことか、脱出するにはある人物を殺せと迫られるシーンとか、単調になりがちな逃避行に時折はさまれるイベント演出はよかった
ラストあたりも「これで終わりか」と思ってるとちょっとだけ続き、続編を匂わせつつこの作品単体でもまあまとまってるかなって作りも「アリ」まではいかないけどそう悪い終わり方じゃないですね

気になる点はクリーチャーのCG処理が思った以上にショボかったのと、けっきょく主人公の名前をふくむ素性がほぼ明かされなかったこと
さすがに最後に実は主人公は…というネタばらし(?)をちょっとくらい描いてもよかったかな
それともっともっと攻撃的なバトルものな内容かと思ってたんですが、なんか普通のゾンビものっぽい逃げまどうのがメインで肩すかしなところも
個人的にもうちょいはっちゃけバトルシーンがあった方がよかったかな

そんな感じでシリーズ一作目のつかみとしてはけっこうバランスはいいかな、と思えた一本でした

個人的評価:75点
オススメ度:ヴィッチ姉さんサービス精神旺盛だな




バイオハザード 予告


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2012年8月28日火曜日

プロメテウス (2012/米)

監督:リドリー・スコット
出演:ノオミ・ラパス / ミヒャエル・ファスベンダー / シャーリーズ・セロン / イドリス・エルバ / ガイ・ピアース / ローガン・マーシャル・グリーン / ベネディクト・ウォン / イアン・ホワイト / レイフ・スポール / パトリック・ウィルソン / ジャンニーナ・ファシオ







近未来、古代の壁画をたよりにある銀河系へ探索の途についた宇宙船プロメテウス
地球によくにた星へ降りた研究調査団一行はそこに隠された人類の起源の謎を探る

どういう内容だったのか観た人に委ねる系…その究極かもしれません
うーん、まんま「エイリアン」なんですが、エイリアンシリーズは全部観てるんですが、昔のことすぎてあんまり内容覚えてないんですよね
「エイリアン」をもういちど観なおしてみればもっとこの作品を理解できるのかなあ
とりあえずこの作品単体でみると、謎に対するヒントだけ与えられ終わっちゃってる感じ

人類の創造主に会いにはるばる宇宙を旅してきたら、なんか寄生虫っぽいのに襲われ、いつの間にか人類が滅ぼされる危機になっていた、というお話
うん、よく分からないね
そんなよく分からん最たる原因はデヴィッドです
ヤツの行動がいちいちストーリーを複雑にしすぎていて、しかもデヴィッドのことが劇中でずっと気になるもんだから気が散って他のことが頭に入ってこない
ちゃんとデヴィッド関連を劇中で処理してくれればまだスッキリもしたんですが、結局は彼のこともヒントだけ出されて「あとは観てる人が考えてね」状態だし…
ああ、もう、ホントにもやもやするわあ

そんなデヴィッドのこと、創造主のこと、寄生虫のこと、そして主人公たちのこと、いろんなことが同時進行してどんどん風呂敷が広げられていく…それはいい
だけどビックリするくらい、というか潔いくらい風呂敷広げっぱなしで終わられても困る
色々とストーリーを考察できることはできるけど、なんだよ、このスッキリしなささ
要するにあれか?エイリアンをやりたかっただけか?みたいな短絡的な結末として私の中で処理していいんですか?
「インセプション」みたいに鑑賞後、みんなで「あれってこうじゃない?」みたいにあーだこーだ論議するのが楽しい作品を作りたかったのかどうか知らんけど、ちょっと喉につっかえるものだけが残っただけな気がする一本でした

個人的評価:60点
オススメ度:創造主さんカプコン製の格ゲーキャラみたいだな




プロメテウス 予告

2012年8月26日日曜日

るろうに剣心 (2012/日)

監督:大友啓史
出演:佐藤健 / 武井咲 / 吉川晃司 / 蒼井優 / 青木崇高 / 綾野剛 / 須藤元気 / 田中偉登 / 奥田瑛二 / 江口洋介 / 香川照之








明治十一年、東京、旅のるろうに緋村剣心は巷を騒がせる人斬り抜刀斉と間違われる
不殺を信条とする剣心は抜刀斉とは別人と思われたのだが…

映画化発表当時はよくあるマンガ原作のキャラもの作品、という印象でしたが予告を観るとこれがけっこうガチでちゃんと作ってる雰囲気が伝わってわりと期待して本編を鑑賞
冒頭から雰囲気、殺陣、アクション、つかみはバッチリで「おお、これはやっぱりただのキャラものじゃねえな」という感じでテンションがあがります
しかし徐々にご都合主義すぎる展開が目につき始めて、さらにキャラの描写の浅さっぷりもあいまって最後には結局「微妙だったなあ」という評価にならざるえない
殺陣はホントに見応えあっていいんだけど、その他の部分があまりにあんまりだったかなあ

剣心はひょんなことから知り合った剣術道場の師範代娘である薫のもとで居候として暮らすことになり、そこへ因縁浅からぬ男の斉藤が絡んでくる
そして新型阿片をめぐっての騒動に巻き込まれ戦ううちに不殺の道をいく険しさが身に染みてくる、みたいなお話ですね
意外にコミカルな描写が控えめで、けっこう全体的にシリアスな展開
世界観も時代劇風アクションエンターテインメントな描き方をしていて、画的に軽すぎず重すぎずでバランスがよい感じ
まあ、コスプレパーティみたいな匂いが多少するのは否めないかな

刀を振るう、殴る、蹴る、走る、飛ぶ、ホントにアクションシーンがはじまると「おお、いいねえ」とテンションも上がるんですが、ドラマ部分の描き方がちょっと雑な気がしますね
いちど薫のもとを去った剣心が道場の危機には”特に戻る理由はないはずなのに”ひょっこりタイミングよく現れたり、近所の人たちが原因不明の病気にかかったけど医者がいなくてと言い訳しながら”道場”でる薫のところに続々病人がかつぎこまれたり…さすがに都合よすぎるだろ、と
キャラ的にも斉藤は冒頭から剣心に絡んできてどんだけ重要なポジションなんだと思ってたら、完全に後半は空気になってるし…
左之助も”とりあえず出しました”感が半端ないし
ここら辺のキャラは続編を作る時に一作目で出しておかないとならないとか、映画化するにつれて出番を外せない存在ってのは分かるけど、描き方があまりに中途半端

人気のある原作で限られた尺の中でひとつの作品として完成させる、その中での取捨の難しさは理解できるけど、もうちょっとがんばってもらいたかった
アクション部分だけを観てる分にはじゅうぶんにおもしろい作品でした

個人的評価:75点
オススメ度:おろ?ノルマは序盤で消化しました、という見え見え感




るろうに剣心 予告


2012年8月24日金曜日

ex (2011/南ア)

監督:アラスター・オア
出演: ブランドン・オーレ / マイケル・トンプソン / クレイグ・ホークス / インゲボルク・リードマイヤー / ライアン・マクケット / クリスティアン・ル・ルー








巨額の報酬がもらえるというある薬物の臨床実験に集まった4人の男女
4人は薬をのみ、目を覚ますと銃で武装した傭兵によって人の気配のしない病棟に隔離され…

ザ・投げやりな邦題ですが、まあ、バイオなんちゃらとか付けるよりかは多少あたまを使ってる…かな
あんまりなタイトルで内容が伝わりづらいですが、ようするにバイオハザード系のお話ですね
基本的にオチだけは考えたけど、他の外面の部分はどっかの映画の模倣というか「あの作品みたいな、ああいう画が撮りたい」みたいなノリで作られてる気がしてならない
全体的に手堅く作ってはあるけど面白味はあんまりなかったですね

前半は臨床実験の怪しさに気がついた一同が仲間割れやら、アクシデントやらに遭遇して「この実験ってなんなのさ」的なサスペンスタッチで進み、後半は完全にモンスターパニックなホラーになります
いわゆるいろんな方向に派生したゾンビ映画もの、その一種
ゾンビの造形、特性も別段珍しいところはないし、襲われても銃で撃っては逃げるの繰り返しで緊張感や恐怖感は皆無ですね
こういう作品のお約束である「あいつは感染したのか?どうなんだ」みたいな疑心暗鬼で仲間うちでも緊張の糸が張りつめる展開もない

それでも「これはいったい何の実験なんだ」という疑問点だけは最後まで継続するので、そういう意味ではそれほど退屈はしないかもしれません
まあ、オチ的にはなんか無理があるというか、「うーん、あ、そうなんだ。ふーん」レベルなのは否めない
B14の女の人とか結局なんなのか微妙に分からんし、なんとも消化不良なところもある
ゾンビものとして「こういう理由でゾンビ化するんだよ設定」のひとつとしては面白いけど、ただそれだけかなって感じがした一本でした

個人的評価:65点
オススメ度:あからさまに挙動不審すぎる男に普通に声をかけ続ける元警官って…




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2012年8月22日水曜日

ニライカナイからの手紙 (2005/日)

監督:熊澤尚人
出演:蒼井優 / 平良進 / 南果歩 / 金井勇太 / かわい瞳 / 比嘉愛未 / 斎藤歩 / 前田吟








沖縄の竹富島、幼い少女の風希の母は島を出て東京にいってしまう
それから毎年誕生日にとどく手紙を支えに成長した風希は、やがて高校卒業後の身の振り方に悩み…

完全に雰囲気映画ですね
沖縄の島での暮らし、東京での現実、島で育ちもう大人だと自分で思っていても島を出てみればずっと守られていたことを痛いほど分からされる
うーん、素材はいいんですけど、個人的にどうにも感情が揺さぶられない
つまんないってわけじゃなく、ダラダラ最後まで観つづけることはできたんですが、なんとも「え?こんだけ?」って感じ
いまどきテレビでやる感動系の再現ドラマでももっと練られたストーリーを選ぶんじゃないですかね
ホントになんのひねりもなく先の見える物語を薄めるだけ薄めて2時間の間を埋めました、という印象
しょうじきこれなら半分の尺でも描ききることはできるんじゃないのかな

高校卒業後、カメラの仕事につきたいと東京で実際に勉強&修行したいと思う風希
でも育ての親であるおじいは20歳まで風希は島をでちゃダメだと言う
そんなおじいに反発しながらなんやかんやで東京に出てカメラマンの助手として働き、辛い現実を痛感しながら母の面影を追う、みたいな話ですね
全体的になんかドラマとして弱い気がします
島の人たちとの交流を、東京での仕事の辛い日々を、とりわけ人間関係をもっともっと深く描いてくれないとどうにも感動できない
風希がカメラに興味があるって設定もなんか上辺だけで、さらに沖縄が舞台っていうのも「そういう設定にした方が雰囲気でるんじゃね?」という浅い考えが見え見え

そしてラストにしても「ほら、感動していいんだよ?泣いていいんだよ?ほらほら」みたいな押しつけがましいのがね
そのくせありきたりすぎて、どっかで観たことある描写ばかりでまったく心動かされない演出だし…
あとは個人的にだけど主人公の風希はひとりで東京へ出てきて働くようになるまで人間として成長したのに、なんかお母さんについて想像力が足りなすぎないかな
お母さんがどうなってるかなんてちょっとくらい想像できてたでしょ?と言わざるえない
それだけピュアな心なんだ、って言えなくもないけど10台の少女じゃないんだからね

ホントにつまらなくはないけど面白くもない、別に観ても観なくても好きにすればいいんじゃね?的な一本でした
個人的には肌に合わなかったけど、シンプルなドラマ&沖縄の雰囲気が好きなら十分にアリですね

個人的評価:60点
オススメ度:おじいには自分の口でちゃんと伝えなさいよ。子供じゃないんだから




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2012年8月21日火曜日

アベンジャーズ (2012/米)

監督:ジョス・ウェドン
出演:ロバート・ダウニーJr. / クリス・エヴァンス / マーク・ラファロ / クリス・ヘムズワース / スカーレット・ヨハンソン / ジェレミー・レナー / クラーク・グレッグ / トム・ヒドルストン / ステラン・スカルスゴール / コビー・スマルダーズ / ポール・ベタニー / イェジー・スコリモフスキ / グウィネス・パルトロウ / サミュエル・L・ジャクソン






人類に無限のエネルギーを与えてくれると期待される未知の物質四次元キューブが神ロキにより奪われる
異世界への扉を開く鍵ともなりえるそれを奪還するため、まとまりのない怪物、ヒーローたちが集められる

どうせ御曹司がメインなアイアンマン外伝みたいなノリなんだろ、と観る前までは思ってたけどけっこう各キャラにスポットをあてて魅力的に描いてましたね
シリアスな展開で地球が大ピンチな重厚さを描くストーリーではなく、けっこうライトでクソ脚本なヒーロー&ロキのチャーミングな(?)あばれっぷりをただ楽しむだけの内容
ヒーローたちがまとまるまで無駄にダラダラとグダってるのが気になるし、あんまりにもうっすいストーリーにぎゃふんだけど、アクションシーンだけはさすがにおもしろかった

とりあえず作品のつかみとして超小者臭しかしないロキを単独で出してきて、あとは各キャラの紹介描写、ヒーローたちのガチいがみ合い、これだけで作品の半分を占めるってのはどうかと思うんだ
もっと早い段階で小規模でもいいから敵の軍隊が襲撃してくる展開があってもよかったんじゃなかろうか
あとハルクの設定がなんかだいぶ特別視されてたけど、映画版観たことない私にとってハルクのなにがそこまでヤバイのかイマイチ伝わってこなかった
いや、まあ、実際のあばれっぷりをみればわかったけど

それでもクライマックスのスーパーマーベル大戦なバトルアクションはテンション上がる
ド派手でかっこいい中にもユーモアがちりばめられ、個人的にはホントにキャプテンがかっこよすぎて惚れるわ
映画版ではどうもパッとしなかったソーもこの作品ではかなり魅力的に描かれてるし、もはやギャグ担当としか思えないハルクの扱いも楽しい
中でも一番かがやいてたのはロキだけどね
もうあまりにかませ犬な存在すぎて逆に魅力あふれるわ
ソー以上に神として威厳がなさすぎで素敵です

最後の最後のオチもけっこう個人的には好きかな
定番なオマケ演出で終わりかと思いきや、ああいうユルイしめもアリですねえ
モヤさま風にしゃべれよ!とツッコミたくなるわあ

個人的評価:75点
おすすめ度:色々と裏設定ありそうだけど、まあ消化不良だわな




アベンジャーズ 予告

2012年8月19日日曜日

トータル・リコール (2012/米)

監督:レン・ワイズマン
出演: コリン・ファレル / ケイト・ベッキンセイル / ジェシカ・ビール / ボキーム・ウッドバイン / ブライアン・クランストン / ジョン・チョウ / ビル・ナイ / ウィル・ユン・リー / ジェームズ・マッゴーワン







近未来、地球はわずかふたつの区域でしか人が生活できなくなっていた
貧民層である区域で生活するダグは、偶然に目にした記憶植え付け処置をおこなうリコール社が気になり、迷ったあげくその処置を受けることにしたのだが・・・

シュワちゃん版は遙か昔に観たんですが、なんか火星がからんでた気がするけど、今作は地球オンリーでした
とにかくハイテンポ、ハイスピードのアクションに次ぐアクションって感じでまくしたてるようにシーンが展開していきます
それでいて「これは夢なのか?現実なのか?」みたいなスパイスをきかせることでSF作品としても楽しめる
だけど、やっぱりちょっと展開が早すぎる感じは否めなくて、シーンを単品で切り出してみると「おお、すっげ」となるんですが、見せ場の前のタメがないために意外とそこまで感情がたかぶらない

記憶植え付けで諜報員になりきろうとした主人公だけど、実は記憶を失ってるだけでホントに諜報員でうっかり条件反射で暴れ回っちゃっておたずねものに、みたいな流れ
そうこうしているうちに諜報員としての主人公を知る人物やら、身体に染み込んだ記憶が自然に出てきてじょじょに主人公が何者か判明してくる、と
とにかく「ブレードランナー」というか「フィフス・エレメント」というか、そんな感じの近未来のごちゃごちゃした街で飛んだり跳ねたり、撃ったり撃たれたり、リニアカーで爆走したりと常時クライマックス状態なアクションが続きます

昔よくあった系のハリウッド的なSFアクションを現代の技術で作るとこうなる、みたいな作風
そこそこなSF描写、お腹いっぱいなアクションを楽しめる良作であることは間違いない
間違いないんだけど、すっごい観てて眠くなる
早口の一本調子でワーっとずっと画面が流れているのを観させられてる感じで、あまりの抑揚やメリハリのなさに睡魔が襲ってくるレベル
ホントにグッとためて「ここを観てくれ!」という演出がもっとあってもよかったかも
「ここ観て。あ、はい次はここ。はいはい、もたもたしないで次はこれ観てこれ」みたいに作品に振り回されてる感がしないでもない

最後の最後まで倍速で展開して「はい、終わり」みたいなエンドなのでなんか味気ない
キャスト、世界観、ストーリー、アクション、ひとつひとつのパーツは本当におもしろいのになんか微妙にもったいない作品だなあ、と思った一本でした

個人的評価:80点
おすすめ度:分かつまでビッチさん素敵です




トータル・リコール 予告


2012年8月17日金曜日

魂を握り潰した男 (2011/日)

監督:前田万吉
出演:幸将司 / 三元雅芸 / 桂ゆめ / 野上智加 / 村野武範









世界チャンプを目指すボクサーの中川は妻とこれから生まれてくる子供のためにトレーニングに励んでいた
ある日、タイトルマッチが決まったという吉報をもらった夜、警備員のバイト中に中川は自殺者を助けようとしたものの道連れで共に死んでしまい…

元が舞台劇だということと、DVDに収録されているメイキングをみるかぎりホントに資金やらもろもろ0から作り出された作品
しょうじきかなり荒削りで「映画」としての画的なものは力不足で、しかも舞台くささが残った作りになってるんですが、どう説明していいかよく分からない不思議な魅力がありましたね
観終わったあと、なんともためらいがちながらも「おもしろい」と感じるストーリー
「映画を作る」という情熱というか信念というか、ぎこちないけどまっすぐな気持ちがぎっしりつまってます

死後、三途の灯台にて天国いきを言い渡される主人公だけど、困ったことに現世での記憶を失ってしまっている状態に
そのまま天国へ送ることもできないってんで灯台にとどまって記憶が戻るまで死者の魂を運ぶ仕事を手伝うことになる
そこへ自殺して主人公を道連れにしてしまった田上が現れ…みたいな流れ
天国いきだけど記憶のない中川と地獄いきが決定している田上のふたりのストーリーが同時に描かれていく…んですが、どうにも途中から田上の方の話のウエイトが大きくなりすぎてる感は否めない

中川が中心にいるはずなのに田上の存在が作品的に大きくなりすぎていて、ちょっとストーリー的にまとまりがたりないかな、と思えるのは残念ですね
思ったより暗く重たい話じゃなかったのと、主人公のボクサー時代、死後の世界、ブチ切れ状態での演技分けはきっちりできてて大きな見どころ
特にクライマックスのブチ切れ状態はかなり大味な描写ながら観ていておもしろい
それだけにもっと主人公の存在を大きく扱って欲しかったかな

いろいろとツッコミどころは多い作品だけど、ホントに不思議な魅力にあふれた「意欲作」という言葉が似合う一本でした

個人的評価:65点
オススメ度:意外とテレビドラマ化とかすればおもしろいんじゃなかろうか




魂を握り潰した男 予告


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2012年8月14日火曜日

明日、君がいない (2006/豪)

監督:ムラーリ・K・タルリ
出演:テレサ・パーマー / ジョエル・マッケンジー / クレメンティーヌ・メラー / チャールズ・ベアード / サム・ハリス / フランク・スウィート








午後2時37分、ある高校の鍵のかかったトイレ、扉から血が漏れ出る中で用務員によって鍵が開けられる
時は戻りその日の朝、誰にも言えない苦しい悩みを抱えた生徒たちが登校してくる

むかし観た作品をもう一度シリーズと見せかけて前回の「桐島~」への完全なる当てつけ鑑賞
今まで観た映画の中でベスト5と言えばなに?と聞かれるとちょっと悩むところはありますが、この作品は迷うことなくベスト5には入っていると断言できます
最初に観たときのやられた感はすさまじいものがありましたね
色々と登場人物の混み合った悩みの描写はありつつも、画的には非常にシンプルで、しかもいい感じに作品の内容を気づかせてくれる作りになっているのがたまらない
作品に対する劇中の説明が不足すぎもしないし、過剰すぎもしない良バランスなんですよね

ごく平凡そうな学校、鍵のかかった扉、そのすき間から流れ出る血、そして扉が開かれ…というシーンから始まり、そこから話はその日の朝にさかのぼっていきます
他人には理解できないと悩みを抱え、抑えながらいつもと変わらない学校生活へと向かう生徒たち
それぞれのキャラのもつ問題を各人にカメラを移し、時には別の視点、時にはちょっと時を戻して描いていきます
ホントに各キャラの悩みは半端なものではなく、一見軽そうな問題のようで本人にしてみればすさまじく重大なことっていうものもある
はい、ようするに冒頭のシーン、その扉の向こうにいるのは誰なのかってのが一番のみどころになるでしょう

けっきょくみんな自分を抑えて抑えて抑えつけて波風たたない微妙な距離を維持する学校生活と、けっして誰にも言えない本当の自分の心に苦しみ悩みまくります
そのどれもが痛々しくて苦しそうなんだけど、周りの人間が気づくのは無理ってもんで、そんな他人からしてみればその人の抱えるものなんて何にも見えない
で、ラストですよ
このラストに「なるほど」と思えるか「は?意味わかんねえし」と思うかで大きく評価が分かれるかもしれません

映画に打ちのめされる、そういう表現をたまに聞きますが、まさか自分がホントにそんな体験をするとは思わなかったってほどに良いパンチをもらいましたね
けして後味がいい作品ではないですが、個人的に本当に好きな一本です

個人的評価:100点
オススメ度:誰もが気づいてあげられないひとりなんだよ





明日、君がいない 予告


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2012年8月12日日曜日

桐島、部活やめるってよ (2012/日)

監督:吉田大八
出演:神木隆之介 / 橋本愛 / 大後寿々花 / 東出昌大 / 清水くるみ / 山本美月 / 松岡茉優 / 落合モトキ / 浅香航大 / 前野朋哉 / 高橋周平 / 鈴木伸之 / 榎本功 / 藤井武美 / 岩井秀人 / 奥村知史 / 太賀







バレー部の桐島が突然退部、さらに学校にも顔を出さなくなる
彼と付き合いのあった男友だち、女友だち、部員仲間、クラスメイトそれぞれが桐島の欠けた穴に混乱するのだった

高校生たちの派閥的なグループ、微妙な距離感の付き合い、それぞれの抱える悩み、どんなに近しい関係にあったと思われる人でも自分のことで精一杯で相手の気持ちは分かっているとはいえない
等身大の高校生たちのもやもやした青春部分だけを抜き出したような作品でした
ほぼ事前情報で「こういう話だろう」と予想していたまんまの内容で、それでいて思っていた以上のものがなくてなんとも物足りませんでしたね
単なる高校人間関係あるあるってだけの作品

桐島がいなくなっただけで、それまで保たれていた高校生どうしの関係のバランスが崩壊、再構築される一歩手前までの話なんですが、どうせなら再構築された人間関係まで描ききってほしかった
「ここから先が重要なんじゃねえの」ってところで終わってしまい、結果として映画部の面々が作品になじんでいない
一般受けを狙った青春群像ドラマとしても中途半端だし、コアな映画ファンを狙った青春映画作りストーリーとしても中途半端
「鉄男」を引っ張り出してきて塚本晋也大好きなんだな監督ってのは分かったから、映画作りの方にしぼって話を作ればよかったんじゃないのかなあ
もしくは逆に群像劇として最後までまとめてほしかった

確かに自分の青春時代をかんがみて「ああ、あったあった」「分かる分かる」というシーンばっかりで共感はできるんだけど、なんというか観終ったあとに「で?なにが言いたいの?」という気分が湧き上がらざるえない
これは個人的な問題で、自分が「明日、君がいない」をめちゃくちゃ好きな映画として思っているからって所もあると思う
いまだに自分が「明日~」を観ていなかったら「桐島~」をもっと評価してたかもしれんね

個人的評価:65点
オススメ度:どんだけ桐島中心なんだよ



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2012年8月10日金曜日

打ち上げ花火、下からみるか?横からみるか? (1993/日)

監督:岩井俊二
出演:山崎裕太 / 奥菜恵 / 反田孝幸 / 小橋賢児









ある小学校の夏休みの登校日、学校で打ち上げ花火を横から見たらどうなるか議論になる
その日の花火大会で確認することとなる中、典道は気になる女の子なずなとの関係も微妙になって…

前回のオリンピックものに続き、今回も季節に合わせて作品を選ぼうシリーズ
ファンタジーでノスタルジックで甘酸っぱい、そして若々しい出演者の演技にニヤニヤできる作品ですね
「あの時ああしてれば~」という誰でも一度くらいは思う出来事、そしてそれがホントに時を戻してやりなおせるんじゃないかと淡く信じてる部分もあった幼少期、そんな「もしも」を現実的でありつつファンタジックに描いた秀逸な内容でした

遊び半分の水泳競争で親友に負けた主人公の典道、そのことが分岐点となりひそかに想っていた女の子が親友に告白してしまう
花火大会やら女の子の家の事情やらありつつ、典道少年は「あの時、俺が勝ってれば…」と強く後悔することになる
そっからさらにまあ、色々あるわけですが、最初こそヒロインの存在がちょっと作品に合ってない感が強かったんですが、あえてその引っかかるような存在がファンタジックな要素を引き立たせて後半になるほどなじんできます

どこまであがいてみても、どうにもならんものはどうにもならん
でも、結局おなじとこに帰結したかのようで、打ち上げ花火の件やヒロインの心持ちは大きく変わってきている
大局は変えられないけどすべてが無駄になってるわけじゃない救いの要素が気持ちいい
個人的には最後に主人公の足の傷が見えて、実は今までのはずっと…というちょいトリッキーなのを期待してたけど、思った以上に素直でまっすぐな作りでしたね
とりあえず「やっぱり女の子の方が現実見えてるよな」と痛感せざるえない一本でした

個人的評価:85点
オススメ度:セーラームーン!



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2012年8月7日火曜日

君の涙ドナウに流れ ハンガリー1956 (2006/ハンガリー)

監督:クリスティナ・ゴダ
出演:カタ・ドボー / イヴァン・フェニェー / シャーンドル・チャーニ / カーロイ・ゲステシ / バーンシャーギ・イルディコー / タマシュ・ヨルダーン / ヴィクトリア・サヴァイ / ツォルト・フサール / タマーシュ・ケレステシュ / ペテル・ハウマン / ダニエル・ガボリ






ソ連占領下のハンガリーで共産主義者の庇護の元に水球でオリンピックを目指すカルチ
そんな中で民主化運動の波が高まり、カルチは魅力的な活動家ヴィキと出会う

今から4年前、私は当時オリンピックにちなんだ映画がないものか探しました
そして出会ったのがこの作品
しかしなんとなく鑑賞する機会を逸して、また4年経ち観るなら今しかないということでDVDを引っ張り出してきたんですね
ハンガリー、ソ連、民主化運動、そこに水球の要素とかどんな内容だよ、と楽しみにしてたんですが…
うーん、思ったよりかなり微妙なデキでした

反体制な活動家のヒロインと、仕方ないものの立ち位置的に体制側のオリンピック選手の愛と悲劇みたいのを、過激化する民主化運動のあれこれをバックに描く…ようするにふたりの歩む道の明と暗をあらわしたかったんでしょう
けど、なんとも心が動かされないんですよね
小さなデモが国と国との戦争(と呼べるかアレですが)まで発展していく様子は迫力もあっていいんですが…
なんか画面の中ではすごい出来事がおこってる、ってのは分かるけど妙に上っ面だけな印象が終始してるんですよね

加えて水球選手の主人公(なのか?)カルチの行動があまりに軽い
女のケツをおっかけて、水球を捨てあっさり活動家の道を選ぶし、革命が一段落したと思ったら超速手のひらがえしでチームに戻る…
そんなだから水球とチームメンバーに対する思いの強さがまったく伝わってこない
それなのに水球の試合でなんか盛り上がってちょうだい、なシーンを見せられても困るわ
ヴィキは活動家一本、カルチは水球一本でかたくなに己の道を進みつつ惹かれ合うコントラストみたいのを素直に描けばよかったんじゃないッスかね

クライマックスの試合もホームでインチキしてたから強かっただけのソ連チームが相手じゃ、どう考えても実力的にはハンガリーの方が上だし緊張感もなにもない
で、しょうもない決着のつきかただし
パーツパーツはなんとなく重厚そうな作品な感じがしつつも、実際にはけっこう軽い上辺だけの内容な一本でした

個人的評価:50点
オススメ度:ソ連のコーチも公式戦で通用すると思ってたのが無能すぎるわ




君の涙ドナウに流れ ハンガリー1956 予告


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2012年8月5日日曜日

Another (2011/日)

監督:古澤健
出演:山崎賢人 / 橋本愛 / 袴田吉彦 / 加藤あい / 宇治清高 / 井之脇海 / 岡山天音 / 秋月三佳 / 岡野真也 / 今野真菜 / 正名僕蔵 / 佐藤寛子 / 三浦誠己 / つみきみほ / 銀粉蝶







気胸により病院で治療を受ける少年、榊原は全身麻酔のさなか不思議な少女に導かれて死んだ母親と対面する
退院後、転校先の学校で榊原はその不思議な少女と再会し・・・

けっこう好んでクソ映画とか観ますが、それは心の準備ができてるからまた耐えられるんですよ
で、たまーに、そこまでじゃないだろうと心構えが甘くなってるところに隙をついたかのごとくふいにクソ映画にあたると、普通に困る
あれだ、ドラえもんとのび太が真顔で見つめるアスキーアート状態にリアルでなるわ
夏場に量産されるビデオ映画なみのレベルの作品でしたね

主人公が出会った不思議な少女は、どうも他の人には見えていないようで、気になって少女を追っているとクラスメイトたちから追うのをやめるように迫られる
その少女に関わると死人がでる、ということだけどイマイチ納得できない主人公は警告をさんざん無視して好奇心のままに行動していき、って感じのお話
いるように見えてホントはいないのか、いないように見えてホントはいるのか、そこら辺があいまいに転々としてるうちはまだ観られます
でも、真相が明らかになってくるにしたがってどんどんクソ化が加速していくガッカリ感がひどい

わざわざクラスメイト3人が一列に並んで、校舎の屋上から教室にいる榊原を見据えつつ携帯かけてきたシーンで「ヤバイ、この映画・・・地雷だ」と誰もが思うでしょう
そして「そんな重大なルールなら主人公に早くキチンと説明したれよ」「死者を判別できるならもっと早くやっとけよ」というこの作品の存在を全否定するようなツッコミをも誰もが思うでしょう
ええ、もうすべてがちぐはぐ、しっちゃかめっちゃか、整合性とか考えてない、もどかしさマキシマムな内容ですね
「ファイナルデスティネーション」と「バトルロワイアル」を足して味がしないくらいまで薄めたのがこの映画のすべてじゃないッスかね

序盤の病院に出没する少女とか、意味ありげな唐突な気胸とか、人形作りのおばちゃんとか、ことが起こるのが毎年なのか14~5年間隔なのか、ミスリード演出なんだか伏線ひろえないで放置してるんだか訳が分からない
そもそもことの元凶も完全に明らかになってないし、結末は投げっぱなしだし・・・
オチも分かりやすいけど、なんか本編での死者とかぶっててるし
看護師さんの鏡死に顔演出とか、親の前でスプーンずっぷりとか「おお」と思えるシーンもあるんだけど、基本は完全にクソ映画と言わざるえない一本でした

個人的評価:30点
オススメ度:太ももで誤魔化されないんだからね!




Another 予告

2012年8月2日木曜日

復讐捜査線 (2010/英・米)

監督:マーティン・キャンベル
出演:メル・ギブソン / レイ・ウィンストン / ダニー・ヒューストン / ボヤナ・ノヴァコヴィッチ / ショーン・ロバーツ / デヴィッド・アーロン・ベイカー / ジェイ・O・サンダース / デニス・オヘア / ダミアン・ヤング / カテリーナ・スコーソン







刑事のトムは久々に愛する娘と再会した夜、何者かの銃撃をうけて娘が殺されてしまう
トムは自分を狙った犯行かと思ったのだが、娘の所持品を調べるうちに事件の真相が見え隠れしはじめ…

あの人は今、ハリウッドスター編
そんな感じであの頃かがやいてたハリウッドスターが、今、どんだけ老いたのかを確認する系の作品・・・かと思いきやけっこう作り込まれてておもしろかった
確かに最初は「うっわ、老いたなあ」と感慨深く観てるだけでしたが、それも娘が殺されるシーンで一気に映画の中に引きずり込まれましたね
ほどよく謎を残しつつ唐突に物語がはじまる、そういう演出はけっこう好きです

冒頭から娘のちょっとした異変を描いているので、物語がはじまっても「こりゃ、そう単純なもんじゃねえな」ってのがうっすら脳裏に残っていて好奇心をくすぐられます
基本は淡々と主人公が捜査を進め、それでいて飽きさせることを避けるために時折アクションをはさんでくるナイスバランス
本格サスペンスか、と言われればけっこうご都合主義フィルターがキツいところもあってそう本格派ではない
で、痛快復讐アクションか、と言われればそこまで派手なものはない
あくまでサスペンスとアクション、その両方のバランスを重視した平均的におもしろい感じですかね

見所はやっぱり主人公に助言を与える、敵か味方か分からない怪しいおっさんとのからみ
このおっさん、大尉だそうですがこいつがまた良いキャラなんだわ
かなりストーリーの核にいる人物なのは確かで、その立ち位置を頭に入れつつ観ていくとまたおもしろい
何かを隠蔽したければことを複雑にすればいい・・・確かにその通りだわな

軽いネタバレになるかもしれないんで、以下は読み飛ばしてもらってもいいです
個人的な見解として、大尉にすべてをまかせておけばもっと穏便に最小限の騒ぎでことは収束してたんじゃないかな、と
相手を追いつめすぎず、あるていどの逃げ道をあえて作っておいて誘導した方がいい、そんな意味合いがあったんじゃないかな
主人公に捜査を多少すすめるだけのガス抜きとしての情報を与え、失うもののない相手を押さえつけすぎないってのが良策だと大尉は分かっていたと思う
ちょっとは同情めいた感情の動きはあったろうけど、主人公は大尉にうまくコントロールされてた、と
だけどバカな黒幕連中が追いつめすぎるから・・・っていう展開
まあ、これはあくまで個人的な見解ですが

そんな感じで久しぶりのメルっちの活躍を描いた作品として個人的にはけっこう楽しめた一本でした

個人的評価:80点
おすすめ度:ピンポイントひき逃げはさすがに、ね




復讐捜査線 予告


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2012年8月1日水曜日

7月のこれ一本

なんつーか、もう明らかに8月ですが、あまり気にしない方向で7月に観たやつの中で、これってものを選んでいきます
キャラとしては「リンカーン弁護士」の主人公が良い感じで、内容もそこそこ楽しかったんですが、やはり7月に観た中からひとつ選ぶとしたら「ひゃくはち」ですね
まさにザ・青春、野球やってるシーンがほとんどない野球映画、別に投げて打っての活躍しなくてもこんなにも輝ける、ホントに面白かったわあ

8月は続々と夏休み映画が上映されるし、今から楽しみだのう
個人的にはすでに上映開始してる「ムカデ人間2」を観にいきたいんですが、新宿でしかもレイトという条件は厳しいかなあ…

そんなところでまた次回