2009年1月31日土曜日

1月のこれ一本

1月はわりと本数みましたが、もう迷うことなく今月は「海を飛ぶ夢」、これしかないでしょう
なんとなく死をテーマにした映画を最近けっこう見てる気がしますが、潜在的に死期が近づいてるのを感じて…いや、なんでもない

まあ、とりあえずこの「海を飛ぶ夢」は自殺ドキュメンタリーとしての「ブリッジ」よりも衝撃的で、リアルを感じられるけど映画としても楽しめる、と
ゆるぎない死の決意の前に安易な生への説得がどれだけ侮辱的なのか
この主人公にとって「それでも生きろよ」という言葉は、生きたいと願ってる人に死ねと言ってるに等しいんですね

寝たきりになって死を願う身でありながら、それでも色々な「世の中の現実」というやつが良くも悪くもまとわりつく感覚…
人生ってのは最後の最後までままならないもんだなあ、と

この映画、今考えると尊厳死うんぬんより「このおっさんの人生」を見る作品だったのかもしれません

2009年1月29日木曜日

地球最後の男たち

監督:デヴィッド・ブルックナー / ダン・ブッシュ / ジェイコブ・ジェントリー
出演:AJ・ボーウェン / アネッサ・ラムジー / ジャスティン・ウェルボーン / スコット・ポイスレス / サー・ナグージャー / スーハイラ・エル・アッター / シェリー・クリスチャン / マット・スタントン / リンゼイ・ギャレット / チャド・マックナイト


大晦日を迎えようとしていたテルミナスの街で、突如としてテレビや電話から異様な映像、音が流れるようになった
そして、同時に街では人々が狂気におちていく

一言でいえば、やっばいの見ちゃったなあ、と
人々が突然、気が狂ったように他の人を殺しまくる
で、結果として正常な人は自衛のために武器を取り、身を守るために襲ってくる人たちに挑む
すると、そこには殺し殺される狂気こそ正気なバイオレンス空間のできあがり、と

ナイフで刺す、バットで殴る、銃で撃つなんて普通すぎる
刈り込みハサミで喉をかき切る、頭をタンクで叩きつぶす、殺虫剤でじわじわと、スコップでクビちょんぱ、空気入れを首に突き刺す&ポンプ…とにかく殺って殺って殺りまくり
ぶっちゃけ、ただそれだけの映画

だけど、これなんか急に作風が変わるな、と思ったら三人の監督がそれぞれ序盤、中盤、終盤と別れて撮ってたのね
スリラーな感じで進んでたのに、急にコメディタッチになったり、なんか現実と虚構が入り乱れる観念的な感じになったり…
個人的には中盤のコメディパートが大好物でしたね

ただ終盤の展開はちょっといただけない
展開的にそれほど驚きはなく、はっきりいってよく分からない
B級なんて途中が面白ければそれでいいんだよ、と割り切ってみれば…いや、でもなあ
終わり方で損をしてるもったいない作品でしたね

謎な部分が解明されないのはご愛敬として、オチが弱いかな
それこそ宇宙人のせいにしてもいいんだよ、許すよ
でもまあ、おおかたは楽しめましたね

個人的評価:70点
オススメ度:血がダメな人は気分わるくなるでしょう




地球最後の男たち 予告

2009年1月27日火曜日

ホームドラマ

監督:フランソワ・オゾン
出演:エヴリーヌ・ダンドリー / フランソワ・マルトゥレ / マリナ・ド・ヴァン / アドリアン・ド・ヴァン / ステファーヌ・リドー / ルシア・サンチェス / ジュール・エマニュエル・ヨウム・デイド


兄と妹、その両親とメイドがおりなす涙なしゲイありSMあり近親相姦ありのホームドラマ
ホラーもあるよ

フランスのジョン・ウォーターズと聞いたら観るしかねえ
ということでさっさと購入&視聴
マジで終盤まではウォーターズ作品みてるんじゃないかと錯覚するくらい手法が似てますね

ゲイに目覚めた兄、生きる気力を失ってSMに興じる妹、家族にまったく無関心な父、心配性の母、まったくやる気のないメイド
イカレたメンツにほれぼれしますね
唯一の良心的な存在のお母さんも、十分にイカレてます

まあ、そんなイカレっぷりにも理由があるんですが、その理由のいさぎよさが大好きです
そんな感じでキチっぷりを描いた映画で終わってれば、まあウォーターズまがいにしちゃ面白かったね、ですんだんだけど…

お父さんの「ある怖い行動」から先がもうぶっ飛びすぎて画面にクギ付け
たいがいの映画のオチには驚かないつもりだったが、これは一言でいえば「素敵すぎる」だろ
このラストの解釈にもいくつかあると思うけど、個人的にはネズミはイメージとしての存在で家族のイカレっぷりがMAXになっての凶行というふうに受け取りました

いくらB級脳でもラストの映像をそのままうのみにはできないかなあ
いや、でも実在してたと考えても…?
まあこの映画でそこまで深く考えるのもアレかもしれませんが

個人的評価:80点
オススメ度:一回みたら忘れられないでしょう




ホームドラマ 予告

2009年1月26日月曜日

ハプニング

監督:M・ナイト・シャマラン
出演:マーク・ウォールバーグ / ズーイー・デシャネル / ジョン・レグイザモ / アシュリー・サンチェス / スペンサー・ブレスリン / ベティ・バックリー / ヴィクトリア・クラーク / フランク・コリソン / ロバート・ベイリーJr. / ジェレミー・ストロング / アラン・ラック / M・ナイト・シャマラン / アリソン・フォーランド / クリステン・コノリー


ニューヨークで吸引すると自傷行動におちいる有毒ガスが発生した
主人公の教師は妻と友人と共に避難するが、じょじょに汚染地域は拡大していくのだった

数年おきに作られる、よくある感染拡大ものですね
しかし、その規模の小さいことこのうえないですが
ラストまで見れば小さくもないんだけど、映画として語られてる部分はチープ

最初の時点でけっこうヤバイ状況なのに、あんまりパニックにならない民衆に疑問を思ったんですが、その後もパニックものによくあるピリピリとした空気感が最後まで感じられませんでした
でも何が起きてるんだ的な緊張感はけっこう持続するんで、見ていて飽きはしませんでしたね

しょうじきB級映画に慣れてるんで、この作品見ても「まあ、こんなもんだろうね」と思うけど、普通の映画ファンにとっては「なにこのクソB級映画…」となるかもしれません
分かりやすく言えば、ちょっとできのいいアルバトロス作品
アルバトロスならしょうがないと思えるけど、真剣に作ってこれはちょっと微妙なんじゃねえのって感じで

設定はいいんですがねえ、もっと最初からスケールを大きくして真相を二転三転させればよかったんじゃないかと個人的に思います
シーン的にもパニックにおちいった人間の狂気を描きたいのか、見えない相手の猛威を描きたいのか、事態の真相を推理させたいのか、視点が定まってない印象
ありていにいえば微妙な映画でしたね

ガマンせずに最後にエイリアンなり地底人なりだしておけば大喜びだったのに

個人的評価:60点
オススメ度:つまらなくはないけど、記憶には残らない




ハプニング 予告

2009年1月25日日曜日

新春ターミネーター祭り その3

なんかターミネーターシリーズで、これだけが常にレンタル中で借りられなかったんですが、どんだけ人気なんだよと
というか、うっかりこれを手に取ることじたいがありえないと思うんで、自分と同じ趣味の人が近くにいるんじゃね、とちょっと嬉しいさっこんですが
そんなわけで、大トリはこれ




ターミネーター2018

監督:ブライアン・ユズナ
出演:ウィリアム・ミラー / イレーネ・モンターラ / パウリーナ・ガルヴェス / コーネル・ジョン / ルイス・オマール / ポール・ナッシー








もう色々とめんどくさいんで、素敵ポイントだけせめていきますね
まずはパッケージですが、これ有名だから知ってると思いますがシベリアンハスキーって犬種ですね
だけど実際に作品内に出てくるのはロットワイラーという犬種です



左がハスキー、右がロットワイラーです
そっくりですね

それはそれとして、主人公のダンテさんは移民収容所から脱走、ハンターがサイボーグ犬を連れて追います
で、なんでダンテさんが捕まったかというと、恋人のウーラさんと「不法侵入ゲーム」で遊びで不法入国したからですって
恋人も助けようと街にいこうとしたものの、結局はハンターと犬に再び捕まりますが、逆に銃を奪って殺した上にまた逃げます

やがて霧に包まれたハンターと犬の骸はなんとなくよみがえり追跡再開
主人公が川で全裸になり魚取りをしてると犬に見つかって逃走、わざわざ自分から崖っぷちに立ったりしつつ、最終的にはダンテさんは岩山を登って逃げます
ちなみに、ここまでずっと全裸

で、色々と細かいツッコミはあるけどすっ飛ばすとして、街についたダンテさん
だけど、どういう経緯で恋人とはぐれたか記憶がありません
うろうろしてるとやっぱり犬に見つかりますが、なんとなくでてきたボスともみあってるうちに犬が間違ってボスをやっちゃいます

炎に包まれつつ、恋人は死んだと思い出したダンテさんは砂に埋もれたウーラさんを発見
そこに炎の中から金属の骨格だけになった犬が現れ、バトルスタート
そして炎が消えた時、そこにはすっかり焼けて白骨化したダンテさんとウーラさん、おまけに動かなくなった犬の金属ボディまで仲良く並んでましたとさ

めでたしめでたし

個人的評価:30点
オススメ度:犬はけっこう執念深い




ターミネーター2018 予告

ブリッジ

監督:エリック・スティール

自殺の名所ゴールデンゲート・ブリッジ
自殺者の親類、知人、友人にインタビューをしていく


まさに自分の誕生日に見るのに相応しい内容の映画ですね
自殺とか身近に感じたことあるんで、わりと興味深く見れました

最初に、この映画は飛び込みシーンをメインにした衝撃映像集じゃないので、そっち系の期待はダメです
まあでもドキュメンタリーにしては作ってるかな感がちょっとしますが
あとはそれぞれの自殺者に対するコメントがクロスする部分があり、実際の飛び込み映像が間に挟まれるんだけど、じゃっかん誰が誰のことをコメントしてるのか分かりづらい
ここら辺が作ってる感がするんですね

いろんな人のコメントを短くつぎはぎすることで映画の構成的に飽きさせないように工夫してるんだろうけど、ちょっと分かりづらくなってますね
あとはイメージ映像を多用しすぎ、これを多用すると画面が嘘っぽく見えてしまう
自分の中でのドキュメンタリーは、映画として作りたい制作側のエゴ、きれい事だけじゃすまない対象者の言動や行動、人に見せたくないものまでを見せている距離感が大事だと思う
残念ながらそれがこの映画にはない
テレビのニュースでやってるインタビューとなんら変わりない感じで

ある決意をした人にとって、正論でそれをくつがえそうとしても、それは救済なんかじゃなくて苦痛を与えているだけ
ただ本音では助けてほしいと願ってる人もいるから厄介なんですよね
まあ、究極的には人が人の心なんか理解しようがない、と
個人的には人になにか意見する時は「お前が心からそれでいいと思ってるなら」とよく言います
この自分の考えはあくまで自分のものですからね
他の人が別の考えをもっていたとしても、それはそれでいいことだと思います

自殺を選択することは不幸で悲しいこと、生きていれば必ずハッピーになれる
心からそう思えるなら、それが答えでしょう

個人的評価:20点
オススメ度:私は自殺だけはしません




ブリッジ 予告

2009年1月23日金曜日

兵隊やくざ

監督:増村保造
出演:勝新太郎 / 田村高廣 / 滝瑛子 / 淡路恵子 / 成田三樹夫 / 北城寿太郎 / 早川雄三


昭和十八年、満州に建つ関東軍兵舎に粗暴で東京でも問題ばかりおこしていた元やくざの初年兵、大宮貴三郎がやってきた
大宮の身元を預かることになったインテリ上等兵、有田とともに厳しい軍規の中でのアウトロー生活が始まる

勝新さんといえばパンツというネタは今でも通用するのか、ということはおいといて兵隊とやくざという単語の組み合わせに心躍らない男の子はいないでしょう
例えるならゾンビコップ、忍者VS少林寺に近いあこがれに似た甘酸っぱい青い春の輝きのような
まあ、そんな感じで

とにかく軍規が気にいらねえ→暴力で解決、上官が気にいらねえ→暴力で解決、なめられた→暴力で解決
もうすべてがバイオレンス的な解決方法をとる姿勢は素敵です
でも最低限ここだけは守らなくちゃ、っていう軍規を逆手にとってうまく有田が相手を封じつつ、大宮が大暴れする描写はすっきりしますね
いわゆる有田と大宮の男惚れの仁義系ストーリーなんですが、こういうの嫌いじゃないですね

しかし問題おこしちゃあ暴力で解決ってだけの内容なんで単調っていえば単調
日本人の大好きな偉くてふんぞりかえってるヤツを次々とねじ伏せていく、そんなだけの娯楽映画なんで深く考えないのがよろしいんでしょうね

見終わっても勝新のときおりみせる笑顔がいいなあ、というくらいの印象しか残らなかったけど、けっしてつまらなくはないインスタント映画ってことで

個人的評価:70点
オススメ度:ヘソ酒をじゅるじゅるしたい

ぼくらの

監督:森田宏幸
出演:皆川純子 / 阿澄佳奈 / 野島健児 / 三瓶由布子 / 牧野由依 / 能登麻美子 / 浅沼晋太郎 / 比嘉久美子 / 宮田幸季 / 高梁碧 / 藤田圭宣 / 井口裕香 / 杉田智和 / 保志総一朗 / 阪口大助 / 東地宏樹 / 石田彰


夏休み、自然学級ということで各地の中学校から海辺の寄宿舎に集まった15人の少年少女たち
そこで出会ったある男からゲームをしないか、と誘われる
14人が参加を決めた時、海辺に二体の巨大ロボットが出現、この一体に乗ることに
敵ロボットを倒さないと地球が滅ぶ…だが、ロボットを操縦するには操縦者の生命をエネルギーとして供給しなくてはいけないのだった

おっさんになるとTVアニメとか縁遠いものになるんですが、この「ぼくらの」の負ければ地球が滅んで全員死ぬ、勝てば操縦者だけ死ぬという設定にときめくじゃない
そんなわけでDVD借りてちょっとずつ見てたんですが、やっと見終わったんでまあテキトーに感想とか書いてもいいかな、と

話的には、操縦者決定→その操縦者のドラマ→バトル→次の操縦者決め、という流れで進むんですが、あいだあいだでゲームの真相がちょっとずつ分かってきて、しかし知ってしまったことで逆に辛い状況におちいることもあり飽きませんでしたね
いきなり15人とかポンと画面に出されても、ぶっちゃけキャラの把握とかできねえと感じたけど、最初は分かんなくてもそのまま話が進むにまかせれば分かってくるから大丈夫
というか、操縦者になればそのキャラのエピソードが語られるんで、そこで「ああ、そういうキャラなのね」と分かる

ぶっちゃけロボットものだけど戦闘シーンはオマケみたいなもんで、その戦闘による被害、またはそこまでに至る経緯がメインですね
最初のうちは次の操縦者は誰だろう、とドキドキしつつ、けっこう序盤から意外なキャラが選ばれるんで「え?もうお前の出番なの?」とちょっと驚くこともしばしば

ただちょっと他人の死に対するそれぞれの感情表現がクールすぎるというか、あっさりしすぎてる感じがしますね
お前らちょっと冷静すぎやしないか、と思うことも
あとは終盤のゲームの全容が見えたとこらへんが、そこまでのスピーディでいいテンポで進んできたのに急に淀んできたというか停滞してるなあ、とそんな印象が
で、ラストは駆け足すぎやしないかねえ
風呂敷をバタバタと急いでたたんでる感が見え見え
最後までわりとクールなんで、もうちょっと熱く、もっと露骨に泣かせ演出にしてもよかったんじゃなかろうか
まあ、これが作風といえばそれまでだけど

と、じゃっかん設定だけで生かされてるアニメっぽいけど、久しぶりに次の話を早くみたいと思わせてくれる作品でした

個人的評価:90点
オススメ度:ハリウッドとか好きそうな設定な気が




ぼくらの 予告

2009年1月20日火曜日

新春ターミネーター祭り その2

仕事先のおばちゃんに体にいいから、ってことで雑穀米を振る舞われたけど、どう見ても鳥の餌にしか見えませんでした
ということで、ターミネーターの歴史を振り返ろう的な安易な試みを再び
今日の作品はコレ



ターミネーターX

監督:ダニー・ドレイブン
出演:ジェイク・レオナルド / ミシェル・メルグレン / マギー・ローズ・フレック / ジェームズ・ブラック / ジョシュ・コヴィット / ブリンク・スティーヴンス / アリアーナ・オルブライト








大量殺人事件が連続している現代、映画脚本家でありながらポルノサイトを運営している主人公
そのポルノ側の仕事仲間がある日、失踪してしまった

大人の都合上、ターミネーター6~9の感想は省略させて頂きます
5からの路線変更で悪魔との戦いを描いてきたターミネーターシリーズも10作目にして再び方向転換し、リアルとネットを舞台にしたサイバーパンクものになりました

冒頭、主人公の仕事仲間のビッチがあるサイトにアクセスするとPCにつながったLANケーブルやら電源ケーブルが物理的に襲ってきて、ビッチを量子化した上でネット世界に引きずり込まれます
で、主人公がそのビッチの所にポルノ画像入りのCDを引き取りにいき、不審に思いながらも目的のものを手に入れて帰宅
さっそくCDをチェックしてるとウィルスにひっかかりPCが暴走、その場にいた彼女が犠牲になってネットに引きずり込まれることに

なんとか彼女を助けようと手がかりを探す主人公の所に車のボンネットの上にウンコ座りで乗ったコートの黒人が現れます
なんとなく素敵な香りがしてきましたね
コートの男は「俺は敵じゃない」と言いますが、敵じゃないにしろどう考えてもお近づきにはなりたくありません
普通に主人公はスルーして、その場を後にします

その後、なんの脈絡もなく機械仕掛けのダンゴムシに主人公が襲われていると、再び車のボンネットの上にウンコ座りのコートの男が…そのポリシー素敵です
なんとなく今度はコートの男について行くと、そこはなんの前置きもなくすべての元凶の本拠地でした
その元凶、プロバイダを運営する会社に乗り込み、裸に変な機械をつけたサイバーな敵から、人間をデータ化してディスクに保存していると言われる一行
さらに敵は「これで全てわかっただろう」と言いますが、なにを分かれというんでしょうか
ボクの理解力が足りないのでしょうか

なんだかんだで機械仕掛けのダンゴムシに傷を負わされて気を失った主人公、次に目覚めるとコートの男が運転する車の中でした
もちろん敵のプロバイダがどうなったとか一切わからない投げっぱなしっぷり
そしてコートの男が言うには始まりの地に向かっているという

始まりの地、っていうか何もない荒野のど真ん中についた二人
そこでようやくコートの男はことの真相を語ります
ようするに、現実社会では弱者だがネットでは強いネット弁慶たちの負の力が集まってホラーヴィジョンという一つのサイトが生まれた
そのサイトにアクセスすると発狂して大量殺人を犯すか、ネットに引きずり込まれる
だが選ばれた人間、主人公やコートの男は大丈夫なんだって

そんな映画的な設定を聞いてると、主人公の衛星通信対応の腕時計から上のパッケージ写真のロボが出現
二人は腕時計を壊してネットと隔絶すればロボを倒せるとがんばり、なんとか破壊に成功するもコートの男が負傷してしまう
結局、コートの男は主人公に自分のような敵の影響を受けない仲間を探せ、とリストの書かれたメモを残してご臨終
主人公はそのメモをたよりに歩き始める&スタッフロール

いいエンディングだった

というか、前回と今回の作品を見ただけで潜在能力超必殺技が使えるんじゃないかと思うくらい疲弊してるのはなぜでしょうか
皆様もクソ映画はほどほどに

個人的評価:10点
オススメ度:違う視点から見りゃいいってもんじゃない




ターミネーターX 予告

2009年1月19日月曜日

新春ターミネーター祭り その1

というわけで「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ」発売に便乗して、過去作品を振り返ってみようじゃないか
と、安易な考えに至ったっていいじゃない
映画で1を見た時はえらい衝撃を受けましたからねえ
LD版とか買ったのも良い思い出ですね

まあ、つもる話もあるようなないような感じで、まずはコレからです



ターミネーターV

監督:テッド・スミス
出演:グレン・レヴィ / タニヤ・デンプシー / ラナ・ピリアン / ヘザー・アシュレイ






遙か昔より異界から現れる悪魔と人は社会の裏で戦ってきた
そして近未来、悪魔を統率するものが出現し、悪魔を狩り人類を守る組織「ガーディアン」が立ち向かう

諸般の事情によりターミネーター1~4の感想は省略させていただきます
今作からマンネリ気味だった設定を一変したシリーズですが、悪魔とかだいたんな設定をもってきましたね
アジトでたむろする悪魔たちの組織、かたや秘密基地を拠点に悪魔を倒す正義の組織…なんとも懐かしいっていうか、子供の頃にお世話になった特撮ものっぽいというか
普通におっぱいシーンどころかファックシーンや血がドビューなシーンもあるんでお子様にも安心です

始まってちょっとすると、主人公が「こう楽」でラーメンを食ってる所に本部から入電、至急なんか現場にバイクにまたがって急行します
現場には惨殺死体があって、主人公は悪魔に襲われるんですが、マジで「この主人公、変身とかするんじゃないか」とドキドキしましたが、そうでもなかった
ここまではわりと素敵な展開だったんですが…

中盤以降は盛り上がりの一切ない地味な捜査パートがはじまるわけで
ぶっちゃけどうでもいいから、悪魔とかバンバン撃ち殺したり、無意味なカーチェイスシーンとか入れろよと脳内ツッコミいれっぱなし

そんな長くてダルイ捜査の末になんとなく敵のアジトが判明、主人公と女パートナーが乗り込みます
迎え撃つ悪魔たちに銃をぶっぱなすもきかない、と判断した主人公はカンフーで立ち向かいます…素敵
実は悪魔は防弾チョッキきてました、というオチなんですが、この悪魔たちは普通に銃で死にます
ナイフで首を刈られただけで死にます
警官とすれ違うと卑屈なぐらいにビビリます…素敵

そんなこんなで悪魔たちを撃退すると、近未来的な全身鎧をまとったパッケージの写真のやつが出現
これは強そうだ、と再び銃で攻撃しますが常識的にきくわけがありません
だけどやっぱりカンフーはききます…素敵
この戦いで重傷を負った主人公は女パートナーに連れられて逃げ、敵のアジトの真ん前の倉庫で応急処置を受けます
夜が明けて「やっぱり病院へ言った方が」とか言う女には最初からそうしろよ、とのど元まで出かかりましたね

で、そんなトコでウロチョロしてるから、結局、女は敵に捕まって連れ去られることに
主人公は家に戻り、二丁拳銃と伝説の剣をもってバイクにまたがり、再び敵のアジトに乗り込む
これ絶対、変身するよという淡い期待もむなしく、うやむやのうちに天使の力を受け継いだ主人公は全身鎧さんもラスボスもあっさりと剣で倒してフィニッシュ

あー、もう今日はどうでもいいだろうと思ってネタバレ全開でやってみましたが、逆にストーリーを追って書いてく方が疲れるわ
こんなしょーもない映画…じゃなくて素敵映画で、こんな長々とロハで書く自分の姿はけっして鏡で見られませんね

個人的評価:50点
オススメ度:おみやげビデオ

2009年1月18日日曜日

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ

監督:ウェス・アンダーソン
出演:ジーン・ハックマン / アンジェリカ・ヒューストン / グウィネス・パルトロウ / ベン・スティラー / ルーク・ウィルソン / オーウェン・ウィルソン / ダニー・グローヴァー / ビル・マーレイ / ウェス・アンダーソン / アレック・ボールドウィン


事業家、プロテニスプレイヤー、劇作家、幼くして成功をおさめた三人のテネンバウム家の子供たちも、年月が経ち過去の栄光としておちぶれる
そして、それぞれ成長し再びテネンバウム家にそろって戻った時、姿を消していたトラブルメイカーの父親がひょっこり現れるのだった

決して大笑いできず、決して大泣きできず、とても素直に感動できない
だけど不思議と面白い、そんな映画でしたね
「笑いたいだろ?笑いたいだろ?だが笑わせない」と、いいトコでいきなりシーンが切り替わる
逆に泣かせシーンも同じ

まあ、ぶっちゃけ中途半端で微妙っちゃあ微妙だけど、ゆったりと見れて苛つくことはないですね
それぞれのキャラクターのエピソードをとにかく軽くトントンと切り替えながら描くので、まったく飽きがこない
なにより、こういうキャラ祭り的な映画で重要な魅力的な脇役たちに主役であるテネンバウムおじいちゃんが…というかジーン・ハックマンが埋もれてないのがいい
わがままで身勝手で嘘つきで子供っぽい、けど憎めないんですよね

ロイヤルさんみたいな、こんな父親っていいよね
見てる分には
ぜったいホントの父親がこんなだったらいやだけどね!

狙って傑作になりきれなかった佳作、そんな印象の一本でした

個人的評価:70点
オススメ度:肩の力を抜いて見るのに最適




ザ・ロイヤル・テネンバウムズ 予告

2009年1月16日金曜日

ウエイクアップ!ネッド

監督:カーク・ジョーンズ
出演:イアン・バネン / デヴィッド・ケリー / フィオヌラ・フラナガン / スーザン・リンチ / ジェームズ・ネスビット / ジミー・ケオー / アイリーン・ドロメイ


とある田舎の村で宝くじの大当たり券が出たと新聞にのる
それに気づいた住民の二人のおじいちゃんたちは、村民52人の誰が当たったか調べ始めるのだった

地味にジジババがハッスルする映画とか大好物なんですよね
この作品でも、もうそりゃあジジババ分を十分すぎるほど補給できました
なにより半裸バイクには大満足
いやあ、元気なジジイは素敵だわ

金が人を変えるってのはホントに恐ろしい
内容的にもなんかいい話っぽく作ってるけど、どう考えても犯罪です
個人的にはジジババたちの思いも分からんでもないけど、やってることがイチイチ釈然としない
制作側もそこら辺は配慮してるのか、いちおは悪者を一人だすことでそっちに非難の視線を集めたいんだろうけど…
んー、やっぱねえ…苦しみながら正しい選択をしてほしかったかなあ、と
葬式のシーンで全部ぶちまけてくれると信じてたんだけどねえ…

そこら辺の見てる側の心境的なものすら考慮してのブラックコメディとも思えるけど、どうなんでしょうかねえ
いや、だからといってこれがつまらないってわけじゃなく、安心して見れるけどファミリー向きじゃない良質なコメディって感じで

日本のジジババも、もっと良い意味で元気になってほしいと思える一本でした

個人的評価:70点
オススメ度:犯罪はダメ




ウエイクアップ!ネッド 予告

ラブデス

監督:北村龍平
出演:武田真治 / NorA / 船越英一郎 / 大友康平 / 寺島進 / 池内博之 / 六平直政 / 北見敏之 / IZAM / 船木誠勝 / 川村カオリ / 榊英雄 / 金澤太朗 / 江原修 / 増本庄一郎 / 松田ピロシ / 七海智哉 / 大場一史 / 松原慎太郎 / 小沢仁志 / インリン・オブ・ジョイトイ / 森本レオ / 吉村由美 / 大森南朋 / ニコラス・ペタス / 八木小織 / 村上和成 / 渡辺裕之 / 森洋子 / 津田寛治 / 川合千春 / チャック・ウィルソン / 深浦加奈子 / 杉本彩 / KAN / あいはら友子 / 吉岡美穂 / 泉谷しげる / 竹内力


昔わかれた女シーラと再会した男、サイ
二人は運命の日、クリサリスデイを乗り越えるために長い一日をむかえる

ビッチ!ヤクザ!殺し屋!警官!
この映画には私の好きなものがつまりまくってます
あからさまにB級に作ろうと狙いすぎてる感があって、このノリはダメな人はダメなんだろうなあ、と

B級のわりに尺が二時間半とかあるのにとまどったけど、主人公、ヤクザ、殺し屋、警官と視点がくるくると変わっていくので思ったより飽きはきませんでしたね
逆に言うと主人公以外のキャラが濃すぎて、サイさんがすっごい地味な存在に
というか主人公サイドのエピソードに魅力が全くないってのはどうよ?
あきらかに周りの素敵キャラ祭りにくわれてます

ストーリー的にはどうでもいい、っていうかストーリーってなにさ
そもそも予告動画も見つからなかったので、この映画をどう説明したらいいか
主人公のシーラとサイを追う殺し屋が、あぜ道で女の港に男の黒船を入港させようとしている夫婦にいきなり銃をぶっぱなす…そんな内容説明でいい、よね?

ラストバトルのバカカッコイイ演出は最高

個人的評価:80点
オススメ度:テラビッチ

エクスクロス 魔境伝説

監督:深作健太
出演:松下奈緒 / 鈴木亜美 / 中川翔子 / 小沢真珠 / 池内博之 / 岩根あゆこ / 小山力也 / 森下能幸 / 神威杏次


友達の愛子に誘われて田舎の温泉村に遊びに来たしより
しかし、その村にはとんでもない秘密があった

エクスクロス…なんて甘美な厨っぽい響き
そして、魔境伝説…もはや失われたロマン的なものがこの単語にはありますね
いいわー、この万人受けは絶対しないけど、ある特定の層には厚く支持される作風っぷり
何が言いたいかというと、他の人はどうかしらんけど、これサイコーに面白いわ

内容的にはしよりさんが村人に襲われるんだけど、そっから一気にストーリーが加速していきます
「誰を信じていいのか?」というドキドキハラハラ感と、恐怖はそんなでもないけど着実に迫る敵の威圧感のバランスはいい
この調子で最後までいけば、そこそこのサスペンススリラーになったでしょうね

が、そんな内容じゃこの俺は楽しめねえぜ
劇中、ハサミが出てきたトコあたりから「ん?」と、ちょっと作風がおかしくなってきたなと思い始めます
そこからどんどん坂を転げ落ちるようにバカ映画よりにベクトルが変わっていき、最後は普通に見ながら笑ってましたね
この監督は頭がおかしいと思います(褒め言葉)

雰囲気的には「片腕マシンガール」の弟死亡→姉が復讐→(ここまでわりとシリアス)→テンプラの流れに似てるかも
やっぱり現代でもこういう映画が作り続けられるということは、そのすじの内容を面白いと思う趣向の持ち主の需要があるってことだよね
こういうの楽しめるボクの趣味っておかしくないんだね!

そこそこのサスペンス、そこそこのスリラー、そこそこのバカで出来たザ・B級映画でした

個人的評価:80点
オススメ度:これを楽しめる人とは趣味が合います

2009年1月14日水曜日

亀は意外と速く泳ぐ

監督:三木聡
出演:上野樹里 / 蒼井優 / 岩松了 / ふせえり / 要潤 / 伊武雅刀 / 松重豊 / 村松利史 / 森下能幸 / 緋田康人 / 温水洋一 / 松岡俊介 / 水橋研二 / 岡本信人 / 嶋田久作


夫は単身赴任で、日々ペットの亀に餌をやるだけの平凡な奥様
そんな彼女はある日、スパイになった

いやあ、久々に良質なコメディに出会えましたね
なんでもありなゆったり脱力系コメディなんですが、そのカオスっぷりな内容をとにかく丁寧に作ってる姿勢は高評価でしょう
どうでもいい、なんでもありな刹那的な笑いをちりばめるだけの切り貼りコメディなんざ腐るほどありますが、これはホントに破綻しそうでギリギリしてない具合がいいですね

まあ、ストーリーとかはあってないようなものです
とにかくキャラ祭りに笑えればいいじゃない、みたいなね
笑えるといっても大爆笑みたいな爆発的な笑いじゃなく、自然とこみあげてくる感じです
なんじゃそりゃ、とツッコミながら見るのが楽しい

逆に言えばすべてにきっちりと意味をもたせて、きれいにまとまってる映画が好みな人にはあわないでしょうね
馬鹿馬鹿しさを許せる心が必要です

あと、これってマジに見るとけっこう怖い話なんですよね
それすらもどうでもいいじゃん、と描くのが素敵

個人的評価:90点
オススメ度:深く考えたら負け




亀は意外と速く泳ぐ 予告

2009年1月12日月曜日

ネコナデ

監督:大森美香
脚本:大杉漣 / 青山倫子 / 黒川芽似 / 入山法子 / 立花彩野 / 海東健 / もたいまさこ / 螢雪次朗 / 原日出子 / 鶴見辰吾


冷酷なまでにリストラを行う人事課の鬼部長、鬼塚
そんな鬼部長が新人研修を取り仕切る中、一匹の子猫と出会う

画面いっぱいにあふれる猫、愛くるしくかわいい猫、そんな猫映画じゃねえから、これ
こってこてのサラリーマン人情ものですね
そこにうまく猫を絡ませてある感じで

ぶっちゃけ知らずに見た世の小さな坊ちゃん嬢ちゃんたちの顔をおがんでみたいですね
いきなりリストラシーンから始まるしね
でも出てくる猫はカワイイよ、うん
トラとヒラマヤン、その他のちょい役の子猫しか出てこないけどな!

内容的には鬼部長が子猫を拾って人が変わっていく…話でもないですねこれが
最終的には部長の奥さんいい人だ、部長の直属の部下もいい人だ、そして部長もいい人だ
分かる、分かるよ、おっちゃんには痛いほど分かるよ登場人物達の心境ってやつがよお
大人のおとぎ話って言えばそれまでですが、おっさんが夢を見てもいいじゃない
フィクションを見てる時くらいいい気持ちにさせてよ…

冷静に考えれば、この結末のあとにはしんどいことが待ってるだろうけど、そんなことはこの際いいじゃない
そうだよ、人は生きてればなんとかなるさ…と信じたい

個人的評価:70点
オススメ度:おっさん向け




ネコナデ 予告

2009年1月11日日曜日

フリーダム・ライターズ

監督:リチャード・ラグラヴェネーズ
出演:ヒラリー・スワンク / パトリック・デンプシー / スコット・グレン / イメルダ・スタウントン / エイプリル・リー・エルナンデス / マリオ / クリスティン・ヘレラ / ジャクリン・ヌガン / セルジオ・モンタルヴォ / ジェイソン・フィン / ディーンス・ワイアット / ヴァネッタ・スミス / ガブリエル・チャバリア / ハンター・パリッシュ / アントニオ・ガルシア / ジョヴォニー・サミュエルズ / ジョン・ベンジャミン・ヒッキー / ロバート・ウィズダム


人種差別をなくすために人種統合がされた学校に新米女教師が着任する
しかし、そこはそれぞれの人種でグループを作り、たえず他人種間で争いが絶えない場所だった

いわゆる金八系のお話なんですが、主人公の女教師はホントに最初はやる気はあるけど頼りなくて、空回りしてて…と、この手のお約束であるスーパー教師じゃないんですね
内容的にも日本的な拳を交えて友となる風な教育ドラマじゃなくて、先生が成長することで本当に生徒たちのためになる授業をし、その努力がじょじょに実っていくという感じ

感動して泣ける映画ではなく、見てて笑顔になれるそんな内容でございます
ただ作品的に生徒たちとうち解けていけばいくほど、別の方面で事態が悪化していくので常に緊張感があって飽きませんでした

ただちょっとあれかなあ、と思ったのは他の先生たちとの摩擦の解決方法がねえ
これだといつか足下すくわれるんじゃないかと思わざるえません
強い味方をつけて上から抑圧するのは効果的だけど、それこそ一時しのぎなんじゃないかと

それはともかく、終盤の主人公はマジでカッコイイ
最初は衣装に負けてる感がしてたけど、ラストではホントにしっくりきてましたね
とはいえ、こんな奥さんもらったら自分でも引け目感じで肩身狭いでしょうね
まあ、そんな奥さんをもらえる日がくるとは思えないがね!

個人的評価:80点
オススメ度:突き抜けたものはないけど、いい話です




フリーダム・ライターズ 予告

ワイルドサヴェージ

監督:ゲイリー・イエーツ
出演:ゲイリー・ビジー / イアン・D・クラーク / タイ・ウッド / ダイアナ・レイス


森に囲まれた平穏なとある郡
そこで突如、人々の失踪が相次ぐ

DVDの特価コーナー、そこは至高のパラダイスですよ
まずはこれを見てほしい





な?

倒壊するビル群!踏み壊される車!そこには巨大虎!
常人なら迷わず手にして買うだろ
そして、さっそく見てみたらアルバトロス作品でした
ナチュラルにアルバトロスにひかれる自分が憎い…

虫、小動物、鳥、魚、ふだん人を襲いそうにない生き物が人間に牙を剥くってのが、この手の映画のセオリー
しかし、この作品は普通に人を襲う虎をもってくる所がいいじゃない
まさに陸のジョーズ…ごめんなさい

内容的には、「あれ?あいつがいなくね?」→惨殺死体の流れで
ほとんど虎が実際に人を襲うシーンを入れないのがミソ
というか虎が出てくるシーンが少なく、よくある見てる方のイマジネーションで恐怖を補完しろ方式
おかげで出てくる男の子にすっごい秘密があるんじゃ、とちょっと期待したけど…まあ、そこまで深い内容じゃなかったね

見所は虎による犠牲者が出て、ハンターと報道陣が集まってきても人々はそんなにパニックにならず、それどころか予定されてた祭りを普通にとりおこなうトコですね
あとラストの決着のつき方が斬新すぎます

最後に、この映画はパッケージのようなでかい虎どころか、田舎村が舞台なんでビルはないし、虎は車を壊しません
おっと、ネタバレが過ぎたかな

個人的評価:60点
オススメ度:がおー




ワイルドサヴェージ 予告

スポーツキル

監督:クレイグ・マクマホン
出演:ドナ・ウッド / デヴィッド・C・ヘイズ / マット・ロビンソン / ケヴィン・モイヤーズ / ホセ・ロセット / エリン・デル・ロッソ / エリアス・カスティージョ


狭い部屋に一人が縛り付けられ、一人が凶器を持たされる
殺さなければ次は自分が殺される側に回る

さわやかな朝一番に視聴するに相応しい内容でしたね
これぞB級スラッシュムービーの教科書的な作品です
とりあえずホラー映画のワンシーンの設定だけで一本作ってみました、みたいな

殺人ゲームに特化した映画なんだけど、どうにも肝のゴアシーンに迫力がない
演出の弱さがちょっと目立つかなあ
困った時の顔のアップ、そして暗部美術(暗めの光量で造形のチープさを隠す)
いちお直接的な描写もあるけど、基本は見てる方の想像力まかせで
個人的に「痛さ」はそれほど感じなかったかな

オチもまあ、どうしようもないガッカリエンドだけど、この作品の雰囲気的にはいいんじゃなでしょうか
A級を気取った映画のB級エンドより、のっけから割り切ってB級を貫いてるんで許せます
というか続編とか考えてるんだろうなあ

頭悪い映画を頭悪い自分が見る
そんな世の中って素敵だよね

個人的評価:60点
オススメ度:これがB級だ

2009年1月9日金曜日

おやすみ、クマちゃん劇場版

監督:ルツィアン・デンビンスキ / マリアン・キュウバシュチャク / ダリウシュ・ザヴィルスキ / ヤドヴィガ・クドゥジツカ / エウゲニウシュ・イグナチェク
出演:ケロポンズ(吹き替え版)

子グマのクマちゃんが寝る前に、森の仲間たちとの一日の出来事をお話しするドールアニメ短編集

明らかに世のパパさんママさんが子供を寝かしつける前に見せる、幼児向けの道徳的な内容
それをあえて見るおっさんとか頭は大丈夫なんでしょうか
というか、なんでこの作品がうちにあるのか不思議で仕方ありません

クマちゃんは人語をマスターしてるんですが、のっけからワンワンとなく犬と散歩にでかけます
で、それまでワンワン言ってた犬もいきなりしゃべりだし、ちょっとビックリ
さらに木に登れと言われたクマちゃんが一言、
「登れないよ。だってボク人形だもん」
なんかすごいカミングアウトというか、みもふたもないセリフにうっとり

ウサギとかキツネ、犬、猫、カラスと人語をマスターしたマスターアニマルが続々出てきて、まあそれはそれでファンタジーだね、と
そんな油断してると動物たちと同スケールの人間とか、木に雪をつけるのが仕事の冬の神様まで普通に出てきます
さらに動物たちの楽しい森ですが、その会話によると動物園も存在するようです
人形の動物たちに管理された動物園…素敵じゃない

まあ、つまらなくはなけど、絶対におっさんが自分のために見るものじゃねえ…

個人的評価:40点
オススメ度:小さなお子様に見せられる環境とか都市伝説




おやすみ、クマちゃん劇場版 OP

ひぐらしのなく頃に

監督:及川中
出演:前田公輝 / 飛鳥凛 / 松山愛里 / あいか / 小野恵令奈 / 三輪ひとみ / 谷口賢志 / 渋谷正次 / 米山善吉 / 星ようこ / 田中幸太朗 / 川原亜矢子 / 杉本哲太


東京から雛見沢村に引っ越してきた主人公の少年
やがて地元の分校で仲の良い友達もできるが、実はこの村にはある狂気的な噂があった

名前は聞いたことあるけど、原作のゲームとか派生のアニメとかは未見
第一印象として、もっとキャストをどうにかできないのか、と
大根っぷりもさながら、みんながみんなコスプレしてるようにしか見えず「ひぐらしがなく頃に」を間違って見てるのかと思ったよ
やっぱりいい映画の後はこういうクソ映画に限るねえ…まあ、限度はあるがな

レナさんの「嘘だ!」と、警察からある人の死を聞いた時の主人公のリアクションに大爆笑
ともに役者の演技の幼稚さとあいまって、逆に笑ってほしくてわざとこういう演出にしてるんじゃないかと信じたい
シリアスなイメージを撮りたくて本気であのシーンにOKだしたとは正気とは思えないんで

続編を今年やるそうなんで、謎的なものはすべて投げっぱなし
ひとっつも解決してないのはいかがなものかと
とりあえず一段落したけど、そういえばあの謎はどうなったんだ?って感じで終わるのが最低限のマナーだと思うんだ
まるっきり「つづく」エンドは映画的にダメだろ

それでも主人公の口の傷跡の行方、注射器とマジックあたりを見ると、どこまでが現実でどこから夢(幻覚?妄想?)とも色々かんがえられるけど未完ゆえになんとも…
今作がこんなんで続編の資金とか絶望的じゃなかろうか

これは今から続編のアレっぷりが楽しみだぜえ

個人的評価:20点
オススメ度:原作知ってる人はどうなんですかね




ひぐらしのなく頃に 予告

2009年1月8日木曜日

いぬのえいが

監督:犬童一心 / 黒田秀樹 / 黒田昌郎 / 佐藤信介 / 真田敦 / 永井聡 / 祢津哲久
出演:中村獅童 / 渡辺えり子 / 佐野史郎 / 吉川ひなの / 高橋克実 / 伊東美咲 / 北村総一朗 / 戸田恵子 / 天海祐希 / 川平慈英 / 佐藤隆太 / 乙葉 / 荒川良々 / 田中要次 / 小西真奈美 / 木村多江 / 清水美那 / 松岡璃奈子 / 菅野莉央 / 宮崎あおい / 利重剛


犬と人との笑いと涙のオムニバス

最高に笑って、最高に泣いた
すんません、しょうじきこの映画なめてました
犬を飼い、その最期まで看取った経験のある人にとってこれは最高の映画です

ああ、ポチかわいいなー、コンチクショー
最初っから笑いっぱなしで、このままでも良質なコメディだなあ、と思ってたのに…
ポチの所に昔のままの山田くんが出てきた所で「これはヤバイ」と
おー、もー、ポチー!ポチー!

で、これで終わりかと思ったら…マリモとか卑怯だろ、これ
泣くっちゅーの
むしろ共感しすぎて、かつて飼ってた犬と重ねて見ちゃって、もう、体ふるえたよ

とりあえず内容的には犬を飼ったことがある人向け、って感じですね
最低でも犬の寿命がどのくらいなのかを知ってないと伝わりづらい所があるかも
予告篇の動画が見つからなかったけど、予告を見てこの映画を見ようと思った人にはコメディパートが寒々しく感じるかもしれません
個人的には予告的なものは本編視聴後に見る派なんで、トラップにかかりづらいですが

小さい頃からわりと犬には吠えられる自分は、もしかしてハゲる…いや、気のせいだろう

個人的評価:100点
オススメ度:犬好き限定

2009年1月6日火曜日

マリと子犬の物語

監督:猪股隆一
出演:船越英一郎 / 松本明子 / 広田亮平 / 佐々木麻緒 / 徳井優 / 梨本謙次郎 / 重田千穂子 / 螢雪次朗 / 角替和枝 / 蛭子能収 / 三宅弘城 / 高嶋政伸 / 小林麻央 / 小野武彦 / 宇津井健


ある日、幼い兄妹は子犬を拾う
犬嫌いの父を説得してなんとか飼うことになるのだが

マリと子犬の物語、略してマ●コ

というわけで、タイトル借りしたわけですが、まあ人と子犬の楽しく、ちょっと悲しいお涙ちょうだいものだろうと思ってたわけですよ
だけど、開始30分で「僕の彼女はサイボーグ」なみのショックを受けることに…
いやはや予備知識とかなかったから、この展開はびびった

主役の女の子と犬のマリが仕方なく別れるんですが、そこら辺からこの女の子の言動と行動にいらつきを感じ始めます
女の子の言い分はとても子供らしく、自分に素直でストレートです
ゆえに無意識のうちに周りの人間を巻き込んで迷惑をかけてるんですよ
周りの大人達も子供のことだから、と逆に可哀想と思って女の子に接してあげてるんですが、見てるこっちは「このクソガキビッチ、ちょっとは空気読め」と言いたくなるじゃない
子供に大人の対応を求めても仕方ないけど、映画の中でもリアルないらつくほどの子供描写しなくても…

一方でお兄ちゃんはいい
分かってるし、抑えるところは抑えて、発散するところは発散する
なんでお兄ちゃんを主役にしないかなあ
じいちゃんかっこいい、父ちゃんかっこいい、お兄ちゃんかっこいい、マリかっこいい、周りのみんないい人、妹テラビッチ
個人的にマジでこの女の子が画面に映るだけで終盤は軽くイラっときてましたね

いい話も台無しだね
というか実話をベースにしてたんだね、これ
もっと犬の冒険的な部分を多くしても良かったかもしれません

個人的評価:20点
オススメ度:子供好きが見ればまた評価は違うかもね




マリと子犬の物語 予告

2009年1月4日日曜日

フューリー

監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:カーク・ダグラス / アンドリュー・スティーヴンス / エイミー・アービング / ジョン・カサヴェテス / チャールズ・ダーニング / フィオナ・ルイス / ウィリアム・フィンリー / ダリル・ハンナ


親友に裏切られ、超能力を持つ一人息子を奪われた男
男は息子を取り戻す戦いを始める

超能力!サイキックウォーズ!イエー!
なんてあるはずないし、期待もちょっとだけしかしてなかったよ?
というか超能力バトルもなく、息子を助けに行くという1エピソードだけで2時間もたせるのはすごい

なんのために息子さらわれたんだよ、というツッコミを心においやりつつ見るのが大人
所々でちゃんと画面を引き締める「え?」っていうシーンをちりばめてあり、ストーリーの薄さをよくカバーしてると思いますね
父ちゃんかっこよすぎ、女優陣のキャラがイマイチ区別できなさすぎ

そもそもこれ1978年の作品なんですよね
ぶっちゃけまったく色あせてない、というより今でもばっちり通用します
それだけ古くささがあまり感じません
リメイクとかすれば…ああ、でもヘタに金をかけると逆にダメになるかなあ

ラストのしめもあれは予想できない
バカグロカッコイイ…そんな終わり方って、好・き・☆

個人的評価:80点
オススメ度:説明不足はいなめないけど、あえてつっこまない勇気




フューリー 予告

2009年1月3日土曜日

マグダレンの祈り

監督:ピーター・ミュラン
出演:ノラ・ジェーン・ヌーン / アンヌ・マリー・ダフ / ドロシー・ダフィ / ジェラルディン・マクイーワン / アイリーン・ウォルシュ / イーモン・オーウェンズ / キアラン・オーウェンズ / フランシス・ヒーリー / エンシン・マクギネス / フィリス・マクマホン / メアリー・マーレイ


男性とのトラブルをもった者が多く入れられるマグダレン修道院、そこに新しく3人の女性が連れ込まれる
そこは修道院とは名ばかりの過酷なまでの規律、侮蔑、労働が待つ更正施設であった

いいかげん本気でお正月らしいチョイスをというわけで、ドキュメンタリー風の人としての負の感情がたっぷりつまった修道院もので
実際にあったことをドラマ化してみました、って感じの作風ですがいびり、ねたみ、そねみが見てる方にプレッシャーになって疲れます
きらびやかで、おごそかな百合百合ワールドなんて夢のまた夢…金、性欲、快楽な堕落しまくりワールドですよ

とにかくシスターに受ける侮蔑を見せつけられて、怖い世界だなーと見るのが正しいのかな
だけど、押さえつけられて押さえつけられて、最後にうっぷん晴らし的にはっちゃけてくれないんで、どうも見てる方が中途半端に救われません
ハッピーエンドでもない、バッドエンドでもない、なんか普通の終わり方…
なら完全にドキュメンタリーにすればいいのに、と

というのも決してつまらない内容じゃないからで、むしろ画面に引き寄せる力は常に働いていると思う
なんかシスターたちの不正が見つかって、警官隊が乗り込んでくるとかさあ…もうちょっとエンタテイメントしてもいいじゃない

まあ、なんだかんだで要するに大人ってのは汚い生き物なんだよ

個人的評価:60点
オススメ度:ちょっと気分を沈めたい人はぜひ




マグダレンの祈り 予告

2009年1月2日金曜日

マイ・フレンド・フォーエバー

監督:ピーター・ホートン
出演:ブラッド・レンフロ / ジョゼフ・マゼロ / アナベラ・シオラ / ダイアナ・スカーウィッド / ブルース・デイヴィソン


輸血によりHIV感染してしまった少年、友達づきあいが下手な少年
ある夏休み、隣人どうしの二人は急速に仲を深め、やがてエイズの治療方法を探そうと乗り出す

昨日の「海を飛ぶ夢」のダメージが抜けきらないまま、今日もお正月に相応しい作品ということで死を宣告された少年もので
作風的に「夏休みのレモネード」なんだけど、正直「夏休みの~」の方が宗教的な話も絡めつつよくできていると思う
いわゆる泣かせ系っていうより、じーんとくるさわやか系な感じですね

とりあえず見てて思ったのが、HIV感染についての描写…というより字幕の付け方かな?そこら辺がえらい手抜きっぷりで困る
最初、空気感染とかの話だけ出て、見てる方は「ああ、なんか病気なんだな」と思わせといて、演出的にあえてはっきり言い表さないで後々で細かい病状について語るのかな…
と、思いきやいつのまにやら普通にエイズという単語が出てきていて、どうも話の流れがしっくりこなかった
最初からあらすじ知ってるの前提で話が進んでる感じで

この手の映画の展開として王道的に二人でこっそり冒険に出て友情を深めていくんだけど、病気を抱えた子と冒険とかドキドキもの…というより普通に二人ともムチャしすぎで危なっかしい
子供っぽさ、まあ、ぶっちゃけクソガキっぽさはとても良く描けてると思う
ちょっと失敗してへこんでも、次の日には何もなかったかのように振る舞える無邪気さ…まさにクソガキ

ただ友情を深めるのはいいけど、こういう作品における一時的な仲違い、親や周囲の人たちによって引き裂かれるという描写がない(実際はあるけどないようなもの)のは物足りなかったかなあ
悲壮感で見るというより、ちょっとさわやかな気持ちで全編みてられますが、ラストは…しょうじき泣きましたよ
少年が帰っていくシーンとか、こっちが油断してた所に「おお、そうかあ…そうだよなあ…」と

まあ、でも悪く言えばラストこそグッとくるものの、ちょい退屈な感じも否めませんでしたね

個人的評価:70点
オススメ度:病気に対するキチンとした知識を持ちましょう

2009年1月1日木曜日

海を飛ぶ夢

監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:ハビエル・バルデム / ベレン・ルエダ / ロラ・ドゥエニャス / マベル・リヴェラ / セルソ・ブガーリョ / クララ・セグラ / ホアン・ダルマウ / アルベルト・ヒメネス / タマル・ノバス / フランセスク・ガリード


事故で四肢麻痺におちいり、28年ものあいだ寝たきりで過ごしてきた男
そして男は尊厳死を求める

はい、正月早々から見るに相応しい映画その2ですね
ともかく前置きも何もなく尊厳死したいという場面から始まって、こっからどう話を盛り上げていくのさとちょっと心配に
普通、その過程的な描写に半分くらい尺をさくじゃない
いきなり核心のテーマに入るんだもの

とりあえず尊厳死を求めることになった男のもとに支えてきた兄の家族、賛成する者、反対する者、愛する者、それぞれが主人公を理解しようと訪れてはストーリーをつづっていきます
そして主人公の明確な死へのビジョンがありながらも、けっして作品自体が暗く沈みすぎることなく、包み込む雰囲気やシーン的に生をイメージさせる演出が見てて滅入るのを回避してくれますね

これを見てて思えるのは、結局は自分を理解してくれる人間なんざ簡単には見つからないね、と
というか理解しようとすることじたいがおこがましいんじゃないかとさえ思える
しょせんは尊重しかできないのかもしれません

そしてラスト
これはキツイ…いや、マジで軽くへこむわ
そんなこんなでテーマ的な流れは終始一貫してるんで、悪く言えば抑揚が足りないけど映像的に画面にひきつける力はある
難を言えばちょっと尺が長すぎる
もうちょい簡潔にまとめてもよかったんじゃないかな

個人的評価:80点
オススメ度:主人公の死に様と周りの人々の生き様を堪能しましょう




海を飛ぶ夢 予告

天使のくれた時間

監督:ブレット・ラトナー
出演:ニコラス・ケイジ / ティア・レオーニ / ドン・チードル / マッケンジー・ヴェガ / ジェレミー・ピーブン / ソウル・ルビネック / ジョセフ・ソマー / ジェイク・ミルコビッチ / ライアン・ミルコビッチ / リサ・ソーンヒル / ハーヴ・プレスネル / メアリー・ベス・ハート / アンバー・ヴァレッタ / フランシーヌ・ヨーク


恋人より仕事を選んで事業で成功し13年後
あるクリスマスの朝、目が覚めると恋人と一緒になる人生を歩んでいた別の世界になっていた

独り身で新年を過ごすおっさんに相応しく、家族愛をテーマにしたクリスマス映画から2009年は始まりました
社会的な成功者である主人公が13年前に恋人のもとにいる選択をしたif人生に導かれるんだけど、これって「素晴らしき哉、人生」に近い…っていうかオマージュ作品なんですかね
まあ、「素晴らしき~」とは逆のパターンで、愛情的な幸福をif人生で体験していくんだけど

とりあえず内容的には驚きも特にないし、先も読めるんで若干退屈だけど安心して見れますね
心がすさんでる自分でもちょっとは暖かい気持ちにさせられます
まあ、でもセリフから展開からどっかで見たようなシーンのつぎはぎな気もしなくはないんで、いいシーンだなあ、と思っても感動まではいかないレベル

なにより、どうも個人的にダメなのは主人公の振る舞い、行動が自分勝手すぎる
ifの人生で戸惑って、結果的に自分勝手になってしまうのは許せるけど、ラストはありえない
会社より元恋人を選ぶ…主人公的にはハッピーエンドでしょうね
でも、彼に使われていた会社の人たち、その家族のこととか考えてないだろ
特に平時ならともかく、会社が危機的状況なんだからさあ…

そんなわけで、新年早々、ラストまでは心穏やかに見てられたけど、最後で嫌な気分を味わいました

個人的評価:20点
オススメ度:自分だけ気持ちよければいい人向け




天使のくれた時間 予告