2011年5月31日火曜日

5月のこれ一本

なんかいろいろあったような?なかったような?
そんな5月でしたが、とりあえず今月は「ブラック・スワン」一択で
ホントにこの黒鳥のインパクトはすさまじいものがありましたね

ってなわけで、すこし前に例の「プロ」に会いに行ってきたので




では、また来月

アジャストメント (2011/米)

監督:ジョージ・ノルフィ
出演:マット・デイモン / エミリー・ブラント / アンソニー・マッキー / ジョン・スラッテリー / テレンス・スタンプ / マイケル・ケリー / フィリス・マクブライド / フローレンス・カストリナー / ジェームズ・カーヴィル / マイケル・ブルームバーグ / ジョン・スチュアート / チャック・スカーボロー






上院候補のデヴィットは政治的な失態の中、魅力的な女性と運命的な出会いを果たす
後日、再びその女性と運命的に出会い、仕事場に向かったところで運命を調整している謎の集団に出くわしてしまい…

人間の運命は定められ、操作されている
ちょっと古くさい感じのSF設定ではあるけど、見せ方によっては謎をはらんだトリッキーな作品にできると思うんだ
実際、観る前まではそんな内容だと思ってた…のに、ね
ヒロインが絡んでくるじゃっかん甘めの話は覚悟していたものの、このラストはさすがに「ない」わあ
個人的に嫌いな部類にはいる話があって、超越者的な存在が「人間は同じ過ちをなんたら」と言う説教に対し主人公が「俺たちは違う。未来は明るい。信じてくれ」みたいなことを語る、そんなありきたりなハッピーエンドなんですが
まあ、この作品がまんまそんな話ってわけじゃないんですが、似たような感じでひどい嫌悪感をおぼえましたね

デヴィットを担当する運命調整人のちょっとしたミスにより、後の定められた運命のシナリオから逸脱してしまう主人公のデヴィット
おまけに実際に運命を再調整している現場まで目撃してしまい、「口外したらおまえの脳をリセットすっから。あとエリースとかいうおまえが熱をあげてるオンナに会うのも禁止な」と一方的に謎の男たちに言われる
だけど女に未練たらたらなデヴィットは3年間、ずっと彼女の尻を探し求める
うん、まあ、そんな感じの内容かな
「女に会いたい」「でも会っちゃダメって言われてる」そして、それでも会いたいと行動するけど調整人に邪魔される…あんまり魅力的な筋ではないけど、序盤はけっこう話の流れがよくできてます

デヴィットとエリースが結ばれる先の運命にはなにがあるのか、逆に結ばれない先には…
そしてデヴィットに干渉したことによる波紋の広がりが、周りにどんな影響を与え世界は変わっていくのか
ホントに序盤はそんなことが気になっておもしろかったですね
デヴィットのイレギュラーな行動による余波、そしてそれを元に戻そうとする調整人の強引な行為による波紋の広がり、そこら辺がびっくりするくらいあんまり描かれてない
主人公たちの行動により、観てる側がよく見知ったものが「消失」したり、世界を大きく動かすような違った未来図を描く、っていうスケールの大きさが感じられないんですね
ようするに主人公とヒロインが乳繰りあうか否か、というだけ
主人公が世界を動かすスイッチを持ってる感が伝わってこないんですよね

そして、オチ
これはさすがに、なあ…
作品じたいの全体のイメージとオチがあまりにしっくりこない
クライマックスにかけて「ずいぶんとヌルい展開だなあ」と思ってたら、なんかあまりに変なところに話が着地していた感じ
「なんだよ、そっちに落ち着くのかよ」という悪い意味での意外性はありますね
映画じたいは総じて「ちょっと悪い意味での普通」な感じなので、絶対的につまらない雰囲気ではないんですが、印象には残らない自信があります
微妙っちゃあ微妙な一本でした

個人的評価:65点
オススメ度:警備がざるすぎるだろ




アジャストメント 予告

2011年5月29日日曜日

[リミット] (2010/スペイン)

監督:ロドリゴ・コルテス
出演:ライアン・レイノルズ / ロバート・パターソン / ホセ・ルイス・ガルシア・ペレス / スティーブン・トボロウスキー / サマンサ・マシス / イヴァナ・ミーノ / ワーナー・ローリン / エリック・パラディーノ







目が覚めると暗闇の中、猿ぐつわをされ両手を縛られている
なんとかライターの火で辺りを照らしてみると、そこは人間ひとり分のスペースしかない棺のような場所だった

なにげに好きなジャンルな限定空間もの
こういう作品はけっきょくはアイディア勝負になってくるので、どれだけ「おお」とうならせてくれるか期待しながら観れるからいいですね
この映画の限定空間っぷりはけっこう極まってて、もうずっと棺桶の中という「おまえ思い切りすぎだろ」としか言えない
とりあえずこの作品の出だしとオチは「ある意味で」感心せざるえない

内容はまあ、閉じこめられちゃったよどうしよう…というだけ
アイテムとしてライターと携帯電話(他人のアラビア語仕様)が初期で入手できて、この2つを主に使ってピンチを乗り切っていこうぜ、という感じ
というか携帯電話を駆使して、思いつく限りのところに電話をかけていく話といってもいい
しょうじき「電話かける→思い通りにいかない→ブチ切れ」の繰り返しという印象しかない気がしないでもない
途中途中でしょうもないハプニングがありつつ、主人公のキレっぷりを堪能できます

犯人を含めていろんな人と話をしていくんですが、そうそう信じてもらえなかったり裏切られたりと一方的にやられるだけ
ピンチの中でも相手と心理戦を演じたり、誰が信じられて誰が信じられないかという駆け引き要素は皆無というのが残念
「フォーンブース」を思い出さざる得ないですが、ぶっちゃけ「劣化」という称号を頭につけるのが適当な作品です

それでも観てる側が何も分からない状況から、主人公のおかれた立場と設定を理解できるように話を進めていく課程は丁寧に描かれていていいですね
あとはすべてが終わった時、流れを理解した上で時間軸を思い出しつつ話を頭で追っていくと「あの時、あっちではああなってて、だからこっちでは…」と推理できる余地もあります
で、この映画の最大のみどころは出だしとオチ
この出だしは「ちょっとやりすぎだろ」と思うくらいアレ
ふだんはあんまり大音量で映画を観ないんで、まんまと「ん?あれ?」と罠にはまってしまいましたね
そしてオチ…これは、うーん、もうちょっと読みにくく演出しとけばもっとインパクトがあったかも
衝撃的といえば衝撃的だけど、そこまでグッとくるものがないのは主人公に感情移入できなかったからかもしれません

そんなわけで、アイディアがいきた傑作とは言えないけど、そうつまらなくもない凡作的なポジションのこの作品、暇でしょうがない時に観るのにちょうどいいかもしれません

個人的評価:65点
オススメ度:すべて台本通り





[リミット] 予告



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2011年5月27日金曜日

悪を呼ぶ少年 (1972/米)

監督:ロバート・マリガン
出演:ユタ・ヘイゲン / ダイアナ・マルドア / クリス・ユドバーノキー / マーチン・ユドバーノキー / ノーマ・コノリー








やんちゃな双子の少年ホランドとナイルズ
仲良く遊び、暮らす兄弟であったが、いきすぎる悪戯をするホランドにナイルズは気をもむのだった

amazonを利用してると、トップページに色々とおせっかいでオススメ商品を表示してくるんですね
その中にあった作品がこれ
なんともいえない「惹かれる」ものを感じたので購入、鑑賞したわけで
で、第一印象としてこれだけは言っておきたい
「金髪の双子の少年が笑う時、村に恐怖が舞いおりる。」そんなキャッチフレーズらしいですが、そんなフレーズから連想するような内容じゃなくね?って気がしてならない
いや、だからといって期待はずれだったかといえばそんなことはなく、むしろかなりおもしろかったですね

明るいやんちゃ坊主のナイルズ、そしてどこか冷たい悪意のある悪戯小僧のホランド
兄ホランドの周りでは次々に残酷な事件がおきはじめるが、弟ナイルズはうすうす気づきながらも確たるものがないため一応は普段通りに仲良く暮らす
そんなナイルズにはおばあちゃんのエダに教わった想像力を膨らます「遊び」に夢中になり、奇妙な能力を開花させていく
田舎の親類、家族、ご近所さんを交えた温かい日々、指輪と一家の謎、ホランドの落とす暗く冷たい影、そしてナイルズの奇妙な能力…それぞれが混ざり合った異質な日常がメイン
ドーンときてバーンなホラーではなく、とにかくじわじわと精神的にくる怖さ

とりあえず、これを子供に観せたら絶対トラウマになるだろ、ってシーンがけっこうあります
想像力ゆたかな人ほど恐怖度は増しますね
個人的にはごはんを食べさせるナイルズとお母さんのシーンでの、お母さんのリアクションが印象的でした
そしてわりと早い段階でネタバレがあるんですが、そこにいたるまでのお墓の所とか「おお、そうかー」って思えておもしろい
すべての謎の部分が明らかにされた後も話はちょっと続くんですが、ホントに最後の最後までじわじわと陰湿な怖さ

アイディアと行間を読ませる想像力、雰囲気、なんとも「普通じゃない」ものを楽しめた一本でした

個人的評価:90点
オススメ度:ロシアの遊びおそろ




悪を呼ぶ少年 予告


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2011年5月24日火曜日

ジャーロ (2009/米・伊)

監督:ダリオ・アルジェント
出演:エイドリアン・ブロディ / エマニュエル・セニエ / エルサ・パタキー / ロバート・ミアノ / ジュゼッペ・ロ・コンソーレ / ヴァレンティナ・イズミ / ルイス・モルテーニ / シルヴィア・スプロス / ダニエラ・ファッツォラリ / タイヨウ・ヤマノウチ






突如として失踪した妹の捜索をしてもらおうと警察を訪れるリンダ
しかし警察には軽くあしらわれ、結局、変人扱いされている警部のエンツォが捜査することになり…

「デス・サイト」がなんとなく、ホントになんとなく好きだったので同じ感じの作品かなあ、と観てみたわけですが…
なんだろ、これ?
いやいや、なに、これ?
殺人鬼もののようでそうでもない、警察もののミステリーのようでそうでもない、もちろんホラーでもなんでもない
どう受け取っていいか持てあます感が逆に新鮮で気持ちいい、マゾな人にはたまらない内容と言えばいいんでしょうか
個人的にはこういう「普通の警察ものを作りたくなかったんじゃい」みたいなの嫌いじゃないよ?むろん好きでもないけど

タクシーを使って美女という獲物を捕らえ、監禁、切り刻んで死にいたらしめる猟奇殺人者
それを追っている警部のエンツォは新たな被害者の姉からの捜査依頼を受け、成り行きでともに捜索を開始する
じょじょに手に入る情報と姉のリンダの助言で犯人を追いつめる
そんな捜査パートの合間に切り刻みショーを交えつつ、エンツォの過去や犯人の過去を描いていく
ホラーテイストのミステリーという印象を受けるかもしれませんが、ホントにホラーでもミステリーでもないので、そういうの期待して観るとガッカリ度がむだに増すだけですね
とにかく中途半端
なにはともあれ中途半端
あまりに中途半端すぎて一周半してちょっとおもしろいと思えちゃうくらい中途半端

なによりこの画面全体から隠そうともしないであふれ出る古くささ
マジで2009年制作の映画とか信じられないレベル
古い時代を再現した映画がかすんで見えてしまうほどナチュラルに古くさい
あえてそうしているのか、天然なのかすごく気になる
内容にしたって古くささ爆発してて、エンツォの過去が語られるシーンでの「何もなかったことにしれくれた」とか、現代映画だと「ありえねー」ってつっこむけど、この作品だと「うん、まあ、そうかもね」と許せてしまう昭和的ノリがあります

あと個人的に気になったのは主人公エンツォの過去とか、犯人の過去とか描くのはいいけど、それがあんまりうまく作品に絡まってない気がするのはいかがなものか
そして最後のオチ、これはさすがにいろんな意味で素敵
本職の主人公と素人ヒロインが力を合わせて事件に挑む、もちろんじょじょに愛情も深まっていきつつラストはキスシーンでしめる、そんなありふれたのを描きたくない根性は素敵だと思います
だけど、これは絶対に一般的に受け入れづらいオチだと言わざるえない
一部の人からは「いいね」と思われ、大多数の人からは「ふざけんな」って思われるラストでした

作品の芯から古くさい映画を観たい、そんな人にはぴったりな一本かもしれません

個人的評価:60点
オススメ度:あの短い死に際にそんな色々しゃべってねえだろ




ジャーロ 予告



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2011年5月23日月曜日

リピート ~許されざる者~ (2009/米)

監督:ドロール・ゾレフ
出演:サイモン・ベイカー / パス・ベガ / マイケル・デロレンツォ / クロエ・モレッツ / ケン・ダヴィティアン / クレア・フォーラニ / マーク・ロルストン / ゲディ・ワタナベ / メリンダ・ペイジ・ハミルトン / ベニート・マルティネス







万年弱小の女子サッカーチームのコーチ、ジャック
一人娘と後妻とでそれなりに幸せに暮らしていたのだが、ある日、娘が突如として失踪してしまい…

サスペンス映画って、結局どういうの?っていう問いにピッタリな作品
まさに可もなく不可もなく、そつなくまとめられた王道サスペンスといってもいいかもしれません
目新しさはないけど、それなりに作り込まれてるので飽きずに最後まで観られますね

突如いなくなった一人娘
家出か誘拐か、捜索しているうちに誘拐の線が強くなってくる
思い起こせばジャックの周り、街には怪しげな人物や集まりがいろいろある
そして、じょじょに手に入る手がかりで事件が進展するにつれて、ジャック自身の闇が見え隠れし始める…みたいな内容
本筋である誘拐事件の顛末に加えてジャックのエピソードが絡んできて、それらが混ざり合っていってひとつの結末に結びつく
なんかどっかで見たことあるようなないようなストーリーだけど、内容じたいの安定感はあるので気になりすぎるってわけじゃない

どちらかといえば見栄えの地味さが気になります
地味だけど堅実な作り、とポジティブシンキングするにしてもさえない絵面がアレでナニです
それでもラストのオチはけっこう印象深いし、事件の全容が見えた後、作品を振り返ってみると「だからあの時、ああしたんだ」というのが多々ある
見栄えはパッとしないし、邦題もありきたりでインパクトがないけど、内容はちゃんとしてるんで楽しめた一本でした

個人的評価:75点
オススメ度:ジャックさん、わりと短絡的すぎる





リピート ~許されざる者~ 予告

※この予告はじゃっかんネタバレふくみます




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2011年5月21日土曜日

ディテクティヴ (2007/米・英)

監督:サイモン・フェローズ
出演:ジャン・クロード・ヴァン・ダム / スティーブン・レイ / セリーナ・ギルズ / マーク・ダイモンド / ウィリアム・アッシュ / スティーブン・ロード / ゲイリー・ビードル / C・ゲロッド・ハリス / ウェス・ロビンソン







刑事であるアンソニーは元相棒で現麻薬王のキャラハンを追っていた
おとり捜査の失敗からプライベートのごたごたまで続き、素行の悪いアンソニーは徐々に追いつめられていく

みんな大好きヴァンダミングアクション
アクション専門俳優がそろそろ体も重いし内容重視な作品に移行していこうか、という名の甘えな罠に足をつっこむとどうなるか
それをみごとに体現している作品ですね
この映画をひとことで言うならスーパーヴァンダミングアクションのアクション抜き、といった感じ

悪徳警官がより悪(あく)い敵キャラに挑む、ちょっと大人なビターテイストなアクションドラマ…
うん、まあ、なんだ、アクション映画におまけでついてくるようなストーリーってあるじゃない?
そんなおまけストーリーを前面に押し出してアクション要素を削った意欲作って言ってほしいのかな
あまりにどうでもよすぎる展開に、「まさかこのまま?いや、なんか見せ場あるよな?おい?」と思ってたらエンディングだった、と

しょうじき再起不能になったヴァンダムがそのまま後悔の闇に沈んだまま、周りの人間がライバルキャラにやられていくって流れの方がいっそシュールでおもしろかったんじゃなかろうか
大怪我をした分岐点でなにか作品的に見栄えのする方向である本筋に話がシフトしていくと、ちょっとでも信じたボクがアレだったのかもしれません
ホントに観終ったあと、なんにも残らない空気映画でした

個人的評価:20点
オススメ度:最後の最後のシーンも「で?」っていう




ディテクティヴ 予告



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2011年5月18日水曜日

デスカッパ (2010/米・日)

監督:原口智生
出演:平田弥里 / ダニエル・アギラール・グティエレス / 北岡龍貴 / 深華 / なべやかん / 星光子 / 庵野秀明 / 樋口真嗣 / 桜井浩子









都会で夢やぶれて帰郷する加奈子
帰って早々、唯一の家族であるおばあちゃんを事故で失い、その遺言である河童様を守る任につくことを誓う

そのタイトルが目に入ろうものなら、みじんのためらいなく次の瞬間には右手に握られているパッケージ
ドキドキする帰り道
ディスクセットする時に感じる一抹の不安と気怠さ
そう、それが「デスカッパ」
「デス」で「カッパ」

そんなわけで、自分の本来の領分であるところのクソB級映画を、ちょっと最近おろそかにしてる感じだったので鑑賞
あまりにも狙いすぎてるような雰囲気があったのでレンタルですましました
どんな内容か疑問を持つ前にタイトル借りした作品だったので、思ってたのとちょっと違う方向性でビックリ
むしろクリビツ
だって、どうせこういうのってエログロで棒なヒロインが血をプッシャーってしながら、微妙なクリーチャーと似非スタイリッシュバトルする内容かと思うじゃない?
でもこの映画はエログロなしで昭和の特撮乱発暗黒期に作られた、ちょっと残念なデキの特撮ものを意識してる作風でした

まあ、予告とか見てないからちょっと意外だったけど、別にすごいおもしろいもんじゃないんで、これ
逆にそんな痛々しいつまらなさが売り…かも?
ババアの遺言通りに河童様を守ることを誓ったヒロインの前にマジもんの河童が姿を現し、仲良く共存生活が始まる
そこへ悪の組織がちょっかいだしてきて…っていう流れ
内容的にいくつかのパートに別れていて、河童様との「共存編」、敵の組織が暗躍する「VS悪の組織編」、そしてたぶん本編の「怪獣ファイト編」があります
ある意味で話がぶっとびまくって楽しいんですが、ひとつひとつのエピソードが無駄に長くてダルくてテンポが悪い
しかし、それを楽しむのが正しいスタイルなんでしょう

それでも「っぽい」ところが気にならんでもない
昭和の低質特撮ものっぽい作り、その「っぽい」部分が鼻につくんですよね
なんかきもちノリきれない部分があるのが残念
今みたら当時はこんなバカなことやってたよな、という天然さがおもしろいのであって、それを模倣したものは劣化コピー以下にしかならんわけで
うん、ま、そんなことはどうでもいいクソB級映画なんで、それでいいじゃない

個人的評価:40点
オススメ度:ヒロインの歌にじゃっかん中毒性がある




デスカッパ 予告



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2011年5月16日月曜日

スプライス (2009/カナダ・仏)

監督:ビンチェンゾ・ナタリ
出演:エイドリアン・ブロディ / サラ・ポーリー / デルフィーヌ・シャネアック / ブランドン・マクギボン / シモーナ・メカネスキュ / デヴィッド・ヒューレット / アビゲイル・チュー







科学者夫婦のクライヴとエルサは様々な生物の遺伝子を結合させる研究をしていた
実験生物の誕生も順調で、いよいよ人の遺伝子も結合しようという段階で研究の中止が命ぜられ…

現時点で今年の「予告から想像できるものと実物が違くね?」部門の第一位
栄えある第一位をあげます
そのくらい予告をみて興味をもった人が実際の作品を観たら「え?こういう話なん?」とほぼみんなが思うでしょう
サスペンスホラーの手法でドラマを描いてみました、というある意味で変化球な作品

「人の遺伝子を結合するとか倫理的にありえねーし」という正論を上島的な解釈で人の遺伝子結合を試みる主人公の科学者夫婦
研究者としての生き方しかできない二人が生み出した新種の生物ドレン
それは観察か教育か、実験か愛か、標本か子供か、もう実験は中止しようと思いながらも続けてしまう
そんな科学者夫婦の思いとドレンの関係が主な話なんですが、そういう内面を読みながら観ると楽しめるかと思います

逆に言えばクリーチャーの暴走アクションを期待してると、ちょっと肩すかしをくらうかもしれません
あくまで内面を読む映画ですね
特に終盤にかけてドレンの内面が見えてくるとおもしろくなります
だけど、しょうじきそんなに「おお、そういうことか」とも思えないし、予告をみた時の期待値のベクトルで作ってくれた方が個人的には楽しめるんだけどなあ

ちょっと変わったことをやろうとしたけど、平凡になってしまった感が残念な気がしないでもない一本でした

個人的評価:70点
オススメ度:ヤツらが来るぞ!!




スプライス 予告


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2011年5月15日日曜日

空もいいね

今日は渡良瀬川サイクリングロードをヌル走行してきました




渡良瀬川の土手に作られた歩行者・自転車専用の道で、わりと広くてキレイで走りやすいです
ただし、風の影響がはんぱないけどね



日曜ってことでリア充ども…じゃなくて、休日のアウトドアライフを楽しむ人たちがサッカーやらラジコンヘリを飛ばしていて楽しそうでした
まあ、それはそれとして、道沿いに板倉滑空場という場所があって、思い思いに空を楽しもうって人が見かけられます

で、ちょうど飛び立つ瞬間に立ち会えたので、あわててカメラを向けてみました



いちお道中も撮ろうと思ったけど、ホントになんにもない道なので割愛

ああ、たまに外に出て行くとウチの快適さがたまらなく感じていいね!

2011年5月14日土曜日

ブラック・スワン (2010/米)

監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ナタリー・ポートマン / ヴァンサン・カッセル / ミラ・クニス / バーバラ・ハーシー / ウィノナ・ライダー / セニア・ソロ / ベンジャミン・ミルピエ / ティナ・スローン / クリスティナ・アナプー / セバスチャン・スタン / トビー・ヘミングウェイ






バレエ団に入って4年目のニナ
ニナは新しい機軸で作られる「白鳥の湖」の主役を目指し、己の足りない部分を見つめながら努力するのだった

ちょっと最初に思ってたのと違う、良い意味で裏切られた作品でした
あまりネタバレはしたくないんでアレですが、「レクイエム・フォー・ドリーム」が好きな人にはかなりマッチする内容かもしれません
個人的にはホントに楽しめた
冒頭のバレエで心をがっちり鷲掴みされ、そのままどっぷりと世界観にひたれましたね

白鳥の湖の講演が決まり、白鳥と黒鳥を同じバレリーナで演じることになる
純真でマジメなニナは白鳥役としては完璧だけど、黒鳥のイメージからはほど遠い
そこに黒鳥のイメージにピッタリなリリー、憧れの先輩プリマ、偉大な演出家、ニナの母親が絡んできて、ニナの心が揺れる…
雰囲気映画っていえばそんな感じですが、とにかくニナの存在をたっぷりと堪能する作品と言ってもいいかもしれません

ピュアで努力家ないかにもドラマヒロインって感じのニナなんだけど、ちりばめられた怪しいシーンと観てる側の精神を圧迫してくる音の演出で、なんともいえない影がまとわりついてくる
そんな「なにかある」的な影がホントにおもしろくて、序盤のニナを包む得体の知れない狂気の演出には自然と先が気にならざるえない
で、いろいろあって(ここら辺は実際に観てもらうとして)、いよいよもって黒鳥の出番がきた途端にマジで鳥肌ものだった
予告でちょいちょいそのシーンは見てたけど、本編で観るとマジでやばいんですけどぉ、とか思わずウザイしゃべりにならざるえない

どこまでがアレなのかっていう境界を観た後であれこれ考えても楽しい、良い子ちゃんなだけじゃないブラックな作りが内容にマッチした一本でした

個人的評価:100点
オススメ度:個人的にはママ自体があっち側の存在な気が…





ブラック・スワン 予告

2011年5月11日水曜日

TOKYO! (2008/仏・日・韓国・独)

監督:ミシェル・ゴンドリー / レオス・カラックス / ポン・ジュノ
出演:藤谷文子 / 加瀬亮 / 伊藤歩 / 妻夫木聡 / 大森南朋 / でんでん / ドゥニ・ラヴァン / ジャン・フランソワ・バルメ / 石橋蓮司 / 北見敏之 / 嶋田久作 / 香川照之 / 蒼井優 / 竹中直人 / 荒川良々 / 山本浩司 / 松重豊





自主映画監督のカレと上京してアパートを探す女、突如としてマンホールから現れた怪人、そして引きこもりの中年男
三人の監督による東京を舞台にしたオムニバス

よくある東京に対するスタイリッシュで甘ったるい要素を廃して、埃とカビくさい匂いに包まれてます
オムニバスってことでそれぞれ毛色が違うわけですが、各話の特徴がかなり際だってるために、ひとつひとつをみていくと短編としてのインパクトはけっこうある
それでいてこの「TOKYO!」という作品を構成する上で、三つの話はうまくピースとして形をなしてると思いましたね

くだらない日常話からいっきにこの映画の世界に引き込ませる作りの最初の一編、それを受けてやりたい放題の次の一編、そしてじゃっかん毒を中和するがごとく軟着陸役になってる最後の一編
ホントにひとつひとつもおもしろい話だけど、まとめて全体としてみてもよくできてます
ただし総じてB級作品であることは否めないので、とんでも話が苦手な人は注意が必要かもしれません
ありていに言えば「世にも奇妙な物語」系ですね

個人的には二つめの糞編が一番好きで、ぶっとんでる内容もさながら、なにげに日本人のダメな所を誇張した表現がいい
オチはさすがに「あ?」って感じにはなったけど、この糞B級な雰囲気はたまらないものがあります
それゆえに続く最後の話のインパクトが微妙にうすく感じられなくもない気がしましたね

まあ、とんでも話なB級作品だけどオムニバス形式なんで、気軽に楽しめる一本かと
最初の話で「あわない」と思ったら観るのやめればいいだけですしね

個人的評価:75点
オススメ度:糞のちんこ…




TOKYO! 予告


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2011年5月10日火曜日

ヤマナシイミナシオチナシ




なんとなく
いや、なんとなくね

画質とか無修正だし、テロップも見づらい気がしても放置したまま
誰得動画なテストでした

2011年5月9日月曜日

アンノウン (2011/英・独・仏・米・日)

監督:ハウメ・コレット・セラ
出演:リーアム・ニーソン / ダイアン・クルーガー / エイダン・クイン / ジャニュアリー・ジョーンズ / ブルーノ・ガンツ / フランク・ランジェラ / スタイプ・エルツェッグ / オリヴィエ・シュナイデル / ゼバスティアン・コッホ / クリント・ディアー / カール・マルコヴィチ / ミド・ハマダ / ライナー・ボック





妻とともにベルリンにきたマーティンはタクシーに乗っている最中に交通事故にあう
意識を取り戻して妻の元に戻るが、そこには別の自分が存在していたのだった

世の中から自分の存在が抹消されてしまう、なんていうネタはサスペンスとしてそれほど目新しい要素ではない感じですが、それでもどういうオチでくるのかという楽しみはあります
ゾンビものが出るたびに「どうくるのか」という点が楽しみなように、こういうアイデンティティものもどれだけ騙してくれるのかってのを期待せざるえない
だけど、そういう点ではこの映画はかなりシンプルな作りになっていて、気持ちよく騙された感は薄いですね
だからといってつまらないわけじゃなく、サスペンスの基本はきっちりと作ってあって退屈する暇を与えずに最後までしっかりと実がつまってます
ちょっとパワープレイが鼻につくけどね

事故から意識を取り戻して妻のところにいってみたら「あんた誰よ?」って言われた上に、なんと自分の名と経歴をもつ謎の男が自分のいた場所にすりかわっていた
事故による記憶障害なのか、何者かの陰謀なのか、妻はなぜ自分のことを覚えていないのか、そもそも自分は何者なのか
そこら辺の謎を探り、協力者を得て、時には命を狙われつつ核心に迫っていく
ね、すっごいオーソドックスなサスペンスです
でも観てる側の印象のゆさぶりがけっこう気持ちいい作りになっていて、最初は「なにが起こってるんだ」とちりばめられた謎に期待値が高まり、謎の一片が見えてくると「そっち系か」とシンプルすぎる真相に近づく展開に期待値が低くなり、それを見越してかいきなりハードなアクションが展開しはじめ、「あ、ホントはそういうことなのか」と真相が見えたところで持ち直し、クライマックスからラストの展開に盛り上がる
それほどの変化球はないんだけど、はずさない展開が続いて最後まで楽しめますね

それでもやっぱりパワープレイで丸め込まれてる感は強くて、隠された伏線を丁寧に回収していく本格サスペンスじゃない印象
まあ、でも振り返ってみれば「だからか」っていうシーンはいくつかあるので物足りないってわけじゃないですが
あとはオチがちょっと読みやすいのもアレかもしれません
もうちょっと最後まで引っ張って「なるほどー」と思わせてもらいたかった気がしないでもない
だけどこのオチは個人的に好きですね
わりと軽い感じで終わってるけど、よく考えたら裏も読み取れなくもない
人によって解釈は色々ですが、けっこう怖い解釈もできるからおもしろい

そんなわけで本格サスペンスを期待してるとアレですが、エンタテインメント性が高いけど「軽すぎない」作品になってると思いましたね

個人的評価:85点
オススメ度:あれ?実はしょぼい組織なんじゃね?




アンノウン 予告

2011年5月8日日曜日

八日目の蝉 (2011/日)

監督:成島出
出演:井上真央 / 永作博美 / 小池栄子 / 森口瑤子 / 田中哲司 / 市川実和子 / 平田満 / 渡邉このみ / 劇団ひとり / 余貴美子 / 田中泯 / 風吹ジュン







赤ん坊の頃から4歳になるまで誘拐犯の女に育てられた恵理菜
大人になった彼女に誘拐事件について取材をしたいとひとりの女が近づいてくる

なんというか「あれれ?」って感じの映画でしたね
もっとどす黒い裏のあるサスペンスものかと思ってたんですが、実際は「女」の映画でした
しょうじき男でおっさんな自分はおもしろいとは思えませんでしたが、メインターゲットであるおばちゃん層にはかなりツボな内容かもしれません
逆に言えばおばちゃん層以外にはちょっと完全に楽しむのは難しい…かも?

物語は誘拐事件が終わった後からはじまり、誘拐犯の女を母と思って育った恵理菜が大人になり、女になった現在で再び誘拐事件について触れることでうんぬんってお話
誘拐事件最中と現代のシーンを交錯させるのをメインとして、そこにすき間を埋めるように誘拐後の幼少期の恵理菜を描くシーンを挿入していきます
意識してるわけじゃないけど誘拐犯の女と同じ道を歩みつつある恵理菜が、過去をきちんと受け止めていくことで軋み続けていた時計の針がスムーズに動きはじめる、って感じですかね
過去の逃避行と現代の旅路を重ね合わせていきながら母、そして女の生き様を描いてます

映画としてはきちんと作られているし、複雑な気持ちになりながらもいい話であることはなんとなく理解できる、んですが…
やっぱり家庭のないおっさんが観てもイマイチしっくりこない作品なんですよね
なんとなく分かる…分かった気にはなれるんですが、子持ちでそこそこおばちゃんな人が観たらかなり違った印象を受けるんだろうな、と
ホントにサスペンス的なドキドキ要素はなくって、普通じゃない育ち方をした女と崩れかかった家族、誘拐犯であり育ての母である女の愛情、ごちゃごちゃな感情から冷め切った恵理菜がホントの自分をさらけ出していくのを楽しむドラマ
かなりターゲット層を狙い撃ちしてる作りです

まあ、そんな感じで個人的には微妙な作品ではありましたが、観る人によっては感動できる一本だと思います
これも想像でいうしかできないんですが

個人的評価:65点
オススメ度:写真館のおっちゃんの存在力




八日目の蝉 予告

2011年5月6日金曜日

神様のパズル (2008/日)

監督:三池崇史
出演:市原隼人 / 谷村美月 / 松本莉緒 / 田中幸太朗 / 岩尾望 / 黄川田将也 / 六平直政 / 塩見三省 / 遠藤憲一 / 李麗仙 / 笹野高史 / 國村隼 / 若村麻由美 / 石田ゆり子







口と素行と頭の悪いロック野郎、綿貫基一は双子の弟の代返で入れ替わって大学の講義にでる
そこで天才少女サラカと出会い、いつの間にやらともに「宇宙の創り方」について研究することになり

ご都合主義をあえてやり、また内容が物理という論理的な話…まさに非対称性のおもしろさがよく出てる作品だな、と
観てる方をおいてけぼりな小難しい物理の話が続いたと思ったら、ひじょうに分かりやすいパワープレイがはじまる
なんだかよく分からないが、分かった
気持ちいいほどにストレートな青春物語、なんだけどバックではどろどろとしたものある
とりあえず、この映画のノリについてこれた者勝ちな楽しさがありますね

天才少女とお馬鹿な男、住む世界がまったく違うがゆえに互いに刺激しあって前に進んでいく
簡単に言えばそんな王道青春ラブコメなんですが、ふたりの愛情よりどっちかというと友情みたいな相棒関係を楽しむ話
とりあえず主人公の基一のバカなりにまっすぐ突っ走ってる男気が良い感じ…だけどバカっていうキャラがこの映画の魅力の八割はしめてると思う
そしてなにげにバカキャラっていえないんじゃないかと思えるほど基本的な知的ポテンシャルはけっこう高い基一くん
理解しようとする前向きさが素敵です
そしてヒロインのサラカも安易にデレないからいい
すれ違い恋愛模様じゃなく、友としての絆がつむがれていくさまがおもしろい

ただ、このご都合主義のなんでもありな演出を許せない人にはキツイ内容かもしれません
あと普通のデレ期のある青春ラブコメを期待してると肩すかしをくうかも
細かいことも、細かくないことも気にしちゃいけない、この作品のノリについていけばそれでいい、そんな一本でした

個人的評価:80点
オススメ度:ロッカーである必要性について





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2011年5月1日日曜日

まほろ駅前多田便利軒 (2011/日)

監督:大森立嗣
出演:瑛太 / 松田龍平 / 片岡礼子 / 鈴木杏 / 本上まなみ / 柄本佑 / 横山幸汰 / 梅沢昌代 / 大森南朋 / 松尾スズキ / 麿赤兒 / 高良健吾 / 岸部一徳







便利屋をやっている多田は、ある日、中学の同級生だった行天と再会する
そんな行天から泊めてくれともちかけられ…

しょうじき「アヒルと鴨のコインロッカー」みたいな、ゆるい日常に油断しているとその裏の影に心の隙をつかれる…ってのを予想してました
けど、実際は良い意味で中途半端な内容でしたね
なにをとっても中途半端な街であるまほろを舞台にしているだけあって、ホントにその世界観まんまな映画になってます
すっごいおもしろいわけではないけどつまらない要素もない、なんとも痛がゆいところをくすぐってくるのが気持ちいいカサブタをいじってるような感覚が楽しい

ようするにゆるやかに変化がない、悪く言えば死んだように生きている毎日に行天という変化が加わることで、それまでの日常をちょっとだけ刺激的にする日々がはじまる、みたいな話
細かいエピソードを展開しつつ多田と行天について描いていく感じで、出てくるキャラが微妙にからみあってくるのがおもしろい
過激な日常ってほどエキサイティングじゃないけど、ぜったい普通とはいえない毎日、ダークだけど気持ち悪いほど暗くならない
このなんともいえない中途半端さはじっさいに観ないと伝わらないかもしれません

そういう意味では観てびっくりどっきりしたり、ジーンときたり、すっきりする内容じゃないってのも否めません
ぶっちゃけ物足りない感はバリバリあるし、もっと深いところまで観てみたかった感もある
なんだろう、このもやもやした気持ちは…
映画としての満足感はあるのにすっきりしないんですよ、ホント
そんな点を楽しめるか否かで評価が大きく変わってくるかもしれない一本でした

個人的評価:80点
オススメ度:ネロが




まほろ駅前多田便利軒 予告