2010年2月24日水曜日

デス・サイト (2004/伊)

監督:ダリオ・アルジェント
出演:ステファニア・ロッカ / リーアム・カニンガム / クラウディオ・サンタマリア / フィオーレ・アルジェント / ミア・ベネデッタ / アントニオ・カンタフォラ


警部補のアンナのところにきた謎のEメール
それはプレイヤーと名乗る人物から、誘拐した人質の命を賭けたオンラインポーカーゲームへの誘いのメールだった

これはなんというか…どういったらいいかよく分からない不思議な作品でしたね
B級クソ映画であることは間違いないんですが、作りが妙にこなれてるわりに乱暴で全体的に軽々しく、パッとみはメジャー作品としてのB級っぽくも感じるけど明らかにクソB級という、なんとも言いようのない感じ
おっさんらしく野球で例えると、二軍のエースみたいななんとも言えない作風

最初は警察的に「ふざけたイタズラ」と判断されて、しかし実際に被害が出てから本腰を入れていくという流れ
そんな中でアンナははみだし警察官とコンビを組みつつ、ベッドではラブをメイクする仲になり共に捜査することに
ポーカーゲームの得意な少年を勝負に利用したり、そんな少年があっさり勝ったかと思ったら普通に人質が解放されたり、なんとなく犯人との頭脳戦かと思いきやそうでもないから困る

演出やカメラワークがいかにもB級臭いけど、死体の描写だけは力入りすぎ
そんなエグイ死体をずっと見せてくれなくていいから
しょうじき終盤まではつたないストーリー展開のわりに死体がインパクト強くて、どういうスタンスでこの映画を観ていっていいかちょっと考えざるえない
その終盤が個人的に楽しかったですね
それまでの流れをいっさい無視したアホっぽい展開…大好物です
その前の二つの扉の所でじゃっかん壊れかけてた話が、完全に斜め上に飛び出したようなアホなクライマックスにB級心をくすぐられます

被害者の死体に残されたカード、非道なポーカーゲーム、それらをふまえた犯人の動機が明かされた時に観た人ほとんどが思うのは「いや、その動機ってこれまでの事件と関係あんの?」
最後の最後こそ頭脳戦、心理戦、かと思いきやグダグダな最終局面とか素敵です
そしてなんともいえない終わり方を含め、ホントにクライマックスから一気にアホっぽい素敵展開になるのが楽しくてしょうがなかったですね
絶対にオススメはできないですが

個人的評価:50点
オススメ度:律儀で姑息な犯人とか新しい…のか?




デス・サイト 予告

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