2010年2月21日日曜日

劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇 (2009/日)

監督:今石洋之
出演:柿原徹也 / 小西克幸 / 井上麻里奈 / 福井裕佳梨 / 伊藤静 / 斎賀みつき / 谷山紀章 / 佐藤利奈 / 植田佳奈 / 阿澄佳奈 / 本田貴子 / 中村大樹 / 小野坂昌也 / 玄田哲章 / 檜山修之 / 池田成志 / 上川隆也


人間を地下へと押し込めていた元凶であるロージェノムとの決戦にのぞむ少年シモンと仲間たち
ドリルを武器に戦う巨大ロボット、グレンラガンを駆ってシモンは挑む

せっかく紅蓮篇を観てるんだから、完結編のこっちもね、という感じで
いわゆる暑苦しいほどに熱い少年熱血バトルものなわけですが、しょうじき「G.I,ジョー」の時とおんなじ感覚をおぼえずにはいられません
面白い、熱い、燃える、だけどくどい
とにかく、くどい

冒頭から前回からの続きで、敵の本拠地であるテッペリン攻略戦から始まり、ダイジェストな感じでロージェノムをプチっと殺っちゃって終了
まあ、でもこの作品の本題はここからで、年月が経って新たな脅威に立ち向かうストーリーがメイン
前作より話の展開的にはつぎはぎ感がなくなって、ひとつの作品としては無理なく楽しめる流れになってるのが個人的にはよかったですね
テンポも早くてはしょるところははしょって、見せるところはキチンと見せていきます

話の流れ的に「俺たちは負けねえ」→「だが、これならどうだ」→「クソ、でも負けねえ」→「だが、これならどうだ」という繰り返しなんで、しょうじき飽きる
部分部分を拾い上げればすごい燃える展開だけど、通してみると「くどい」
ハンバーグとカレーとラーメンのセットメニューのデザートに唐揚げが出てくる料理を水なしで食べるような感じ
燃えにせよ、笑いにせよ、泣きにせよ、間がとても大事なのは確か
たいがいの人は2時間ずっとたえず燃えられるわけがない
誰かがいってたけど、盛り上がる部分と抑えるべき部分をしっかり構築していった流れの中でこそ、本当に盛り上げたいところでの爆発力が大きくなる…まさにその通りだと個人的にも思ってます

この映画には本当にタメや余裕がなさすぎる気がしてならない
あれもこれもやりたい気持ちは分かるけど、もっと抑えるべきところは抑えてほしかったかなあ、と
でも逆に言えば2時間燃えっぱなしでも疲れない、という人には最高に面白い作品かもしれません

そんな感じで完結編の今作ですが、つまらなくはない、ホントにつまらなくはないんだけど、お腹いっぱいでげっぷが出そうなくらい燃え展開すぎて、それゆえに本当に燃える部分が目立たないもったいない作品だなあ、と個人的には感じました

個人的評価:70点
オススメ度:シモンのおっさん声にはやはり違和感が




劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇 予告

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