2010年2月28日日曜日

MW (2009/日)

監督:岩本仁志
出演:玉木宏 / 山田孝之 / 山本裕典 / 山下リオ / 風間トオル / デヴィッド・スターズィック / 鶴見辰吾 / 中村育二 / 半海一晃 / 品川徹 / 石田ゆり子 / 石橋凌


ある島の住人が虐殺される中、なんとか逃げ延びた二人の少年
それから年月が過ぎ、タイで日本人女性の身代金目的の誘拐事件がおこる

けっこうな酷評が多い実写映画版ですが、個人的にはそう悪いもんでもないかな、という印象
原作は未読ですが、「カイジ」の時も書いたようなそうでもないような気がするけど、原作は原作、映画は映画でいいじゃない
個人的にはどっちかというと原作べったりで映画として成立してない「原作ファン向け」の方がおもしろみを感じません

序盤のタイ市街でのおっかけっこはしょうじきタルい
迫力がないわけじゃないけど、なんとなく単調な感じがしないでもないんで
でも結城が誘拐した娘を父親に引き合わせるくだりで「ちょっと面白いかも」と思いましたね
この主人公がダークヒーローというか良心の呵責うんぬんない悪そのもので、作品的に悪VS悪という感じが楽しい

そこからさすがに良心代表ってことで、結城の相棒ともいえる賀来が出てくるんですが、この男が本当に最後までよく分からなかった
結城と賀来の間にある絆的な二人を結ぶものがなんなのか、そりゃ恩人とか後ろめたさって理由が賀来側にはあるけど、結城側から見たら賀来はどんな男だったのかな
利用しようとしての関係としても、途中で賀来が電話して以降は結城としても利用価値がなくなってると思うんですが…よく分からない

作品的にかなり大ざっぱで、謎が謎を呼ぶようでそうでもなく、頭脳戦が展開されるようでそうでもない
MWの謎についても、真相を知った者を消すのは分かるけど、人が消えれば証拠が消えるわけないのは深く考えずとも分かるのに、物的な方は放置したまんまだし
重要施設にはあっさり侵入しちゃう上に米軍はふぬけそろい、そのクセに日本の刑事さんがしゃしゃりですぎ勘がよすぎ

ラストもそうなるのは分かるけど、もっと悪者どうし食いつぶしてあってフィニッシュとか、もうちょっと因果応報みたいな終わり方でもよかったかなあ、と
こういうラストからしても、じゃっかん微妙にわずかながら中二病くささがしますね

個人的評価:60点
オススメ度:玉木宏ことたまきんの姿勢の良さは異常




MW 予告

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