2010年2月19日金曜日

恋するベーカリー (2009/米)

監督:ナンシー・メイヤーズ
出演:メリル・ストリープ / スティーヴ・マーティン / アレック・ボールドウィン / ジョン・クラシンスキー / ケイトリン・フィッツジェラルド / ゾーイ・カザン / ハンター・パリッシュ / レイク・ベル / メアリー・ケイ・プレイス / リタ・ウィルソン / アレクサンドラ・ウェントワース / エムジェイ・アンソニー / ノーラ・ダン / ロバート・カーティス・ブラウン / ブルース・アルトマン / ピーター・マッケンジー


ジェーンは夫と別れて10年がたち、子供たちもみんな家を出て行ってしまった
そんなある日、別の女性と再婚している元夫と二人きりで会う機会があり、互いに飲んで話してるうちに楽しい時間がすぎ、そのままベッドをともにしてしまうのだった


こういうロマンスものを観ることはあんまりない、というか他人の男女がイチャイチャしてんのとか見てておもしろいか?という考えな私ですが、この映画は予告をみた時点で気になってました
とりあえず主人公たちがおばちゃんとおっさんという設定が一番の肝ですね
それでいておしゃれでスタイリッシュな若い男女のロマンスものの延長として、単に年を重ねた男女が同じことをしてるってだけじゃないのがポイント

思った以上にコミカルで、いい年こいたおばちゃんとおっさんがハッスルする様をじゅうぶんに堪能できました
いちおは不倫ものというどろどろした内容ながら、かなりライトに描いてるので、変に力を入れずにコメディものでも観るような感覚で楽しめます
とにかく元妻であるヒロインのジェーンが良い感じにかわいくて、それを楽しんでるだけでもじゅうぶんにおもしろい
だけど、元夫であるジェイクのキャラもかなりユーモラスで存在感がありすぎる
ジェイクのとるジェーンに対する行動のひとつひとつが「いい年こいたおっさんのクセに」って感じでホントにおもしろい
さらにジェーンの娘の婚約者である男の中間管理職的な立ち居振る舞いも楽しい

元夫に新しい妻がいるってのを知りつつ、まだそんなジェイクとの間に愛がくすぶっていることを自覚して戸惑いながらも、なし崩し的に流されるジェーン
新しい妻との生活が心からの幸福でないと感じている所に現れた元妻にメロメロになりながらも、現妻との関係にふんぎりがつかないジェイク
そこへジェーンに好意をよせるさらに年上の男性が現れて・・・
という流れ展開していきます
序盤はジェーンとジェイクのハッスルっぷりを楽しみ、終盤はジェーンに恋心を抱く男をあわせた三人とライトでコミカルな関係を描く感じで
とにかくこのライトさがちょうど良い感じで、このくらいあけっぴろげに不倫を描いてくれると息苦しくなくていいですね

それでも話は不倫と知りつつ元夫との恋愛がうんぬんというばかりで、しょうじき飽きがこないでもない
特に話の内容のわりに尺が長いのがじゃっかん退屈さを感じずにいられません
ジェーンの家族を取り上げるんだったらもうちょい深く、さらにジェイクの現妻と子供を取り上げるんだったらもうちょい深く描いてもよかった気がします
まあ、でも現状でもおもしろいのは確かなんで、そんなに大きなマイナス要素にはならないかと

ラストはしょうじき「ん?」と思ったけど、そこまでにいたる流れを思い起こせば、こういう終わり方が一番しっくりくるかもしれません
こういうある意味でポジティブな感じは個人的にはいいと思いますね
というか、そんなラストより直前にあったジェイクのセックスアピールが強烈すぎて、ラストとかどうでもいい感じがしないでもないですが
不倫もののもどかしいロマンスというより、かなりコメディよりな作品でした

個人的評価:85点
おすすめ度:これ基本、パン屋の映画じゃねえから




恋するベーカリー 予告

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