2014年2月16日日曜日

大統領の執事の涙 (2013/米)

監督:リー・ダニエルズ
出演:フォレスト・ウィテカー / オプラ・ウィンフリー / マライア・キャリー / ジョン・キューザック / ジェーン・フォンダ / キューバ・グッディング・Jr. / テレンス・ハワード / レニー・クラビッツ / ジェームズ・マースデン / デビッド・オイェロウォ / アレックス・ペティファー / バネッサ・レッドグレーブ / アラン・リックマン / リーブ・シュレイバー / ロビン・ウィリアムズ / ヤヤ・ダコスタ / アムル・アミーン / コールマン・ドミンゴ / ネルサン・エリス / ニーラ・ゴードン / イライジャ・ケリー / ミンカ・ケリー / モー・マクレー / パーネル・ウォーカー / ジェシー・ウィリアムズ / クラレンス・ウィリアムズ3世

黒人のセシルは幼いときより白人の給仕として働いてきて、ホワイトハウスで執事として仕えるまでになった
そんな彼も息子と人種問題に対するスタンスの違いに思い悩んでいた

ザ・執事は見た、みたいなホワイトハウスで大統領の執事な主人公がおもしろエピソードや人々の悩みやらなんやらの裏事情に接するのを描く
というコミカルストーリーを家族ドラマを交えて作られたものだと思ってたら、なんか歴代大統領時代の黒人問題を社会の移り変わりとともに主人公視点と息子視点で描いた真面目な話でしたね
ようするに黒人問題に対する父と息子の考え方の違いを時代の変化とともに描いてる映画

屋敷、ホテル、ホワイトハウスと給仕として働いて大統領と顔を合わせる執事にまでなった主人公
その白人に対するスタンスは息子ルイスには受け入れられず、彼はじょじょに黒人の権利を主張する運動にのめり込んでいく
歴代の大統領、それぞれの時代で人種問題は様相を変えていく中でセシルは白人と折り合いをつけてつつ、うまく立ち回っていく
しかし息子のルイスは時に過激な行動に出つつ、黒人として声を大きく主張する道を歩みはじめる
というふたりの溝を社会的なバックの中で描いていく、というお話

コミカルな部分がまったくない、というわけでもないけどわりと全体的にシリアスな作品
時に主人公セシルの生き方が正しく息子のルイスの生き方が間違っているように見え、時に逆な感じにも見える、と
黒人に対する事情も時代や大統領が替われば大きく変わり、その波に振り回されたりうまく利用したりという父と息子の話をメインに、家族としてのドラマも描いていきます
思ったよりホワイトハウスや大統領の内情みたいな部分の描写は控えめで、むしろ各大統領については予備知識があってしかるべきくらいな作りになってる感じですね

そんな感じで自分みたいにコミカルなものを思い、そっち方面を期待して観ると「これじゃない」感を味わうかもしれません
じっくりとドラマを楽しむ映画なんだけど、しょうじき日本人にはあんまり合わないんじゃないかなと思えるところもある一本でした

個人的評価:65点
オススメ度:どうもセシルというとFF4のイメージしかないわあ




大統領の執事の涙 予告

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