2014年2月24日月曜日

鑑定士と顔のない依頼人 (2013/伊)

監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:ジェフリー・ラッシュ / ジム・スタージェス / シルビア・ホークス / ドナルド・サザーランド / フィリップ・ジャクソン / ダーモット・クロウリー

競売人のオールドマンはある日、クレアと名乗る女性から美術品の鑑定を依頼される
最初は乗り気でなかったもののその依頼を受けたオールドマンだったが、理由をつけてクレアは彼の前に顔を出さず・・・

じゃっかん個人的な期待値が高すぎた、のかなあ・・・
あきらかに謎をはらんだ騙し系の映画だけに、かなり慎重に観ていたんですが、鑑賞後に思ったことが「あ、そうなんだ」くらいでしかなかった
もっと、こう「おお!そうだったのか!もういっかい観てみようかな」って思いがわきたつかと思ってたけど、そうでもない作品でした

ベテラン競売人のオールドマンは、依頼人クレアのために処分する美術品の鑑定をすることになる
しかし、彼女は主人公のオールドマンを時にバカにするような態度をとり、いっこうに顔を出すことがない
そんな無礼でミステリアスな彼女と接するうちに、謎の機械パーツのこともあって興味を抱いていく
そのうちに彼女の謎が少しずつ明らかになっていきながら、同時に新たな引っかかりが展開していく感じの内容ですね

どんなトリックにも騙されないぜ、という意気込みで観られるのを前提にしてるような作りでミスリードもそこそこ仕掛けられてます
そういう意味ではミステリとしては真相が分かるまで楽しめます
果たして論理的なトリックが隠されているのか、非現実的なファンタジックな真相なのか、もしくは映画を観ている観客だけを騙す罠が仕掛けられているのか、色々と自分なりに推理できておもしろい

だけど、しょうじき真相が分かった後の満足感がいまいちなんですよね
観客を鑑定士にして映画を見極めさせようって作りはいいんだけど、けっきょく「なんか裏の裏に隠された意味があるように勝手に深読みしてくれよ」みたいな印象が個人的には強かった

個人的評価:75点
オススメ度:すべて計算づくっていうより、けっこう主人公が自爆してる部分が大きいような気がしないでもない




鑑定士と顔のない依頼人 予告

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