2014年2月9日日曜日

スノーピアサー (2013/韓・米・仏)

監督:ポン・ジュノ
出演:クリス・エバンス / ソン・ガンホ / ティルダ・スウィントン / ジェイミー・ベル / オクタビア・スペンサー / ユエン・ブレムナー / コ・アソン / ジョン・ハート / エド・ハリス / アリソン・ピル

地球は凍りつきわずかに生き残った人類は列車にのってたえず走り続けている世界
先頭車両の富裕層と最高尾の貧困層との格差を正そうと、カーティスは最高尾の人たちとともに先頭へ向けて出発する革命をおこす

また貧しい人たちが富裕層へ殴り込みをかける映画か、というのが鑑賞前のしょうじきな感想でした
が、観おわってみると、逆にシンプルにそっち系のアクションに徹してくれた方がよかったような気がしないでもない微妙な気持ちになりました
作品的に変に作家性が強いというか、独特の世界観というか、描きたい部分はよくある話で分かりやすいんだけど・・・
「俺が作ったこの列車、おまえは(気分的に)ノレるかい?」と聞かれたら「うーん」とためらわずにいられないかな

地上はすべからく凍てつき、残った人類は世界を回る列車の中で自給自足で生きていた
しかし内部では先頭車両の富裕層と最高尾の貧困層という格差が生まれており、貧しい者たちは虐げられる暮らしに不満を抱いていた
そんな最高尾の人間であるカーティスは、謎の手紙に導かれ先頭車両を目指す革命をおこす、と
主人公ひとりが孤軍奮闘するヒーローものってわけでもなく、みんなで先を目指す展開はおもしろい

だけど列車の中を進む戦いは、その車両ごとに独特の世界があってなんか生っぽく感じられないんですよね
ステージクリア型のゲームというか、車両ごとにワールドがくっきり分かれてて現実味が乏しいというか
そこら辺のクセのある世界観がおもしろいと思う人もいるだろうし、逆にそう思えない人もいるでしょうね
戦いの最中に新年とか、寿司とか、学校とかインパクトはあるけどノリノリでついていけない微妙さがある

もう完全にバカ映画と割り切って作ってくれれば楽しめるんだけど、なんともよく分からない文化圏の音楽を聴いてるみたいな「良い曲な気もするけど、そうでもない気もする」ってなもどかしさを感じます
個人的にはハマレる部分もあるけど、ひどく退屈で眠気とバトルせざるえない部分もあった微妙な一本でした

個人的評価:70点
オススメ度:いろいろと「ありえねー設定」がネックかもしれんね




スノーピアサー 予告

0 件のコメント: