2012年4月21日土曜日

マン・オン・ザ・ムーン (1999/米)

監督:ミロス・フォアマン
出演:ジム・キャリー / ダニー・デヴィート / コートニー・ラヴ / ポール・ジアマッティ / ヴィンセント・スキャヴェリ / ピーター・ボナース / ジェリー・ベッカー / レスリー・ライルズ / ジョージ・シャピロ / ボブ・ズムダ / ジャド・ハーシュ







独特な世界観を持つ歌って踊れる人、アンディ・カフマン
ある日、コメディドラマ番組に大抜擢された彼はそこから一気に人気を集め…

実在したコメディアンについて映像化した作品なんですが…スンマセン、普通にアンディさんとか知らなかったです
それでも観終わった後にこのアンディさんの出演した実際の映像とか気にならざるえない
が、今、アンディさんの芸風がテレビで流れていたら、個人的には見向きもしないと断言できるのも事実
「そんなののどこが面白いの?」という芸風ですね
こういう映画で裏の事情が分かったからこそ興味がわくけど、ホントに観客としてこの芸風だけを見てたらアンチになってたかもしれません

小さなバーでまったくうけない芸をしていたアンディ・カフマンが、ある日を境にいっきにコメディアンとして登りつめていくようなそうでもないようなストーリー
このよく分からない話を観ながら、アンディ・カフマンってこういうヤツなのかと思い描きながら楽しむのがおもしろい
ホントになんともよく分からないキャラのアンディさんが魅力的で、「ああ、実はこういうヤツなんだな」と思わせといて「あれ、そうでもないのか」とこっちを気持ちよく混乱させてくれる
照れ隠しのおどけや保身のための逃げがいっさいない、ただひたすら自分の笑いを表現する様はすごい

そしてこの作品は単なる「アンディさんすごい」ってのを描いてるだけじゃないのがいい
観てても「いや、これはダメだろ」というじゃっかん悪い面まで描いてくれてる心意気やよし、と感じますね
そこにはアンディ・カフマンという「キャラ」じゃなくて「人間」の姿が映し出されてます
まあ、最後はちょっと作品としてまとめるために軟着陸な展開に流れちゃってるけど、そうすんごい気になるってわけでもない
けっして大笑いできる内容でもないし大泣きできるものでもない
それでもなんともいえない魅力がつまったおもしろい一本でした

個人的評価:80点
オススメ度:アンディさんはどこから計算していたのか




マン・オン・ザ・ムーン 予告


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