2012年4月1日日曜日

ドライヴ (2011/米)

監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
出演:ライアン・ゴズリング / キャリー・マリガン / ブライアン・クランストン / クリスティナ・ヘンドリックス / ロン・パールマン / オスカー・アイザック / アルバート・ブルックス







犯罪者の逃走を助ける運転手であり、映画のカースタントマンであり、自動車修理工で働くドライバーの男
偶然に知り合った子持ちの隣人女性と知り合ったことで彼女の家庭に深く関わるようになり…

どことなくひと昔前の懐かしい感じのする作品なんですが、かといってちゃんと現代作品の息吹もある
これは個人的な感じ方ですが、いわゆる今でも色あせない過去の名作映画を観てる感覚に似たものをおぼえましたね
重ねて言うけど個人的な感じ方だけど、これマジで名作だわ
これから先、時代が変わった頃に見直しても「おもしろい」と思えるでしょう

すねに傷のある男が隣人の女性と知り合い、互いに惹かれていくんだけど…というひじょうにシンプルな内容なんだけど、ありきたりでシンプルゆえにザ・王道というか横綱相撲というかホントに堅実に作り込まれてます
音楽、雰囲気、演出、登場人物、すべてがガッチリと合わさっていっさいのすき間のないジグソーパズルとしての作品を形作ってる感じ
最初は地味な雰囲気を楽しむ系の映画かと思って観てて、「ああ、はいはい、次はこういう展開になるんだろうな」と鼻ほじってるとガツンとやられますわ
いや、「ガツン」というか「ひょい」って感じ?違うか…
ぜったい作ってる側は「こうくると思ってただろ?」とか意識してんだろうなあ、と感じつつも嫌みがいっさいないから気にならない

ホントに雰囲気が良いだけじゃなく、無駄に派手なシーンだけでもなく、スタイリッシュな画面演出だけじゃなく、○○映画じゃない「ドライヴ」という映画を見せつけられましたね
そして、主人公のキャラはもちろん良いんですが、敵側も捨てがたい
画面に映し出されたものから「こいつ、こういうキャラだったのか」と思える演出とか素敵です
ラストもまったく違和感ないし、余分すぎず足らなすぎずで満足な終わり方
いやあ、エンドロールの曲まで含めて「ドライヴ」という映画が完成されていて、頭から尻尾まであますことなく堪能できた一本でした

個人的評価:100点
オススメ度:けっこうバイオレンス表現はキツめ




ドライヴ 予告

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