2012年4月29日日曜日

わが母の記 (2011/日)

監督:原田眞人
出演:役所広司 / 樹木希林 / 宮崎あおい / 南果歩 / キムラ緑子 / ミムラ / 赤間麻里子 / 菊池亜希子 / 三浦貴大 / 真野恵里菜 / 三國連太郎








作家の伊上は幼い頃に母に捨てられたことに恨みを抱えていた
そんな母も年には勝てずボケが進みつつあり、自らも年を重ねたことで家族との在り方が徐々に変化しはじめ…

広司と希林でボケが進む母を抱えたなんたらなドラマっていったら、なんとなく内容が予想できる感じな作品になってると思ったんですが…
うん、実際に観てみたらけっこうコミカルな要素が多めで思ったより重くずしりとくる話ではなかったですね
しんみりと染みる系の作品でした

お母ちゃんがどんどんボケていくわ、どうしよう
おまえが面倒みろよ
お父ちゃんなんか大嫌い
とかよくあるボケの進行によって深く傷ついていく家族の絆みたいのを修復していくことで、より強固な絆になっていく…みたいなストーリーじゃないですね
50年以上昔の時代を描くことで人情味のあるファンタジーな作りになってます
「家族が~」とか「絆が~」とかわざわざ口にだして再確認しなくてもみんな根っこの部分では強く結束してる家族の有様が心地良い

おばあちゃんのボケ演技がホントにすごくて、かなり笑える点も多いです
使用人のくだりとかおばあちゃんの発言がいちいち可笑しい
でも可笑しいんだけど、次の瞬間には「笑い事じゃないよね」と思える雰囲気に作ってるのがまたうまくできてますね
あとは娘の琴子の存在がよくできてて、しょうじきウザイ感じはするけど作品的にそのウザさが損な役回りとして描かれることで良いスパイスになってます

しょうじきただ家族の様子を描いてるだけ、って感じは否めないですが出演者たちの演技が良い感じにはまってるんで不思議と退屈はしません
いや、ホントに家族って簡単じゃない、そんな感じが伝わってくる一本でした

個人的評価:90点
オススメ度:感動の押しつけが必要最低限なのもいいね



わが母の記 予告

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