2013年5月13日月曜日

県庁おもてなし課 (2013/日)

監督:三宅喜重
出演:錦戸亮 / 堀北真希 / 関めぐみ / 松尾諭 / 甲本雅裕 / 高良健吾 / 船越英一郎

高知県の観光促進のために設けられた「おもてなし課」
職員の掛水は観光特使として作家の吉門を起用、そのアドバイスをもとにパンダ誘致計画について調べ始める

まあ、とにもかくにも船越英一郎の存在感がハンパないザ・船越映画
船越さんと高知の観光ものという印象しか残りません
あとは個人的なアレになるかもしれませんが、どうにも主人公に苛立ちを感じずにいられないわ
しかも作ってる方も主人公の性格の問題点を分かってるのに、そこを放置したまま終わっちゃってるからスッキリしない

観光特使として起用した作家の吉門の意見通り、パンダ誘致計画について調べる主人公の掛水
その中で県庁に出入りするアルバイトの女性、明神と知り合いおもてなし課で採用してもらうことに
そしてパンダ関連について調べていくと過去に県庁を騒がして辞めていった男、清遠という人物にいき当たる
で、ようするに県庁の黒歴史であることの中心人物である清遠の知恵を借りようって展開になり・・・という流れ
ホントに感覚的に高知観光という部分をのぞいて、この作品のドラマ部分のほとんどが清遠ファミリーのことが占めている感じですね

もう明らかに船越=清遠を主人公にした高知観光プロジェクトものとして描いた方がいいんじゃねえの、と言わざるえない脚本とキャラの立ちっぷり
一方、主人公の掛水は空気読めない、他人の意見にのっかってるだけ、一言多い、鈍感、常に受動的、笑顔に裏がある・・・もう最悪な印象しかない
うん、まあ、それはそれで主人公としてアリかもしれませんが、マジで最後までいっさい成長しないから困る

そんな主人公のマイナス部分ですが、劇中でも空気読めないとか鈍感とか登場人物からツッコミが入ってるんですよ
つまり作ってる側は主人公の性格の問題点を把握してるわけで、それなのに成長させることなく終わらせてる時点でダメだろ、と
「は?」とか「え?」とか主人公が言うたびにイラっとくるわ
最後の最後に見せ場がきたか、と思いきや「なんじゃそりゃ」な主張だし
おまけに知事の存在もまったく生きてないし、話的には良くも悪くも普通におもしろいのにダメな部分の印象の悪さが強すぎる

ぶっちゃけ主人公の掛水とかいらない子だよね、としか思えない一本でした

個人的評価:65点
オススメ度:掛水って外面はいいけど内心では常に毒づいてるんだろうな



県庁おもてなし課 予告

0 件のコメント: