2014年1月19日日曜日

ウォールフラワー (2012/米)

監督:スティーブン・チョボウスキー
出演:ローガン・ラーマン / エマ・ワトソン / エズラ・ミラー / メイ・ホイットマン / ジョニー・シモンズ / ポール・ラッド / ケイト・ウォルシュ / ディラン・マクダーモット / メラニー・リンスキー / ニーナ・ドブレフ / ジョーン・キューザック

高校生になったチャーリーは友達もできずにひとりで日々を送っていた
ある日、上級生のパトリックに思い切って声をかけたことにより、魅力的な女性であるサムとも知り合いになり・・・

内気で友達のいない少年があるきっかけを境にリア充になっていく・・・というありきたりな青春ドラマのようで、すぐにそうでもないとすぐにわかります
主人公を含め、その家族、そして登場人物それぞれににもどことなく危うさが見て取れるんですよね
非リア充がリア充になったらなったで悩みが尽きないんだよ、ってドラマな印象を予告から受けるけど、そう単純でもなくておもしろかった

高校へ入学するのを機に友達を作ろうとするもことごとく失敗するチャーリー
気づけばひとりで壁際でたたずむ日々を送る中、授業中に見かけた調子の良さそうな印象を受ける上級生パトリックにアメフトの試合会場で声をかける
すると義理の妹サムとも知り合いになり、あれよあれよという間に学園でもプライベートでもつるむようになり・・・というお話
あくまで待っているだけじゃダメで、一歩ふみだし続ける者には手をさしのべる人が現れるかも、って展開がいいですね

そっからリア充に向けて恋に遊びに、って青春していくのかと思いきや、なにやらパトリックにもサムにも主人公のチャーリーと似たような危うい部分がちらつくのがおもしろい
どんなにリア充に見える人でも、そりゃ色々と悩みやらなんやら高校生らしい(?)不安定な要素を抱えてる、と
そんな中で微妙な心の距離間の描き方が秀逸で、友達としての温かさのそばに地雷がひそんでるような緊張感が温すぎなくていいですね

内容的にかなりダークでどろどろな部分を垣間見せながらも、観てて気が滅入るほどあまり深いところまであえて掘り下げない描き方も個人的には助かった
しょうじき描こうと思えばかなりダークで救いのないこともできたでしょうが、そんな部分をなるべく避けた感じは正解だと個人的には思えます

爽やかさを持ちながら、なんともむずがゆい闇の部分が絶妙なスパイスになってて、新感覚というと言い過ぎかもしれないけど一風変わった青春ドラマな一本でした

個人的評価:90点
オススメ度:こういう単純にキャラ固定したり、アナライズできない部分こそ青春なんだろうね




ウォールフラワー 予告

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