2014年1月12日日曜日

ブラインド・フィアー (2013/米)

監督:ジョセフ・ルーベン
出演:ミシェル・モナハン / マイケル・キートン / バリー・スローン

ニューヨークのマンションのペントハウスで恋人と暮らす数年前に視力を失った女性サラ
ひとりで買い物に出かけ帰ってみると恋人の気配がなく、変わりに謎の男が部屋に侵入してきていて・・・

目の不自由な主人公VS単なる暴漢でもなさそうな男
なにか目的がありそうな侵入者に対し、目が見えない主人公はどう対処していくのか
という「目が見えない」という設定が非常にうまくいかされていて、それでいて何か裏がありそうな話にサスペンスとして楽しめる
ただし中盤まで、という条件付きでしたが

マンションの屋上、ペントハウスに暮らす目が見えないサラ
買い物から帰ってみると部屋にいるはずの恋人の返事がなく、見知らぬ男が侵入していて・・・
というシンプルなシチュエーションの中でも、限定された空間と設定を最大限に利用して序盤はホントによく上手に料理している
特に買い物帰りから冷蔵庫へ向かう主人公のシーンでは、思わずゾワっとせざるえない
まあ、でも臭いとか気配とか多少は察せるんじゃねえの、というツッコミはわいてくるけど

とにもかくにも「目が見えない状況」ということから、主人公に恐怖を与える演出やら、「志村うしろ!」と言いたくなる部分がおもしろい
話の展開もけっこうテンポよく進んでいき、謎の男の目的やらなんやらストーリーはあっさりしてると言えなくもないくらいとどまることなく明らかになっていきます
それはそれでいいんですが、さすがにクライマックスにもなってくると序盤に演出的に良いネタを使い果たしてしまったのか単調さが目立ってくる

やるんだったらとことん主人公の狡猾さを全面に出して、恐怖する表情の裏では冷徹でダークな面が隠されている、みたいな感じにしてくれれば個人的に最後まで楽しめたかもしれません
いちお、よくよく観ていけば主人公はそれなりな狡猾さが描かれてはいるんですが、もっともっと「計画通り(ニヤリ)」くらいやってもよかったんじゃなかろうか、な

と、序盤から中盤にかけては緊張感の連続で楽しめたものの、終盤でいっきに息切れしちゃって「普通」な印象を残しちゃったもったいない一本でした

個人的評価:70点
オススメ度:シャドウさん素敵ッス




ブラインド・フィアー 予告

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