2014年5月4日日曜日

悪夢ちゃん The 夢ovie (2014/日)

監督:佐久間紀佳
出演:北川景子 / GACKT / 優香 / 木村真那月 / 小日向文世 / 濱田マリ / 岡田圭右 / 川村陽介 / 和田正人 / 玉井詩織 / 藤村志保 / 田中哲司 / 阿南健治 / キムラ緑子 / マリウス葉 / 六角精児 / 本上まなみ / 佐藤隆太

悪夢の形で予知夢を見る小学生、結衣子
そのクラスに夢に出てきた王子的な存在の男の子が転校してきたことにより、担任の彩未にまたもや問題がおとずれる

なんとなくテレビドラマ版を観たら、みょうにハマってしまい今回の劇場版を鑑賞することに
もともと子供に人気のドラマで、パッとみた感じでも小さな子が見るような作品なんだけど、ホントに個人的にドラマとしてよくできてると思ってます
なにより主人公の担任、彩未のキャラクターの推移というか、テレビドラマ版での話数を重ねるごとに変移する人物像がおもしろいんですよね
そんなおもしろさがこの劇場版でも残っててよかった

今回、結衣子がみた予知夢は彼女の思春期としての要素もあり、なかなか祖父や彩未に相談できずにいた
その問題の中心となるような男の子が結衣子のクラスに転校してきて、ますます悪夢も強くなっていくが、それでもあまりに恥ずかしいシーンがある夢だけにためらう結衣子
という、思春期を迎え、そしてクラスの皆とうちとけたことにより普通の女の子に近づいたがゆえに問題がややこしくなっていってしまう、と

普通の女の子みたいに内心で悪態をつく、難しいお年頃になった悪夢ちゃんの成長や、彩未の影響から大きくなったクラスの面々のドラマが楽しい
良い感じでまとまってきたクラスに訳あり転校生という異物をぶち込んだことによる話も、ありきたりではあるけど王道でおもしろい
そして、なによりさらにそこから彩未自身のドラマも加わってきて、結衣子、転校生、クラス、彩未の話が織りなして単調になりすぎない話はいいですね

ただひとつ気になったのは、展開的にちょっと重い部分があるんですが、しょうじきそこまでやる必要があったのかな、と
作風としても合わないし、なによりその重い要素をちゃんと消化できてる感じもしない
描き方によってもっと軽くもできただろうに、なんでだろうという引っかかりが気になりましたね
どう考えても大事件なのにみんな軽くとらえすぎだろ、という点だけが終盤ずっと頭にこびりついて、楽しみきれなかったのがちょっと残念だった

個人的評価:80点
オススメ度:まあ、しょうじきクラスのみんなの前向きすぎっぷりは気持ち悪くもある




悪夢ちゃん The 夢ovie 予告

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