2016年11月27日日曜日

イレブン・ミニッツ (2015/ポーランド・アイルランド)

監督:イエジー・スコリモフスキ
出演:リチャード・ドーマー / ボイチェフ・メツファルドフスキ / パウリナ・ハプコ / アンジェイ・ヒラ / ダビド・オグロドニク / アガタ・ブゼク / ピョートル・グロバツキ / アンナ・マリア・ブチェク / ヤン・ノビツキ / ウカシュ・シコラ / イフィ・ウデ / マテウシュ・コシチュキェビチ / グラジナ・ブウェンツカ=コルスカ / ヤヌシュ・ハビョル

街の老若男女たちはそれぞれの日常を送っていた
午後5時、数人の別々の人生の中が交わりはじめる

まさにドット抜けのような映画で、気にせずに全体像はみることができるけど、その欠けた部分はどうにも失われたままという
個人的に同じ時間を別々の人物の視点で別々の話を展開しつつ収束していく話の運びは好みなんですが、この作品はまたちょっと毛色が違って楽しめた
不安や暗示をうまくカメラワークとBGMで表現しつつ、さらに環境音までそれに取り込んで、観ている間はずっと先の読めない不安定さに感情が引っ張られる
埋まらないピース、埋まらない伏線、埋まらない人物背景、この映画に限ってはあるていど「こういう内容なんだ」というのを分かって観た方がいいかもしれない
単純に物語の収束を楽しむってわけでも、雰囲気に身を委ねるだけでもなく、最初から最後まで不安定なゆらぎを許容できるか否かが重要かもしれない
ゆえに本当にハマる人はハマるだろうし、吐き捨てたくなる気持ちになる人もいるだろう作品だと思う

個人的評価:75点
オススメ度:最後の最後まで「何かありそう」と思わせぶりすぎる



イレブン・ミニッツ 予告

0 件のコメント: