2009年12月15日火曜日

今日も僕は殺される (2007/米)

監督:ダリオ・ピアーナ
出演:マイク・ヴォゲル / ジェイミー・マーレイ / クリスティーナ・コール / マイケル・フィースト / マイケル・ディクソン / アンドリュー・バカン / チャーリー・アンソン


大学生ホッケー選手のイアンは、ある最悪の一日の夜に何者かに殺されてしまう
しかし目覚めたイアンは会社員となり、日常に違和感を感じながら何かに巻き込まれていくのだった

インスタントラーメンに炒めた野菜を合わせて食べると、ちょっとリッチでおいしいよね
だけどしょせんインスタントラーメンですから!バーカ!バーカ!
そんな内容
個人的にはそんなジャンキーな味わいは大好きですが、一般的には「Bの下」級でしかないのが残念
残念というのも、素材が悪いだけでけっこう丁寧に作られてて、それなりにお金もかかってる感じなんですよね

内容的には死と新たな別世界での生活をループしていく、なんかどっかで見たことあるようなお話
で、そんな話で一番の肝は「なんで世界がループ」してるのか、って所なんですが…この作品は序盤からそこら辺のサスペンス要素を自ら捨ててしまう潔さ
わかりやすく言うと「フォーガットン」のネタバレ展開が序盤に配置されてる感じで
わかりにくいと思った人はぜひ「フォーガットン」を観るように
苦情は受け付けませんが、個人的には大好物な内容です

ここでネタバレ回避して書いてても、どうせこれを読んでこの映画を観ようなんて人はいないだろうから詳しくやっていきます
ホッケー選手世界で殺されたイアンくんは、次の社会人世界で恋人と暮らしてます
微妙にホッケー選手世界の記憶が残ってるイアンくんは違和感をおぼえ始め、そんな時にひとりの老人から「おまえは悪魔に狙われてて、殺されるたびに別の世界が始まる。とりあえずおまえの大切な人を守っとけ」みたいなことを言われる
いきなりネタバレとか、もうちょっと悪魔あたりの設定は隠しておいて非日常サスペンスを展開してもよかったんじゃないのかと

そこから社会人世界であっさり姿を現した悪魔に殺され、次はタクシーの運ちゃん世界
イアンくんは悪魔の存在をうっすら覚えていて、危機感はもっていたもののあっさり死亡
次はジャンキー世界になり、そこでイアンくんは戦うべき相手と守るべき存在のヒロインをしっかりと確信するものの、やっぱり悪魔には手を出せません
そんな時、イアンくんも元は悪魔の一族、ハーベスターと呼ばれる人間の恐怖心を食って生きる存在だと分かります
しかもイアンくんはハーベスターを狩ることのできる特別なハーベスターだった、と
誘惑に負けそうになってヒロインを食い物にしようとした所をギリギリ理性を保ってイアンくんは自殺して、次の拷問世界へ

と、さすがに最後までネタバレするのはアレだし、このままだと作品解説で終わっちゃうのでやめますが、まさかのサスペンスと思ってたらダークヒーローものでしたね
しかも覚醒したイアンくんがダサイことダサイこと…
そして誰もが思うのが、これシリーズものの序章として作ってるんじゃねえだろうな、と
ダークヒーロー、ハーベスターハンターイアン誕生編みたいな
マジで続編としてカッコイイ仮面をかぶって醜い素顔を隠したダークヒーローのイアンくんとかの物語があってもおかしくないレベル
逆に言えば、どうひいき目にみても「序章」で終わっちゃってる作品内容

拷問シーンとかもっと見せ方しだいではどうにかなったと思うんですが、まあ、そこまでの話の流れからして最後の最後で評価が大きく変わりもしないか
そんな感じで、これぞB級って作品を観たい方はぜひ

個人的評価:50点
オススメ度:愛やで、愛




今日も僕は殺される 予告

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