2009年12月4日金曜日

トワイライト 初恋 (2008/米)

監督:キャサリン・ハードウィック
出演:クリステン・スチュワート / ロバート・パティンソン / ビリー・バーク / ピーター・ファシネリ / エリザベス・リーサー / キャム・ギガンデット / ニッキー・リード / ジャクソン・ラスボーン / アシュリー・グリーン / ケラン・ラッツ / サラ・クラーク / ジャスティン・チョン / クリスチャン・セラトス / マイケル・ウェルチ / ホセ・ズニーガ / ギル・バーミンガム / ネッド・ベラミー / マット・ブシェル / グレゴリー・タイリー・ボイス / アンナ・ケンドリック / テイラー・ロートナー / エディ・ガテギ / レイチェル・ルフェーヴル


両親の離婚を期に父親とともに田舎町であるフォークスで暮らすことになったベラ
転校先の学校でひときわ目立つ存在であるカレン一族、その中の一人であるエドワードに必要以上に避けられていると感じるベラであった

ヴァンパイアと人間の禁断の恋
くっさー、べっつになんにも目新しいところなんかないんじゃねーの
と思うのは早計すぎる
いや、なんというか、このロマンス嫌いの私でもかなり楽しめる作品でした
序盤から画面にあふれるファンタジックでミステリアスな雰囲気、実はヴァンパイアであるエドワードは端整な顔立ちに色白肌の美少年…なんですが、学校での彼の服装はごく普通のカジュアルなTシャツ姿というアンバランスさ
そんなアンバランスさがむしろ良い方向に作用していて、「なんだこのヴァンパイア映画、ただもんじゃねえ」って感じで、数多いヴァンパイアものの中でもオリジナリティがあると思う

話的にはベラの血を欲する気持ちと、純粋な恋心で求める気持ちの間でゆれうごきながらも結局はひかれてしまうエドワード
そんなエドワードの態度に戸惑いながらも、徐々に気になりだして恋心へと変わっていくベラ
つかずはなれずなプラトニックな関係が初々しくてもどかしくて、無駄にイチャイチャされるより障害があった方が燃えるじゃない、と
それだけならぶっちゃけつまらん三文ロマンス映画なんですが、そこに殺人事件という怪しい空気が流れたり、野球とか料理のシーンとかコメディタッチのシーンがあったり、それらをファンタジックな世界観がうまくからめとってまとめている

中盤以降はヴァンパイアの生態みたいなものがちょこちょこ描かれだし、同時に茶目っ気のあるエドワードのシーンも多くなってきて、まったく中だるみしないで楽しめる
女の子、それも若い子むきな内容だし、どっちかというと映画より連続TVドラマ向きな感じもしないでもないですが、一本の映画としての丁寧な作りと完成度もけっこう良い感じ
なによりロマンス映画を観て主人公たちを自然に応援して見守るおっさん化してた自分に一番おどろいている
人の幸せを喜べるなんて、自分はいつそんなまっとうな性格になったんでしょうか
信じられません

それでもひとつ気になった点は、三人組の描写がもっとされてもよかったかな、と
特にメインとなるひとりはもっとスポットライトを当てて、こんなにすごいんだぜ的な描写があった方がラストがもっと盛り上がったような気もします
あとは続編がすでにあるからいいものの、これ単体で観る限りではちょっと消化不良な感じが否めない
「結局、おまえなんなんだよ」というキャラがちらほらといる

というわけで、ロマンスもいいもんだね
そんな大人の階段をちょっとだけ登った気がする一本でした
次回作で階段を踏み外して落ちるハメにならないように祈るばかりですね

個人的評価:80点
オススメ度:エドワードくんマジ美形




トワイライト 初恋 予告

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