2009年12月4日金曜日

トワイライト・サーガ ニュームーン (2009/米)

監督:クリス・ワイツ
出演:クリステン・スチュワート / ロバート・パティンソン / テイラー・ロートナー / ダコタ・ファニング / アシュリー・グリーン / ニッキー・リード / ジャクソン・ラスボーン / ケラン・ラッツ / ピーター・ファシネリ / エリザベス・リーサー / エディ・ガテギ / レイチェル・レフィブレ / マイケル・シーン / ジェイミー・キャンベル・バウアー / クリストファー・ハイアーダール / キャメロン・ブライト / チャスク・スペンサー / アレックス・メラズ / ブロンソン・ペルティエ / キオワ・ゴードン


ベラとつき合うエドワードだが、守るといったものの日が経つにつれて現実はそう甘くないと実感がつのる
そんなある日、地元民から年をとってるように見えないと疑念がわきつつあると、カレン家はフォークスから去ることになる

というわけでトワイライト・サーガの第2話
話が壮大になったというより、ファンタジーとアクション成分、そして前作よりねっとりした印象のあるロマンス分が増加した印象
逆に現実世界におけるヴァンパイアなどの怪物が普通に生活しているというようなギャップ的な楽しみはバッサリ切り捨てられてます
個人的にはそんなちょっとした方向転換はアリだと思いますね
話の流れにあわせて作品の雰囲気も変えるのは、変に前作の流れに固執してちぐはぐになるよりいい

話的には愛するエドワードを失って悪夢にうなされるほど落ち込んだベラが、無茶をするたびにエドワードの幻想が現れることに気づき、自暴自棄とも思える行動をしだす
学校での友達とも疎遠になり、それでも仲良くしてくれるジェイコブと心の支えとしてつきあうようになる、みたいな
いわゆる愛する人の代替としてジェイコブを利用するベラと、そうと知っててもベラにひかれてしまうジェイコブの物語
個人的にはあんまり好きじゃないロマンスの王道的な話だけど、そこに前作の生き残りのビッチヴァンパイアとジェイコブの抱える秘密が同時に展開するんで、観ててもそう苦痛じゃなかったですね

全体の6割くらいはベラ×ジェイコブの友情愛情どっちつかずな話が続いて、なんか結果的にジェイコブというキャラを紹介してるだけな感じがしなくもない
まあ、でもエドワードという心に決めた人がいる以上、話の流れ的にもベラが完全にジェイコブに傾くことはないってのがバレバレなんで、ここら辺のロマンス部分にはあまり緊張感はないです
そんなロマンスパートより、今作ではアクションパートがかなりパワーアップしていて、そういった所でうまく作品としてのバランスがとれてるかな、と
でも、個人的には前作の野球とかのコメディタッチなシーンがごっそり削られてて、さらにさわやかさも大幅減で、なんか全体的に陰鬱な空気感に支配されてるのは嫌だった

クライマックスも画面的には盛り上がるんですが、話的にはイマイチ
「エドワード、おまえそれを言っちまうか?!」って、じゃっかん気分が盛り上がってきたところでエンド
なに、この連続ドラマの「つづく」みたいな終わり方…
そっからもうちょっと盛り上げ続けて気持ちよく終わらせてくれてもいいじゃない
ビッチヴァンパイアことヴィクトリアが中盤以降ガチスルーなんですが、ちょっとは最後に触れてくださいよ、と
前作を受けてのこの内容とみると、ちょっと退屈に思えた所もあったけど全体的にはだいたい楽しめた
観てる途中で「これ前作の後半的な位置づけで、前のとセットでひとつの話なんだ」と思っていた時期もありました
だけど、いざ見終わってみると、普通にトワイライト・サーガ第2話「ニュームーン」って感じで最後に「続きは2010年公開のトワイライト・サーガ エクリプスで!」だし…

それでも前作は一本の映画としてもまとまってる方だったのに、今作ではどうしても続編ありきな部分に甘えすぎてる気がしないでもない
ますます「ならTVドラマでやれよ」という気持ちが高まります
あと、自分が男だからかもしれませんが、なんとなくベラがとジェイコブの結末のシーンでひどくベラが自分勝手すぎる気がしないでもなかった
もっとジェイコブに気をつかってやれよ、と
しょせん恋人代理は代理なのかよ、と

そんな感じでなんだかんだいってトワイライトにハマってしまったおっさんがここに、ってわけなんですがね
でも一本の映画としてはぶっちゃけ成立してない印象、そんな作品でした

個人的評価:60点
オススメ度:あくまで第2話、第3話へのつなぎにしぎません




トワイライト・サーガ ニュームーン 予告

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